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お仕事小説!まどうのほし🪐࿐✩.*˚②

〜💥👊( ・᷄ὢ・᷅ )ナンヤコラ 事変〜

その事も代表との面談でも話していた。

コロナの影響で、リモートで1人で作業する状態が続いているため、相談し合える人が欲しいと私は代表に訴えていた。

答えはいつも資金がないから、新しい人は雇えない。
だが、外部の人に簡単に会社業務を相談するのは辞めて欲しい。

分かっているだろう?
今が大事なときで、みんな頑張っているのだ。
俺だって、毎日営業をかけて仕事をとってくるのだから。

辞めたいなど示唆すると、給与を上げたりして引き留めようとしてくる。

お前はDV彼氏か何かなのか、日頃から優しくしろよ!
去りそうになると優しくするな!
と、思わず罵りそうにもなった。

今回の件で、自分の手には終えないと思った何かで、外部コンサルの人事との面談が決まった。
開口一番、

「休みたいの?会社の状況わかってるよね?休職なんて甘えてるよね、あなた」

と言われた。唖然とした。

せめて身を案じることや、労りの言葉は無いのかと。
夜寝ていて、死ぬんじゃないかと飛び起きたり、このまま目が覚めなければいいと恐怖や不安を感じながら、生きてきたのに。

怒りというより、ショックで呆然とした。

「みんなキツイんだよ、俺だってキツいんだ」

まさかの自分語り、自分の経験談義が始まった。
こういうところだ。
この会社の嫌なところ、どうしたって私の話は聞かないのだ。
相談したって、ひたすらに自分の実績や都合ばかり話してくるのだ。
こいつら、言葉通じないのかって思うくらい言葉が成り立たない。
こいつら、こんな状況になっても人の身を少しは案じないのか。
ふつふつと怒りが込み上げてきた。

私の休職の問題はすぐに会社の問題になり、すぐに召集が社員全員にかかった。
なんの話しをするのかと思いきや、

「こういう時こそみんなの指針が必要だから、社訓を作ろう!」

だった。

ここは、宗教施設か何かなのか。

「です、ますで統一するか、ハッキリさせましょう!」

代表の妻は張り切って、声を上げた。

統一、統一ってあなた、統一教会かなにかの信者様ですか?
どうでもいいことだけには乗り気で来るんだな、おまえ。
ある種、感心してしまった。

私の数年はこんなバカバカしいことのために捧げたのかと、客観的になれた。

全部で12話です!同じ人物の話なので、順を追って読んでください🙇‍♀️

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