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【家計管理のコツ】#11 医療保険をおすすめしない理由

こんにちは、森大です。

医師をしながらFPとしても活動しております。

今回は家計管理のコツシリーズ第11弾
「医療保険をおすすめしない理由」
というテーマでお話させて頂きます。

「いやいや、医療保険は必要でしょ。」
「多額の入院費用をどうするわけ?」
「必要って、聞いてますけど…」

そのような方も多いと思いますし、
事実医療保険の加入率は70%強です。
超人気です。

つまり、またもや挑戦的なテーマで
お送りいたします笑

医療保険は保険のお話をする上で
絶対に外せないテーマ
です。
ぜひご自身の考え方と照らし合わせて
みてください。

***

家計管理シリーズでは

我慢せずにお金を貯める方法

をお伝えしています。

毎月固定でかかる保険費を減らすことで
日々の生活を我慢することなく節約ができます

保険に月5000円以上かけている方は
このシリーズを読んでぜひ一度
見直してみてください。

それでは参りましょう!

続編となっておりますので、
まだ以前の記事を見ていない方は
ぜひそちらから
ご確認ください!

【シリーズ記事】
#6 保険料の払いすぎに注意しよう
#7 入るべき保険の条件とは?
#8 本当に入るべき3つの保険
#9 生命保険が必要な人、不要な人
#10 貯蓄型生命保険をお勧めしない理由

―――――――――――――――――

1.入るべき保険の条件を復習

何度もしつこいようですが、
復習です。

保険の期待値はマイナスで、
入れば入るほど損をする。
必要最低限の保険に入ることが大切。

では必要最低限の保険とは
どのようなものかというと、

条件①  生活破綻を防ぐための保険
条件②  社会保険で賄えない保険

以上の2つの条件を満たすものには
積極的に入るべきだとお話ししました。

一方で条件に合わない保険は不要であり、

生活破綻しない額のイベントには
貯金で対応する。

高額な保険料を払っている社会保険は
しっかり利用する。

ということもお話ししてきました。

2.医療費によって生活破綻するのか?

では、医療費によって
生活破綻するのでしょうか?

もしするのならば、
加入を検討しなければなりません。
見てみましょう。

特に意識されるのは
「入院に伴う多額の医療費」
だと思われます。

入院期間によって費用感は異なります。
当然長い方が高くなりますね。

そうすると気になるのは入院日数です。
こちらをご覧ください。

年代別 平均入院日数

こちらも年代によって異なるものの、
20~50代では平均14日程度ですね。

2つのデータを合わせるとこうです。

入院日数は平均2週間で、
かかる費用は20~25万円程度。

どうでしょうか?
決して安いとは思いませんが、
生活破綻する方はかなり少ないでしょう。
貯金があればなおさらです。

「だからそれは、平均の場合でしょ?
60万円以上かかる人もいるんだからさ。」

そう思う方もいらっしゃるかと思います。
もちろんその通りです。

しかしそのイベントは

①「入院するような病気にかかる」

②「その病気が2か月以上の入院を要する」

という2つの条件をクリアして初めて
起こります。

以下のデータでも入院の確率は
10万人に対して1000人程度。
つまり年間約1%です。

平成29年  厚生労働省データ

①の条件(入院)が年間1%。
さらに②の条件(2か月以上の入院)を満たすのは
相当に低い確率
であると分かります。

僕は38年間の人生で1度しか入院したことが
無いですし、やはり期間は2週間でした。

3.医療費と社会保険

医療費は社会保険でどの程度
賄えるものでしょうか?

ここでは健康保険の2つの制度
ご紹介します。

①療養の給付

これは皆さんご存知のものです。

健康保険に入っていれば医療費は軽減され、
1~3割負担になります。

②高額療養費制度

いきなり数字ばかりで
嫌になってしまうかもしれませんが、
ここは今回のポイントですのでしっかり
見ておきましょう。

こちらは高額療養費制度といって、
月の医療費の上限額を表しています。

たとえば分かりやすいところを見ると、
年収370万円以下の方は月の医療費上限が
57600円と決まっています。

つまり、実際の医療費が100万円でも
300万円でも、支払いは57600円です。

ただし、申請が必要です。

この制度を利用して、僕は2週間の入院と
手術代を合わせて13万円程度の自己負担で
済みました。

***

つまり結論としてこう言えます。

健康保険の「療養の給付」と
「高額療養費制度」が超優秀であるため、
医療費による生活破綻は通常起こりえない。

4.民間の医療保険は不要

今回の内容をまとめます。

入院日数は平均2週間で、
かかる費用は20~25万円程度。

健康保険の「療養の給付」と
「高額療養費制度」が超優秀であるため、
医療費による生活破綻は通常起こりえない。

これらの条件により、
私たちは民間の医療保険を必要としません。

これは保険が不要という主張ではなく、
健康保険に入っていればそれ以上は
不要でしょう
という意味です。

おわりに

今回は家計管理シリーズ第11弾、
「医療保険をおすすめしない理由」
というテーマでお話しさせて頂きました。

まとめます。

◆入院期間は平均2週間で、費用は平均20~25万円。

◆医療費で生活破綻する可能性は極めて低い。

◆健康保険の「療養の給付」と「高額療養費制度」は
非常に強力で、さらに生活破綻のリスクが下がる。

◆健康保険に入っていれば民間の医療保険は不要。

以上です!

次回は個人年金保険について
掘り下げていこうと思います!

ぜひまたご覧下さい!

***

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