【長編小説】サイクロジック 第2話「Electric Carnival」(4)
「エエエエエェェェェェぇぇぇぇぇエエエエエえええええイイイイイぃぃぃぃぃィィィ‼」
「セエエエエぇぇぇぇぇェェェェェえええええエエエエエいいいいいィィィィィぃぃぃ‼」
第九体育館のステージ上で軽やかに潴溜が舞う。まさか彼女が風紀委員の他に薙刀部に所属しているとは思わなかったが、非常時にも関わらず冷静に自らの役目を全うしているのは彼女の性格ゆえだろう。
俺は器用に薙刀を振り回す潴溜の姿を必死に追いかけながら隣の席で静かに眠る深山先輩を一瞬見やると、先ほどまで繰り広げられて