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発達障害児の独り言

著書:発達障害の子供が分からない人へ 不思議行動の秘密を教えます
著者:ひまわり
出版:ロフトミアBOOKS


はじめに

こんにちは。お久しぶりです。ラスと申します。

長らくnote投稿から離れていましたが、またぼちぼちと投稿をしていきたいと思います。

今回取り上げる内容は「発達障害児の独り言」についてです。

発達障害とは

発達障害者支援法において、「発達障害」は「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」(発達障害者支援法における定義 第二条より)と定義されています。

国立障害者リハビリテーションセンター

※出典元のホームページ

上記の通り、脳機能障害であり、通常低年齢において発現するものです。

一口に発達障害と言っても、特性は様々あります。

コミュニケーションが苦手だったり、なかなか集中できなかったり…

また、知的な遅れを伴う事もあり、一人一人特性が全く異なります。

その為、個人に適した支援が必要になってきます。

発達障害の推移

次に、発達障害の診断を受けた児童の推移を見てみたいと思います。

通級による指導を利用する発達障害(自閉症、学習障害、注意欠陥多動性障害)のある児童生徒数はいずれも、平成19年度以降、毎年、増加傾向を示しています。

独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所
発達障害教育推進センター

上記の通り、発達障害の診断を受ける児童はは増加傾向にあり、自分には関係ないとは言いきれないと思ます。

※出典元のホームページ

本書について

本書は、著者であり母親である「ひまわり」さんの思いの丈や、発達障害の診断を受けた娘さんの「感情」や「行動」について記載されています。

外出先で感じる他者の目、迷惑をかけないかと不安な気持ち。

この様な内容を語って頂いています。

障害を抱えている方を理解し、分かり合える方が1人でも増えて頂ければ幸いです。

独り言について

本書には娘さんの独り言の事例が記載されています。

娘さんは担任の先生が大好きで、学校から帰宅すると、先生が話した内容を再現するそうです。

しかし、誰かに聞いてもらう為ではなく、独り言です。

この様に、自分1人の世界で話続ける娘さんを見て、ひまわりさんも悩んだそうです。

しかし、ある事に気づきます。

それは「声に出すか出さないかの違い」です。

私達も、過去現在未来に思いを馳せて、自分の世界に没入する事があります。

しかし、それは自分の心の中で行う事であり、発言はしません。

けれども、全ての人が同じ概念の中で生きているとは限りません。

独り言を話す児童に対し「静かにしなさい!」「やめなさい!」と言う事は簡単かもしれません。

しかし「なぜ」独り言を話しているのか理解する必要があります。

なぜ独り言を話すのか

次は、独り言を話す理由を解説したいと思います。

発達障害と診断された児童は、独り言が多い傾向にあります。

しかし、一日中独り言を話している訳ではありません。

独り言を話す場面は、いつもと違う環境で居心地が悪いのかもしれない…嫌な気持ちになって不安かもしれない…

そのような場面で、状況やTPOに関係ない話を、独り言で話し始める事があります。

それは、現状と関係ない事に意識を向けて、心を守ろうとしているのかもしれません。

独り言は不安や緊張を解消し、落ち着く為の方法である事が考えられます。

その為、独り言を無理に辞めさせようとすると、本人にとって大きな負担となってしまいます。

独り言は、ストレスを解消し、気持ちを落ち着ける大切な手段です。

独り言に対する対応

しかし、TPOを守る事は必要であり、無闇に周囲に迷惑をかける訳にもいきません。

本書に記載されている対応として「深呼吸を3回する」「声のボリュームダウンを伝える」といった例が上げられています。

声のボリュームダウンについては、ジェスチャーも交えて、わかりやすく表現をしているそうです。

しかし、あくまでも例である為、個人の特性を生かした対応が必要になってくると思います。

おわりに

今回は、発達障害児の独り言についてまとめてみました。

発達障害と診断される方が増加しているという事は、自分には関係ないと、言えない時代になってきています。

もし、外出先で独り言を話している児童を見かけても、奇異な目で見るのではなく、暖かい目で見守ってほしいです。

本人は大変な状況かもしれません。

心を守るための独り言かもしれません。

本書には独り言以外にも、パニックや衝動的な行動等、ひまわりさんが体験した様々な事例が記載されています。

今回の記事で、少しでも障害について理解を深めて頂ければ幸いです。

※2023年8月30日時点でKindleUnlimited対象書籍です。


★ここまでご覧いただき、誠にありがとうございます。

読書記録やFF14など、興味の赴くままにアウトプットしております。

他にも様々なことを記載していきたいと思いますので、気になった方は是非スキ・コメント・フォローして頂ければ幸いですm(*_ _)m

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