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Events|6/25-7/24 「Taito Kauppa / フィンランドの工芸」 開催

長い冬を終え、ようやく夏を迎えたフィンランド。この週末には、夏至祭「Juhannus(ユハンヌス)」が行われ、森の湖畔に佇むサマーコテージで、家族や友人と夏の訪れを盛大にお祝いします。一方街では、アート展や音楽フェスティバルなど、さまざまなイベントが開催されるこの季節。ラプアン カンクリ 表参道では昨年に続き、「Taito Kauppa / フィンランドの工芸」を開催します。


日本の作家により継承されているフィンランドの伝統工芸をご紹介

フィンランドの代表的な伝統工芸品、サーミブレスレット、白樺細工、ヒンメリ、ククサ 、リュイユ。フィンランドの伝統文化に敬意を表しながら、どこか日本人らしい繊細さや奥ゆかしさ、オリジナリティーを持ち合わせた5名の作家による工芸作品を一堂にご紹介、展示販売を行います。

サーミブレスレット / jitsu(ジツ)

北欧の先住民・サーミ族に何百年と伝わる伝統的な工芸品、サーミブレスレット。トナカイとともに遊牧生活を送るサーミ族はトナカイに敬意を表し、トナカイの革や角と地産の錫糸を使用したアクセサリーを作り、幸せをもたらすお守りとして身に付けていました。トナカイ革や民族衣装に使用されるウールフェルトに装飾を施したjitsuさんのサーミブレスレット 。柔らかな質感と丁寧な仕上げ、洗練されたデザインの中に、手作りの優しさと温もりが詰まっています。


白樺細工 / juli(ユーリ)

白樺の樹皮を丁寧に編み込んで作る白樺細工は、古くから伝わる北欧の代表的な伝統工芸品。1995年の夏、北極圏の地で白樺の木と出会い、1999年より北海道の白樺樹皮を用いた作品製作をスタートしたjuliさん。樹皮の採集から始まるすべての工程を一人で手掛けています。フィンランドに赴き、現地の伝統文化を学び、北欧で長く受け継がれている白樺細工を北海道の材料を使って編むことで、日本の白樺の可能性を開拓し、木の物語を伝え続けています。


ヒンメリ / Méng talks(モントークス)

麦わらに糸を通して作る多面体を繋ぎ合わせた、フィンランドの伝統的な装飾品、ヒンメリ。元々、豊作を祈願したり、幸運を願って飾るお守りのような役割でしたが、現在では装飾品として幅広く楽しまれています。フィンランドのヒンメリスト エイヤ・コスキなどの影響を受けながら、独学でヒンメリ製作を行うMéng talksさんの作品は、どこまでも精巧で緻密。ヒンメリの概念に捉われず、ストローの可能性を模索しながら独創的な作品を作り続けています。


ククサ / wan - made in Gotoislands -

フィンランド北部の先住民に伝わる木製のマグカップ、ククサ。長崎県五島列島にアトリエを構え、地元の木材を使ったククサを製作するwanさん。使い手の幸せを願いながら、丹念に磨き込まれたククサは、「手にする人を幸せにする」 という言い伝えがあり、Wood ActivatioN(木の活性化)を元にしたwanという名前には、「食卓の輪」「ONE(ひとつだけの)」などの様々な思いと、人と人を繋ぐツールとなればという思いが込められています。


リュイユ / ocave(オケイヴ)

フィンランドの伝統的な織物、リュイユ(Ryijy)。スカンジナビアの言語で「厚い布」を意味する「Rya」に由来し、麻地に足の長い毛糸で編み込んでいくもので、古くからアートテキスタイルとしてタペストリーや敷物として親しまれてきました。フィンランド文化の知識が深く、織物製作の経験を持つocaveさんが製作するリュイユは、古い図録や洋書から得たインスピレーションを元に独自の解釈を加えた、幾何学模様や花柄、自然や動物などの伝統的なモチーフが題材となっています。


「糸巻き」を意味するテキスタイル、KEHRÄ

フィンランド語で「糸巻き」の意味を持つ、ラプアン カンクリのKEHRÄ(ケヘラ)シリーズ。このイベントでは、伝統を「紡ぐ」「継承」していくという意味合いを込めて、KEHRÄシリーズをピックアップしてご紹介しています。バッグやポーチの他、表参道店では、テーブルクロス、テーブルランナー、ナプキンを限定販売。今年は数量限定でファブリックパネルも登場します。


フィンランドには、古くからの自然と伝統を尊重し継承する文化、そして、それを現代に上手く取り入れて日々を楽しむ文化が長く根付いています。その様子からは、日本に暮らす私たちも取り入れたくなるような豊かな暮らしのヒントを感じることができるでしょう。

フィンランドの伝統文化に触れ、フィンランドを身近に感じられるひとときを過ごしませんか。

みなさまのお越しを心よりお待ちしております。

「 Taito Kauppa / フィンランドの工芸 」
日時:2022年6月25日(土) - 7月24日(日)
会場:LAPUAN KANKURIT 表参道
東京都渋谷区神宮前5-13-12 1F
OPEN 12:00 – 19:00 火曜定休