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メタバースとLGBT「ジェンダー平等で自分らしく」

皆さんこんみすみん!
マイノリティメタバースアイドルの蘭茶みすみです!
ジェンダーというと少し難しいと感じることはありませんか?
しかし、誰もが自分らしく生きることができる社会が、ジェンダー平等が目指すものです。
今回はメタバースとジェンダーのお話をしたいと思います。

LGBT、性的少数者と言うと、新しい印象を受けますが、マイノリティというのは実は最初から存在して生きているのです。
しかし、現代の社会が、異性同士のカップルを前提として作られていたり、最初から割り当てられた性別のまま生きることを前提としてしているため、同性とパートナーになった場合や、出生時に割り当てられた性別と、自分の認識している性別が異なる場合に、社会的な保護を受けられなかったり、就職に困難を伴うという事態が起き続けています。
LGBTや性的少数者という概念が新しく見えるのは、元からいた多様な人たちの存在に、ようやくスポットライトが当たり始めたことにあります。

わたしたちは最初から、どこにでもいるのです。

わたしたち人間の性には4つの要素があります。
この要素はすべての人がもっているものです。

・ひとつは生物学的な性。生物学的にオスなのかメスなのかを定義する染色体、生殖腺、または解剖学的な事柄です。
同じ性でも、解剖学的には違いがあったり、ホルモンバランスが違ったりしているので、実は多様性があります。

・「性自認(ジェンダーアイデンティティ)」は、自分自身がどのような性別であるかという認識によります。ほとんどの場合は出生時に割り当てられた性別と一致するシスジェンダーですが、なかには一致しない人もいて、トランスジェンダーと呼ばれています。
女性自認のトランスジェンダーをトランス女性、男性自認のトランスジェンダーをトランス男性と呼びます。中には性自認が男女どちらでもない人や、どちらでもある人がいて、Xジェンダーと呼ぶことがあります。

・「性的指向(セクシャルオリエンテーション)」は、どのような性別の相手を好きになるかを表す概念です。異性を好きになる異性愛者(ヘテロセクシャル)、同性を好きになる同性愛者(男性同士の場合はゲイ、女性同士の場合はレズビアン)、そしてどっちも好きになるバイセクシャルがいます。他にも、他人に欲求を抱かないAセクシャルや、恋愛をしない人もいます。

性的指向(セクシャルオリエンテーション)と性自認(ジェンダーアイデンティティ)の頭文字を取って「SOGI」と呼びます。レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字を取ってLGBTと呼びます。

・そして、ファッションや立ち振る舞いで表現する性の要素を「性表現(ジェンダーエクスプレッション)」と呼びます。自分の性別に違和が無くても、男性のままかわいくなったり、女性のままかっこよくなったり、割り当てられた性別のイメージと違う表現をしたくなること、ありますよね!

さて、ジェンダーとメタバースの関係について、みすみんが感じていることをお話していこうと思います。

みすみんは、割り当てられた生物学的な性別と自分に対する認識が一致しないトランスジェンダーです。
みすみんは男性に割り当てられて生まれましたが、男性としての自分の肉体や扱われ方に違和感がありました。
また、男性に恋をすることもよくありました。
最近ではだいたい女性としての生活をする時間が増えてきました。こっちの方が楽ですね。

みすみんにとってのメタバースの良さですが、現実の肉体のままいきなり女性であろうとすると、なかなか女性に見えなかったり、女性である状態に持っていくのに莫大な時間とお金と労力が必要です。一方、メタバースでは、アバターを自分で表現して、声を変えれば、現実よりも遥かに簡単に女性として存在することができます。

メタバースで女性として生きることで、現実の自分の在り方にフィードバックしていくと、だんだんメタバースと現実の境界線が薄れてきて、現実でも心理的負担が少ない状態で、女性として認識されて生きることができるようになってきました。

メタバースという空間でワンクッション置いて自分らしく生きられたことで、現実でも自分らしく生きられるようになったことは、現代だからこそなせるものだと思います。

メタバースにはLGBT当事者や、理解者がけっこういます。
VRChatの国際的なトランスジェンダーコミュニティ「トランスアカデミー」グループには全世界から2万人が参加しています。
当事者同士で情報交換や交流をしています。

さて、メタバースがLGBTにとって生きやすい環境だと思う理由には性表現(ジェンダーエクスプレッション)が現実よりも自由なところがあるかもしれません。
メタバースでは肉体に当たるアバターの時点から自由に表現できますから、男性が女性になったり、女性が男性になったり、当事者じゃなくても気軽にジェンダーエクスプレッションを楽しんでいます。
バーチャル界ではこうしたジェンダーエクスプレッションを「バ美肉」と呼ぶこともあります。
自分らしい自己表現で生きることが当たり前。
その状態で、相手の性別を気にせずに恋愛をするといういわゆる「お砂糖」文化もあるため、LGBTとしても混ざりやすい性質があるのです。

現実ではまだまだLGBTへの無理解や、権利を保障する法の未整備、自分らしい表現を抑圧される状態もあり、なかなか生きることが難しいところがあります。
一方、LGBT当事者の運動や、理解のある政治家の皆さんの働きで、同性婚実現に向けた裁判やパートナーシップ制度創設など、一歩づつ生きやすい環境を作ってくださっている方々がいます。

みすみんはこうした現実側の皆さんとも連帯しながら、自分らしく生きることが誰でもできる世界を、メタバースから広げていけたらと思っています!


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