見出し画像

カップルを目で追ってしまう理由

最近、どこの街に行っても異性のカップルを見つけると
目で追ってしまう。

大体の場合、彼氏が短髪だったり
がっしりしていたり、ぽっちゃりしていたり、
僕がタイプとしている人が彼氏のカップルである。

ここだけ読めば、多くの人は
好きな男のことを目で追っているだけだろう。
と思うだろう。
僕自身もそうだと自覚していた。


話は少し変わって、
最近、本を読む機会が増えた。

そもそものきっかけは、
昔出会った本が好きな社会と距離を置いているゲイの男の子と
出会ったことで、その人に憧れ、好意を感じ、
少しでもその人に近づこうと村上春樹を読み始めた。
というだけなのだが、
今、結果として読書を趣味とし、
自分と仕事も性格も環境も違う本の中の主人公の世界に
自分を投影させることで、
忙しい、悩みの多い現実世界から
一瞬でも開放されることを実感し、快感を覚えるようになった。

本の中の人間は、
どんな主人公でもどんなクレイジーな主人公でも、
悩みながらも自分なりの考え方を持ち、
自分なりの生き方をもっている。
創作の世界なのだからあたりまえといえば当たり前だが、
僕はその自立した姿がかっこいいなと思う。
僕も本の中の主人公になってみたい、そんな考え方の人間になりたい。
本の中の主人公になって、その人生を歩んでみたいと思うことが多くなった。


読書を趣味としながら
そんなことを考えていた昨日、
ふと車の中から街を歩くカップルを見た時に思った。

(特に彼氏の方を)目で追ってしまうカップル
は彼氏がかっこいいから、
ではなく、(確かにタイプの顔だったが)
その彼氏に僕はなりたいから
目で追ってしまうのだと気づいた。
決して彼女が可愛いかったというわけではない(顔も覚えていない)
のだが、その人になり、街を彼女を手を繋いで歩きたい。
という気持ちが、目でカップルを追ってしまう要因だと気づいた。


短髪でスポーツマン、ガッチリとした体型の(僕の純粋なタイプ)
人が彼女と街で歩いていた時に、
その彼氏を見て、自分が彼氏と手をつなぎながら
一緒に歩きたいのかと考えたらそうではない。

男2人で歩いていたらむしろ何も思わない。

つまり、
僕が求めていることは、
彼氏を作って一緒に過ごすことではなく、
その人になって、彼女と街を歩きたいということなんだろう。


もちろん
そんな簡単にその人になれるなんてわけはない。
ただ、自分の体や髪型、考え方を変えれば、
その人に近づくことはできる。
そうすれば、求めている自分のタイプの体で、
好きな女性と街を歩くことができるようになるのではないか。

まずは身体を鍛えるところから、
始めてみるとする。

(ちなみに、性的欲求としてタイプの男性に抱きしめられたいという気持ちはずっとあって、やはり恋愛欲求と性的欲求は自分の中でかなり異なるベクトルを向いているんだなと実感した。)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?