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2021年の夏に《まさゆめ》を見た
最初の《まさゆめ》が上がった7月16日、東京は梅雨明けを迎えた。早朝と夜の2回。高く浮上はできなかったが、真っ暗な代々木の森の中、バーナーの燃焼に合わせてぽ、ぽ、と光る顔をみんなで見守った。
二度目の《まさゆめ》は8月13日、本州を雨雲が覆った週に上がった。それまで続いた真夏日から一転した肌寒い朝で、ひんやりとした小雨の明け方、浮上への挑戦が始まった。
まさゆめは静かだった。音もなく上がって
エルメスの角砂糖入れ/私の叔母さん
2014年12月23日まで開催されていた、東京国立博物館の エルメス「レザー・フォーエバー」 。
美しい建物の中、エルメスの革製品がテーマごとに分かれ趣向を凝らして展示されていた。
馬具のコーナーは本物の馬場のように砂が敷いてあって、通路の絨毯まで足跡の型押しがしてある凝ったもの。解説書で見覚えのある言葉を見つけた。
「馬用の角砂糖入れ」
私はどうしてこの言葉を知っているんだっけ。番号にあわせて