asobiの曲、セルフライナーノーツ(前半戦)
asobiの曲のセルフライナーノーツ
リリースした順に書いていきます。
あくまで俺個人の記憶とか見解なので、メンバーの総意ではないってことだけご了承ください。
1.Self Pleasure
俺が初めてDTMで作ったトラックに、他のメンバーが思うまま自分のパートを乗っけていって出来た、いわゆる『asobiプロトタイプ』的な曲。
他のメンバーも全員、オリジナルのトラックに歌や楽器を乗せる経験はほぼ初だったと思うので、今聴くと色々不慣れな感じがあっておもろい。
この頃はまだトラック毎に音域を分けるとかいう発想が全然なかったので、色々盛り込みすぎてミックスの時にエンジニアさんがかなり困ってたのを覚えてる。
asobiをバンドとしてやってくかどうかも曖昧な頃に作った曲なので、歌詞はアラハタパート以外全部下ネタ。下ネタが悪いとは思わないけど、今聴くと全てが露骨すぎてウケる。
余談なのですが、こないだGlitterが紗倉まなさんのラジオで流れててくそ笑いました。伏線回収。
この頃から各MCの個性は確立されているし、竿2人は既に楽器が上手いし、初めての作曲にJust the 〜進行を選んだ俺も褒めていいかなと思います。今流行ってるしね。
この曲に限らずasobi EPの曲はキックやベースの低域がかなり強めに組まれていますが、当時のエンジニアさんはその後の俺たちの在り方みたいなものもイメージしながらそういうミックスにしてくれたのかな〜って妄想したり。てかそんなことを言ってくれていたような気も。ありがたい。
イントロのギミックや後藤パートの騒ぎ声まで、全部みんなで試行錯誤してやったのが懐かしい、、、今のasobiにはない治安の悪さが出てるのも最高。
2.Moonlight in the Backseat
Shojiの原曲を俺の方でトラックアレンジして出来た曲。asobiの曲の作り方は今のところ俺のトラックが元になるか、Shojiの原曲が元になるかの2択なので、セルプレをAパターンとした時にこちらはBパターンとしましょうか。
とは言え、確かこの曲はShojiが個人的に作ってたはずで、asobiでやろうよ、となったのは俺が勝手にアレンジを送りつけたからだったと思う笑笑
今聴くとアレンジがだいぶオーセンティックというか、当時持ってた上物のvstが本当にピアノとストリングスくらいだったので、かなりシンプルにまとまっていると思う。ビートはあんまりまとまってないけど。
もともとShojiが曲を作ってるイメージもそんなになかったし、俺もアレンジなんてしたこともなかったから、試行錯誤だったんだけども。初めて原曲を聴いた時の『Shojiヤベー!』ってシビれと、アレンジしてみたい!って熱は忘れられない。
イメージした、というか勝手にそうなって行ったのが、80〜90年代のR&Bぽいなと。
Shojiと俺は割と音楽の好みやルーツがその辺に近い所にあると思っていて、それはasobiの曲を作る上では超重要なこと。それを初めて認識できたのはこの曲かなって思う。ここで確立された型は、その後のEmptyで引き継がれていきます。
3.Busy Busy and Sober
俺のトラックにアラハタがボーカルを乗せたのが原型の曲。確かむかーしのポカリスエットのCMに、ボンゴとピアノがメインのトラックを起用してたやつがあって、トラックはそれを参考に作ったような、、、
アラハタのスキルが炸裂してて、内省的な言葉選び、リズム感、歌唱力とどれを取っても一線級のスキルがこの頃から備わってたことがわかる。トラックをアラハタ自身でチョイスしたこともあって、全体の雰囲気ともすごいマッチしてる。
サビのストリングスのフレーズは確かギターで作ったんだけど、こいつもなかなか秀逸だったなと思う。アラハタのメロディラインとぶつかるから小さめにしてるけど、気になったらそこも聴いてみてください。
こういうShoji以外がフックを歌う曲はその後の既存曲ではほぼないけど、EPやアルバム出すタイミングでは是非やってみたいところ。MCは3人とも1バースでも存在感を出せるけど、同時に誰もが前に出て頭を張れる存在でもあるので。
今後更にブラッシュアップされた形でそれを表現していくので期待しててください!
4.Empty Room for Two
今のasobiの方向性を決定づけた超重要曲。今のところサブスクで1番回ってるのもコイツ。
作り方で言うとBパターン。Shojiの原曲が先にあるパターンで、この原曲を聴いた時の衝撃は忘れられない。ザーッ!と曲の情景が思い浮かぶ感じ。Shojiの良さの一つはメロディの豊富さだと思ってて、一つの曲の中でもしっかりテーマを持ったキャッチーなメロディ、リズムのパターンを幾つも持ってるんだよね。
あと手前味噌になるけど、イントロのボイスサンプルの掴みは超秀逸だと思ってる。よくやった当時の俺。この曲は今サブスクで100万回回りそうなとこまで行ってるぞ!
この曲はasobiEPのRECの経験を全員が活かしてて、中でもコマツのギターは全体を通して超絶イケてる。サビではコードを補強し、それ以外では裏メロや裏リズム的な役割をこなしながら、出るところで前に出るっていう、、、
三枝が当時のエンジニアさんと共同開発したベースフレーズも然り、トラックがスッキリしたこともあって、竿2人の良さが存分に出てるなと思う。コマツも三枝もベースが上手いから、リズムやグルーヴを作り出す能力にめちゃくちゃ長けてるんだよね。
2番頭の後藤のバースがまた秀逸。
俺やShojiの提示するコードに対して後藤の歌が重なるとシティポップの風合いになるって発見もこのバースで出来て、それもasobiの雰囲気を決定付ける一つの要素になったなと。歌詞もフォークシンガー後藤匠と後藤スパイシーとの中庸を行っててセクシーだし、こんなことも出来たのか!みたいな衝撃があった。
荒幡の高速ラップは言わずもがな。コイツはスキル値の振り方が毎回おかしい。
5.TOKYO CULTURE
俺のトラックに後藤が歌詞全部書いて他のMCに振り分けた、現状asobiで最強のパーティー曲。
後藤の書くラップには90-00年代くらいのゆるいJ-hiphopの楽しさと、突き抜けた知性(これはふざけてるんじゃなくてガチで)があると思ってる。
この曲の歌詞を一晩とかで全部書いてきた時はコイツイカれてるのかなと思った笑笑
冗談ではなく割とガチで、Emptyの後にこの曲をリリースできることがasobi1番の強みだと思ってて。
一つ、オシャレ、とか型はあれど、その中で最大限の振り幅を持てる。それも高いクオリティで。そういうバンドはなかなか居ないんじゃないかと思います。
トラックの面で言うと安っぽさもあるな〜と思いつつ、こういう曲なので、それも一つの味かなと思います。
知り合いでasobiを聴いてくれてる人からなんかはこの曲が1番評判良かったりして、こういう形でも相撲が取れるバンドだぞ!って主張出来る大事な曲。今後もやっていきて〜!!こういうやつ!!
と、まあこんな感じでつらつら前半書きました。
ここまで読んでる人いるのか、、、?って内容ですが、後半の参考にもしたいので感想などあれば是非ください。
後半戦は初のfeat曲、IO/IOから。
今のasobiのスタイルが確立されてからの色々を書いていきます。
ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?