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語学が習得できないのは日本人だから?母国語ガチャ説を検証してみた

人生なんて親ガチャ次第。
ならば英語の習得は母国語ガチャ次第。

賛否両論ありますが、


金持ちの親の元に生まれたからなど、
人生が「親ガチャ」で決まるというのが本当なら、


語学の習得だって、
片親が英語圏の人だったなど、


何かしらガチャ的な要素で決まるのでは?
と考えるのが妥当でしょう。


そんなわけで今日は英語の取得は不可抗力なランダム要素で決まってしまうのか?について切り込んで行きます。

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「親ガチャ」という言葉を初めて聞いた人のために少し解説をしておくと、

経済的に恵まれた親の元に生まれるかどうかで人生勝ち組に入るか負け組に入るか、という運命論をソシャゲにおけるキャラクター入手方法になぞらえた言葉です。


ソシャゲのガチャ、
という言葉もあまりしっくりこない人のために、もう一歩踏み込んで説明すれば、大当たりキャラ~ハズレキャラがランダムで排出されるおみくじみたいな抽選のことです。


「欲しいキャラは自分では選べない」
「どういうキャラを引けるかは運任せ」


というソシャゲのガチャの概念を出産に持ち込めば、

「親は自分では選べない」
「どういう境遇に生まれるかは全くの運任せ」


となりますし、これを英語学習とひも付ければ

「第一言語は自分では選べない」
「何語が第一言語になるかは全くの運任せ」


という考えの誕生です。

さて、人生における成功も、語学学習も結局は初期環境次第なのでしょうか?

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【母国語ガチャ】

もし母国語がスペイン語だったらスペイン語と母国語の語彙の一致率は50%を超えるため、スペイン語圏の人は英語学習が超特急で進むことでしょう。


反対に、スペイン語話者の人は漢字圏の言語である日本語や中国語の習得は大変になりますし、日本語と英語は正反対だから日本人は英語の習得で苦労をすることになるでしょう。


似たような言語は習得しやすく、かけ離れた言語は習得しにくい、という当たり前のことを考えれば、このような「母国語ガチャ」とそこから派生する学びやすさ格差は確実に存在すると言えます。

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しかし、


「お母さん、何で僕の母国語は英語じゃないの?」
という文句は言えません。

「母国語ガチャで日本語というハズレを引いたので英語ができません」
という文句も、また言えません。


なぜかと言うと、
そんな文句は言っていてもしょうが無いからです。



ソシャゲの観点から考えましょう。
当たりキャラもハズレキャラも基本的にLv1の状態で排出されます。


ゆえに、
ゲームの行く末はガチャの引きだけではなく、
キャラの育成によっても大きく変わってきます。


例えてみれば

Lv1の大当たりキャラより、Lv100のハズレキャラ。

どんなハズレキャラでも、Lv100まで育成させれば、Lv1の状態の大当たりキャラの性能を凌駕できます。

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そもそもの話、日本語がハズレ言語かどうか?という議論は長くなるのでここではさておき、自分ではコントロールできない不可抗力要素を目の前にしたときに

大当たりの考え方ができるか、
それともハズレな(残念な)考え方をしてしまうのか。



のほうが遥かに重要性を持つと思います。


ゲームのシステムに屈するのか。
ゲームのシステムの裏をかこうと模索するのか。

プレイヤーの初期位置は変えられないけども、
プレイヤーがどう立ち回っていくかは如何様にも変えられます。

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【家庭環境ガチャ】

片親がバイリンガル、幼少期に頃に英会話スクールに行かせてくれた、など英語の習得を大きく左右する家庭環境が少なからず存在します。

しかし前項目同様、

ガチャは運任せですが、自分の考え方は自分でコントロールできます。


ソシャゲに置き換えて考えると、
遊び始めた頃には強いキャラが1体も居なくても、
頑張って遊んでいるうちに誰でも強いキャラの1体や2体くらいは手に入るものです。

限られた数のキャラではあるものの、
自分が持っている精鋭キャラを磨いていけば、
ゲームの中では善戦ができるはずです。


それでもまぁ、
始めから強いキャラを持っていて、
それどころか全キャラコンプしているような猛者には負けますが、
一般プレイヤーも頑張れば上位30%には入れるものです。

時間はかかりますが。

ハズレキャラからスタートしても結果上位30%に入れるのならそれはクソゲーとは呼べないでしょう。

語学は頭の良し悪しよりも、習慣の良し悪しが物を言う世界です。良い習慣を長く続けることができたら、誰にでも勝機があるジャンルです。その点、生まれ持ったセンスが絶大な物を言う数学なんかよりは語学はよっぽど公平です。

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   ・キャラのインフレ化

ガチャという運命論を語る上でもう1つ大切のはインフレ化についてです。


ソシャゲにおける強いキャラ、とりわけ初期の頃のキャラは、時間が経つにつれて使い物にならなくなることが多いです。なぜなら、開発者はゲームのアップデートと共により強い敵を投入し、そういった敵に勝てるようにより強いキャラをプレイヤー側に追加するからです。

そう考えると、
最初期の最強キャラなんて、
数年後のそこそこのキャラよりも弱くなってしまいます。


これは
「語学なんてガチャだ、クソゲーだ」
と最初にハズレを引いた人たちにとっては朗報だし、

「語学はガチャだ♪  神ゲーさ」
と最初から大当たりを引いていた人にとって警鐘となります。


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1990年代の英語学習はそれこそ留学に行ける莫大な資金源があるかどうかなどで英会話能力に多大な差が出ていましたが、誰でもネットにアクセスできて、誰でもネットで英語を聞けて、誰でもネット越しに英語を話せる現環境においては、ガチャ格差は薄まりつつあるように見えませんか?

社会全体を見たときに、英語学習ツールのインフレ化がしている


なんて風に言えるかもしれませんね、ソシャゲ的に言えば。


このように考えれば、親ガチャだから....とか、家庭環境ガチャだから...と諦めてしまうことが如何にもったいないかが見えてきますよね!少し調べれば100円単位で英会話ができるサービスなんてゴロゴロ出てきますし、Youtubeを見漁れば無料で英語が好きなときに好きなだけで勉強できてしまいます。(そして当ブログを読むことによっても、母国語ガチャ格差は埋めることができる!)


極論、


100年前の人たちは時代ガチャで言えば「戦争時代」を引き当てていて、空を見れば爆弾が降ってくる生活をしていました。

一定期間に一定確率で爆弾が降ってきて、一定確率で突然死ぬことがある。


そんな時代でした。
徴兵されて勉強したくてもできない。
空から降ってくる爆弾ガチャに当たって道半ばにして死ぬ。

と考えたら、今の時代に生まれたこと自体がそもそも人生ガチャ的に大当たりじゃないでしょうか。


【ガチャ格差を打ち破る方法】

ソシャゲにおいて、大当たりキャラが出る確率は100回回して2-3回程度が相場です。

しかし多くのゲームには、課金をすることで、より多くのガチャを引き、結果的により多くの強いキャラを所持することができます。


そしてこれは語学学習にも当てはまります。


「いやいや、貧乏な人は無理じゃん!」


と思う人もいるかも知れませんが、そう結論を焦らずに...


課金するとは、そもそも何かを考えてみると、自分が持っている資源をゲームに投入することを意味します。ソシャゲにおいてはこれは100%お金ですが、語学学習においてはこの限りではありません。


時間や手間、労力も自分が持っている資源と呼ぶことができます。2021年現在、語学学習ではこれらの資源を投入することを惜しまなければ、基本的に善戦できる時代です。検索する手間を惜しまない。Youtubeで勉強法を調べる、語学系のブログを根気よく読み漁る...などなど。日本にいながらにして、留学経験者と遜色ない英語力を身に着けた人も綺羅星の如く現れている奇跡的な時代です。


ソシャゲ的に言えば、課金層と、非課金層の間の格差がこれまでにないほどに縮まっている状態に見えます。語学に関して言えば。

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結論

母国語ガチャ、家庭環境ガチャの影響は語学学習に少なからず出てきてしまいます。どんな初期状態からスタートできるか、なんて完全に運次第のガチャです。しかし、スタート地点ガチャがゴール地点を決めてしまうことはありません。今の情報過多の時代、ガチャの当たり外れよりも、考え方の当たり外れ次第で英語学習の結果は変わると思うのです。

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