詩日誌 2023.11.19

2023.11.19

久しぶりで椅子に座り、机の上にペンとノートを置いて、何か文章を書いてみようということになった。

物語を書いてから久しく時が経過してしまった感じがする。昨年、今年とフィクションのお話を二つ書いたのだが、ずっと草の根的に続けていた日誌が今ではメインフィールドのようになっている。

最近特に力を入れているのは、歩行しながら思ったこと、感じたことを書き留めていくスタイルで、これがこれからの中心的活動となっていきそうな予感がある。

イギリスでも湖水詩人(Lake Poets)と呼ばれたワズワースが歩きながら詩を書いていたらしいし、日本でも芭蕉が徒歩の旅をしながら俳句を詠んでいたことはよく知られている。

世界は歩いて旅する者にその姿を現す。ヴェルナー•ヘルツォークがブルース•チャトウィンを題材につくりあげたドキュメンタリー映画では、確かそんなことも語られていた気がする。

日々歩くことを続けていると不思議な逆転現象が起こる。それはつまり歩いている時こそ真に安らぎ家にいるような気持ちで、何故そのようなことになるのか、まだ深く考えたわけではないが、それは純粋な歩行が提供してくれる自由の感覚とつながっているように僕は思う。

今日も、仕事や約束事の合間に歩いていたのだが、時折感ずる何処までもただ歩いて進んでいられる時間への自由と安堵の入り混じった幸福はなんとも言えないものがあった。

今日の歩行のメモ書きが、今、手元にないので明日にでもnoteにアップしようと思うが、ポエティカル行路と名付けられたシリーズがどのように成長し、何処へ向かっていくのか楽しんで頂ければ幸いである。

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