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#206 他人に厳しく自分に甘くなる理由

自分がもう1人いればな…

繁忙期など、仕事が忙しい時に、
こんな風に思ったことありませんか。

人によっては、
「どいつもこいつも、使えない!」
なんて思ったこともあるかもしれませんね。

仕事を頼んでも、

✓ やる気が見られない
✓ いいかげんな成果でやった気になる
✓ 何度指摘をしても少しも改善しない

こんなことが続くと、
「頼んだのが間違いだった」
と後悔してしまうこともあるでしょう。

結局、尻ぬぐいに余計に時間を取られ、
冒頭のような言葉が出てきたりします。

でも、それは本当に全て相手が原因なのでしょうか。

今回は、「どいつもこいつも」なんて
思った時に、少し振り返ってもらいたいことを
お伝えします。

1.その人は本当に使えないのか

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すべてを自分で抱え込むと仕事は回りません。

「使えない」と思った相手でも、
うまく使いこなさないと、仕事で成果を上げられません。

でも、仕事で成果を出すためには、
「使えない」と思っていることを疑う
ところから始めてみませんか。

例えば、私たちは人の行動や結果を、
その人の内面に理由があると思う傾向があります。

どういうことかというと、
仕事で成果が出ない理由を、相手の
能力や性格のせいにしてしまいやすい
ということです。

✓ 能力がないから成果が出せない
✓ やる気がないから仕事ができない
✓ いいかげんだからミスが多い

このように思ってしまいやすいんです。

正しく原因を特定するには、
分析や仮説検証が必要となりますが、
いつもそんなことをやってられないので、
私たちは経験や直感で判断することが多いです。

ですので、ここに勘違いが生まれる可能性があります。

2.無意識に自分を甘やかしていないか

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一方で、私たちは自分の行動や結果は、
自分以外に理由があると思いやすい傾向があります。

自分の能力ではなく、状況や運のせいにしてしまいやすい
ということです。

✓ 相手の指示が悪かった
✓ 急な出来事があって気を取られた

もしも相手がこんなことを言ってきたら、
あなたはどう思いますか。

そんなの言い訳だ、とかスケジュールに余裕を
もたなかったのが悪いんだ、とか思いませんか。

このように、自分の場合と相手の場合で考えが変わる
認知のゆがみは「原因帰属バイアス」と呼ばれ、
私たちの判断を曇らせる原因の一つになっています。

3.自分へのご褒美が必要となる理由

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ところで、みなさんは「自分へのご褒美」を
用意したことはありますか。

実はこれも、今回の話に関係があります。

ここまで、

✓ 相手のミスは能力や性格のせいに
✓ 自分のミスは環境や偶然のせいに

という傾向があるとお伝えしました。

他にも、ポジティブな出来事かネガティブな出来事かで
捉え方が変わります。

例えば、仕事で成功したら

✓ 自分がよく頑張った
✓ 自分に能力が備わっていた
✓ 自分にやり通す意思があった

と自分の手柄にしたがります。

しかし、自分では一生懸命に頑張ったつもりでも、
他人から見たら

✓ みんなのおかげだ
✓ 単にラッキーだった

と見られることになり、自分の成果にはなりません。

自分へのご褒美で自分の機嫌をとってあげるしかなくなります。

4.オススメの考え方

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理由は分かったとして、実際どのように
対応すればいいかというと、

すぐ相手を使えないと決めつけない

ということです。

当たり前のことに聞こえますが、
気づくと相手を厳しく評価してしまっているかも
しません。

相手の能力のせいにしても結果は変わりません。

変わらないものより変えられるものに着目した方が
仕事の成果にも繋がりやすいですからね。

例えば、これからの状況はいくらでも変えられます。

仕事の段取りやコミュニケーションの取り方、
マネジメント方法など、現状をどのように変えていくかを
議論した方がよほど価値的です。

これからどうしようか

と一緒に考えるほうが、
お互いポジティブに物事を進めることができます。

5.まとめ

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いかがですか。

今回は、この人使えないな…と思った時に
振り返って考えてほしいことをお伝えしました。

人はどうしても他人に厳しく、自分に甘く
なりがちです。

それは、他人のことをとある一部分を切り取ってしか
見ることができないからです。

だからこそ、相手のことをすぐ判断せずに、
一緒に前向きな話をしてみてください。

逆に、自分に対しては、もう少し謙虚に
なってもいい時があるかもしれません。

✓ うまくいったときはみんなのおかげ
✓ うまくいかなった時は自分の至らなさ

位に考えておくといいでしょう。

できるマネージャーは実際にこのように考えています。

また、こう考えられると、
自分の成長につながると同時に、周囲との関係性がよくなります。

仕事の因果関係はきれいに証明できません。

だからこそ、全部1人で抱え込まず、
誰かと一緒に前向きに考える場を設けたいですね。

今回はこれで終わりにします。

ではまた。

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