見出し画像

自分が世界が変わるヨガ体験 12

マカラーサナ(ワニのポーズ)は、立っていられないほどの足の痺れが、かなり楽になります。ヨガの先生も突然体調が悪くなることがあります。そんな時、このポーズでどれだけ効果があるか、自ら実践して試しているのです。


伝えたいことがたくさんあったとしても、敢えて沈黙し、静寂の中に身を置かなくてはならない時があります。そうすることで、損をしたり何かを失ったりすることはありません。むしろあらゆる物事が昇華され、純粋な霊的エネルギーが蓄積されていくのです。

霊性の道を長く歩んでいるヨーギ(ヨガ実践者)やサーダカー(霊性修行者)は、誰かをあるいは世界を変えるということが、至難の業であることを知っています。同様に、自分の意識や行動を変えて、発想の転換をはかった方が、最も早く解決することが多い事も知っています。


世界を変えることができる人は本当に素晴らしいです。同じように、自分を変えることができる人もまた素晴らしいです。


目の前の人を笑顔にできたり、誰かの役に立てたら、世界を変えるほどの価値があるように思います。

たとえ災害や戦争の真っ只中であったとしても、プルシャ(神)とプラクルティ(自然)は常にセットであるという原理を知っていれば、世界は広くて美しく愛に溢れていることに気付きます。


ある帰依者が切実にスワミに訴えました。「世界では人口削減したり戦争を起こしたり言葉では表現できないほど悪いことをする人たちがいます。こういう人たちに対して、私たちはどのように対処したらいいのでしょうか?」スワミははっきりとこう答えました。「それは、私の仕事です。あなたはあなたの義務を果たしなさい。」ですので、今起きている酷いこと、これから起こりうる悲惨なことは考えずに、世界は神にまかせて、自分自身はやるべき仕事をした方がいいのです。 


武道でよく学ぶ守破離という大切な言葉がありますが、これは霊性の面においても当てはまります。グル(師)の教えを学んで守り、あらゆる状況で実践応用し、やがて自らの力と自信を頼りに世界で生きることです。



よくヨガの先生に質問を受けるのですが、クラスでヨガを教える時の心構えで大切なことは、謙虚と自信です。謙虚さは生徒さんに共感を与え、自信は生徒さんに信頼と信用を与えてくれるからです。


ゴミを思う人はゴミになり、神を思う人は神になります。だから、思考はとても重要なのです。


心や感覚や感情のコントロールができればできるほど、あらゆる自信が溢れてきます。それらの中で最大の自信は、神はいつも一緒にいて護ってくれているという自信です。



ヨーガ・スートラに宣言されていますが、ヨーガは単にポーズを取って身体をしなやかにして呼吸を整えるというよりも、感覚や感情のコントロールがまず先なのです。



ドラマの一番のクライマックスは、主人公が絶体絶命の危険な状況になったり、筆舌に尽くしがたい艱難苦難である場合が多いですが、ラストは必ず黄金の世界に到達するというハッピーエンドで締めくくられるのです。そして、現在、世界のあちこちで起きているドラマも、まさにそれであり、すべて神が監督していて、私たち一人ひとりが主人公であり、監督である神の命令通り行動しなければならないのです。


悲しみや苦しみを乗り越える方法は、ヨガ的に言えば、自分を肉体から切り離して、魂として自分の肉体や取り巻く状況を観察することです。



インド聖典の『バガヴァッド・ギーター』は、クリシュナ神とアルジュナの対話ですが、実は神とすべての人との心の中で絶えず交わされている魂の会話なのです。


心が、感情的な行動や、感覚的な快楽の世界に向かえば向かうほど、神は遠ざかり離れていきます。さらに、心からエゴや感情的な行動や感覚的な快楽を手放せば、神は再び近くに来てくれます。




バジャン(神への讃歌)やナーマスマラナム(常時、神の御名を唱えて、御姿を思い浮かべる)などは特にそうですが、神といつも接触していれば、欲望やエゴや諸悪にとらわれることはありません。というか、神との接触以外、欲望やエゴや諸悪を超える方法はありません。


突然、物凄く心臓の辺りが痛かったことがありました。夕方にいつも唱えているルッドラムのナマカムとチャマカムを、この日はふっと思い付き、両手のひらを心臓に当てて唱えました。そしたら、唱え終わる頃には、痛みは完全に無くなっていました。


改めてガーヤトリーマントラを含め、ヴェーダのマントラのパワーの凄さを認識しました。 無私の奉仕、無限の愛、純粋なハート、この3つが神様と直接コンタクトできる方法です。サーダナ(霊性修行)は、これだけで充分です。


*きらめく美しいヨガ的生活の体験から得られた言葉をまとめました。

愛と優しさをいっぱいありがとうございます!