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#90 なぜ新人が「雑用」を任されるのか

新入社員の皆さん、少しずつ職場には慣れてきましたか?

4月から新生活が始まり、
学生生活とビジネスパーソンとしての社会人生活
のギャップに驚いている方は多いのではないでしょうか。

私も社会人デビューした当時は、
「自分はなんて仕事ができないんだ」と
毎日衝撃を受けていました。

また、衝撃を受けたことといえば、友人から
「毎朝一番早く出勤してオフィスの掃除をしている」
と聞いたことでしょうか。

挨拶やオフィスの掃除、コピー取り…
いわゆる「雑用」を新人に任せる会社は少なくありません。

このような仕事ばかりしていると、
「自分のやりたい仕事はこれじゃない!」
と思うこともあるかもしれません。

ただ、上司や先輩たちがこれらの仕事を
新人に任せるのには、ちゃんと理由があります。

今回は「なぜ新人が「雑用」を任されるのか」
についてお伝えします。

1.「雑用」は必要のない仕事か

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オフィスの掃除や来客へのお茶出し、
コピー取りや重要書類のシュレッダーなど、
雑用と呼ばれる仕事はたくさんあります。

しかし、どれも決して不要な業務ではありません

これらの仕事を「必要のない仕事だ」
という人はおそらくいないでしょう。

組織はいつも効率化、生産性向上を目指しているので、
もし不要な業務であれば、自然となくなります。

その中で残っている業務は「必要なこと」ばかりです。
となると、必然的に「雑用」は必要な業務となります。

2.なぜ新人が「雑用」をするのか

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私が新人だった頃、声には出しませんでしたが、
「なぜ雑用を新人ばかりやらないといけないのか」
と本気で思っていました。

みんな平等にすればいいじゃないか、と。

今考えると、
会社のことが全く分かっていませんでした。

なぜそう思うかと言うと、
私は遠回しに、

オフィスの掃除や来客へのお茶出し、
コピー取りや重要書類のシュレッダーは、
別の社員が行えばいい

と思っていたことになるからです。

でも、少し考えて見て欲しいんです。

新人社員は会社にとって、どんな人材でしょうか。

例えば、あなたが社長だとしたら、

新人にコピーを取らせる代わりに、
年収1000万のマネージャーにコピーを取らせますか。


…恐らく
「そんな時間があれば、別のことに使ってほしい」
と思われる方がほとんどでしょう。

年収1000万円を支払う人材には、
それ相応の任せるべき仕事があります。

新人は、会社にとって
近い将来の戦力
です。
「今」は戦力ではありません。

今は、多くの経験をすることで
会社のことを知ってもらい、
能力開発をしてもらう時期
です。

まずは一つ一つの仕事を丁寧に取り組み、
部門の仕事の流れを把握りましょう。

自分のできる仕事を徐々に増やすことで、
やりたい仕事に近づけます。

3.「やりたい仕事」の裏には…

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やりたい仕事があって今の会社に
入った方もいらっしゃいますよね。

だからこそ、ギャップを感じる瞬間はあります。

でも、どうか焦らないで欲しいんです。

「やりたい仕事」の裏には、膨大な
「やりたくない仕事」が眠っています


今はそれがちょっと見えていないかもしれません。

もし本当に「やりたい仕事」だけをやりたい!
という気持ちが強ければ、「成果主義」の会社に
転職するのも1つの方法でしょう。

しかし、「成果主義」「個別主義」の会社は
雑用も完全に個人で行っていることが多いので、
「やりたくない仕事」がなくなることは
恐らくないでしょう。

であれば、今は会社が必要だと考える業務を
主体的に取り組んだ方が成長に広がると思いませんか。

どんな仕事も大切で、
やりきらないといけないことですからね。

会社に貢献すること<自分のやりたい仕事
となる気持ちはわかりますが、会社の一員として
役割を果たさないとやりたい仕事には近づけません。

4.まとめ

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いかがですか?

良い意味で、新卒採用は「ポテンシャル採用」です。
将来、この人はうちの会社の戦力になってくれる、
という思いから採用されることが多いです。

その中で、チームで働くことが多い職場は特に、
他者のことを考えて行動していくことが重要
です。

自分には関係のない仕事、なんてありません。
仕事の全体を見渡して、今やれることをしっかりと
やりきりましょう。

とはいえ、仕事の魅力や仕事観、「雑用」を思われる
仕事の意味を語り、仕事を楽しんでもらえるような
声かけをするのは先輩の役割
です。

特に最初は丁寧に、仕事の意味や役割を伝えてあげて
くださいね。

新人のあなたは今、成長途中です。
今しかできないことをやっておきませんか。

こちらの記事が何かのお役に立ちましたら嬉しいです。

今回はこれで終わりにします。
ではまた。

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