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夢とシュガーパウダーは、揺らして落ちる。

コンビニの駐車場で運転席に座ったまま、どこを見るでもなくぼんやりしていた。トランクの整理をするのも億劫だ。
乾燥した指先に塗るハンドクリームがトランクの鞄ののなかにあったよなと思うだけで、その先に進むことはないから、ガサガサしたままの自分の手を見ている。

紅茶とカステラ。
それかホットケーキと、ん〜なんだろう、なにか飲み物。とりあえず、甘い焼き菓子とスッキリした飲み物が食べたい。ファストフード店とはオレのためにあるんだなと、まだ指先を見てる。
爪の側にできたササクレ。
見るからに無精な感じがして、指で触る。
少し窮屈な運転席のシートが居心地良いから、暖房の音と一緒になって眠気を連れてくる。少し本を読もうと思って入ったコンビニの駐車場で仮眠することにする。

平日の休日。
自由に。
自堕落に。
あとのことは、そのときでいいや。

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