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テック系と過去系

※最近、引っ越しをした。
諸所の作業に追われて、三週間ほど文章の更新ができなかった。
今日から平常運転になると思います。

本題です。

WEB制作に携わる人を「テック系」と呼んだりする。
わたしは「テック系」と言う言葉が好きだ。

ブログで幾度となくこの言葉を使っていたが、ちゃんとWEB辞典に載っていた。

わたしの用いる「テック系」は広義な意味で、
情報強者・機能性優位な人・インテリな人・最新技術が好きな人
なども属する。

WEB制作に関わっていなくても、時短家電をめちゃくちゃ上手く使いこなし、ついでにお得な情報をブログで執筆している主婦も、わたしにとっては「テック系」の人である。
効率化を極めるミニマリストや、社会的なセーフティネットをフル活用しているニート、美味しい和菓子屋さんに詳しいおばあちゃんも「テック系」の人である。

要するに、情報を駆使している人を定義している。
特定のジャンルに関わらず。

「テック系」と話をすると、会話の中身がほぼ情報交換になる。
Adobeのアップデートでこんな機能が追加されたとか、新しく出た〇〇のサービスが良いとか、〇〇のポイント還元率が良いとか、〇〇というお店のお菓子は安くて美味しいとか。

知らないことを教えてもらえるので、話していてとても面白い。

「テック系」の人は、過去の話をあまりしない。
フォーカスしているのは、情報共有とワクワク感だ。その軽さが心地よい。

「テック系」の人は、人情家もいればロボットみたいな人もいる。
どちらにしても感情論を用いない。
相談事をすると、感情に沿わない論理的なアドバイスが返ってくる。
常日頃からPCを相手にしているためなのか「トラブルシューティング」的なアドバイスだ。
おっさんがビールを飲みながらダラダラ話をしている人を想像するとしっくりくると思う。

「テック系」と逆パターンで過去の話をよくする人がいる。
便宜的にここでは「過去系」と呼んでみる。

「過去系」の人との会話は、共感がメインだ。
感情論は、精神を磨耗することが多い。
共感しなければならないので、気を使う。

「この人と会っていると、消耗するな」
と思う人を集計していたら「過去系」の人が多かった。
学生時代の楽しかった思い出や、コロナ時代の恐怖の話を何回もした。
会社のおじさんたちは、過去の武勇伝(昔はヤンキーだったとか)を話していた。

「過去系」の人と話をするとき、わたしは省電力モードに切り替わっている。
とりあえず同意しながら、会話を切り上げた後の予定を頭の中で立てている。
「過去系」の人は話好きな人が多い。
こちらは相槌を打っているだけなので、ある意味では楽でいい。

「過去系」の人たちには、わたしは「明るい人」とか「軽率な人」とか「幸せそうな人」に見えるようだ。
そう言う空気(目線?)をたまに感じる。

高校時代にアルバイトしていた時、
実家の不幸な話ばかりをする女の子から「オニキちゃんは幸せそうでいいよね」と言われたことがある。
その同僚はわたしと同じ高校生で、両親が不仲で、家計が火の車だからお小遣いを稼ぐためにアルバイトをしていると言っていた。
「お金がないから」と言って、わたしが休憩中に飲んでいたカルピスをさりげなく飲まれた(最悪の間接キスだ!)。

当時、わたしは父親が死んで五年が経っていた。
たまに母親から「今月の支払いが厳しいから助けてくれ」とお金を無心されていた。
(無心という表現を使うのは、金がないと言いつつも、母は高校生の弟にお小遣いをあげていたからだ)。

不幸度を比較するのはとても下品な行為だと思うのだが、当時のわたしにも一応そんな事情があった。
しかし、わたしにはサイゼリヤもカラオケもあったので幸せだった。
その同僚も、サイゼリヤやカラオケに行けばよかったのだ。

こういう過去の話↑をする時点で、個人的にはあまり楽しくない。
両親が不仲だとか、家計が火の車だとか、父親が死んだとか、母親から金の無心をされたとか……教訓にならない過去話は執筆しているだけでダウナーな気分になる。
読者側も得るものがあまりないな、と感じるだろう。

過去の話には感情が付随する。
それが楽しかった思い出話にしろ、辛いトラウマ体験にしろ、感情がこびりつく。
爽やかに吹きわたる風がない。

ただ、感情の中でも「共感」は集団の中で生き残るための武器になり得る。
大切な相手を励ますためのツールにもなる。
病気の治療、マインドコントロール、交渉術、相手の情報を引き出すなど、良くも悪くも「共感」を用いる場は多い。
心理カウンセラーや企業のCEOなども「共感」を使う。
前者は患者の治療をするため。後者は従業員を使役するため。

「共感」が悪いわけではない。
精神的に辛いとき、共感によって励まされたことがわたしにもある。
「共感」がポジティブに働いた結果、過去のトラウマが回復して現在を生きることができる。今に目を向けられる。

人間は、過去と未来に挟まれている。
心の持ち方次第で「過去系」にも「テック系」にも変化できる。

個人的な好みはともかく、

理論と感情がどちらも大切なように、未来も過去も大切だ。
過去+未来で現在がある。

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