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PCRと缶チューハイ。TaKaRaという会社。

今や街角のおばちゃんすら知っている「PCR」。日本初の缶チューハイである「タカラCanチューハイ」。そのどちらにも関わっているのが、宝ホールディングスです。

傘下の「タカラバイオ」がPCRの試薬を、「宝酒造」が缶チューハイを、それぞれ製造しています。

タカラバイオは寳酒造(のちの宝ホールディングス)のバイオ事業としてスタートしました。タカラバイオ にとって非常に大きかったのは、1988年にPCRのシステムの国内独占販売権を獲得したこと。これによって「TaKaRaといえばPCR」というイメージが国内で定着したかと思います。

このPCRに使う試薬、めちゃくちゃ高いです。例えば、TaKaRa Ex Taqという試薬(酵素)は約50マイクロリットルで30,000円(200サンプル分)します。

「マイクロリットル」は微量な体積の単位なので、イメージがちょっとわきにくいかも。そこで仮に缶チューハイと同じ350ml分の酵素のお値段を計算しました。はい、2億1,000万円です。私も計算してビックリ。

計算ついでに、日本国民全員を対象に1回ずつPCR検査をしたらと計算すると、酵素のお金だけでも200億円近くかかります。もちろん、PCR検査にはこれ以外にも様々な試薬・装置・人の手が必要です。

例のウイルスで有名になったPCR。世間では「検査数を増やせ!」という声も聞こえてきます。私は医療は専門外なので、PCR検査を増やすのが良い悪い、とは簡単に言えませんが、費用と効果のバランスはよく考えないとなあ、というのが正直な感想です。


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