『ポエティカル行路』 2024.01.22,01.24,01.27


2024.01.22,01.24,01.27(ゆっくり湯につかる旅)

1月22日

沈黙し、余白の中を歩く。

沈黙という言葉の(沈)を想う。

英語のSilenceとSoundには響きの感覚がある。

沈黙への応答としての音。

などなど想いつつ、江戸川橋から地下鉄で月島へ向かう。

カクカクしたコンクリートの島を歩く。

Cité

晴海埠頭で海の音を聴き、勝どきの風呂屋で湯を浴びて帰る。

1月24日

田端から王子の方へ歩く。

冬場に歩き、そのまま街の風呂屋で湯に浸かるのがいい。

このスタイルが気に入っている。

かが湯で一風呂浴びる。

熱い風呂と冷たい風呂を交互に、だいたい一時間くらいは浸かる。

温まった体で、音無橋から景色を眺める。下に川、向こうに街、いろんな方向へ眼差しが対流していく。

飛鳥山から都電で大塚まで帰る。

電車の中で、武満徹の『音、沈黙と測りあえるほどに』を読む。

1月27日

掃除をする。

床を水拭きしながらayumi tanaka trio のmementoを二度通して聴く。

目黒までDorothy Wordsworthの日誌を読みながら電車に揺られる。

これから先、読書することに自分の時間を捧げようと小さく誓う。

東京都庭園美術館の庭園を歩き、日本庭園が五感を優しく整えてくれるのを感じていた。

中目黒で妻が友人とお茶をしているので、とりあえず、川を辿って中目黒の方まで歩く。

中目黒駅の側にある銭湯、光明泉で湯に浸かる。

繰り返えす日々の句点で湯に浸かる喜び。

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