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日曜日 雨のスパイダーマン

東中野のイスラム料理で、これはビール飲みたいやつだねと話しながら昼ごはんを食べた。店を出たらにわか雨が降っていて、コンビニで煙草を買うときにギースの尾関を見かけた話を聞きながら煙草を吸った。
雨宿りしている自分たちの数メートル先に、スパイダーマンのTシャツを着て自転車にまたがった少年が信号もない場所で微動だにせず雨に打たれていた。雨に打たれる可笑しさを感じている表情でもなかった。
雨に打たれる可笑しさと違う尺度を複数持ち合わせていしまった大人たちは雨が止むのをしばらく待って、高田馬場方面へ歩く。とてもいい歩道橋を見つけた、知らないスポーツのルール説明を受けたり、二重飛びができるできないとか、いつまでも仮免でいるのはもう免許取る気がないだろとか、King gnuのアー写は何の映画を見ているのかとかを話しながら歩き続けた。
馬場から早稲田まで、コエドビールを飲みながら歩いて、店に着いてまた飲んで、店を出て缶チューハイ飲みながらまた歩いた。

月曜日 奥多摩湖

奥多摩まで電車で行って、レンタサイクルを借りて奥多摩湖まで漕いだ。ロードバイク持ちの友達と行ったので、自分がチャリ素人であることがよくわかった。ブレーキをかけながらカーブ坂を下るのは危険なのだと教えてもらう。それで実際派手にこけていた。緑の中を走るのは本当に気持ちがよくて、GWはこれでもういいかもしれないと思う。

火曜日

アメコミ『シークレット・インヴェージョン』を読む。内容にもゾクゾクするし、これまで買ってきたアメコミの中で構成や作画が一番好きだった。
ちょこちょこ話題を耳にする『インビンシブル』1話を見て、ボージャックがそうだったように、作画に魅力を感じられないからなかなか見進められないだろうと予感する。さっきまでコミックスに興奮していたぶん余計そう感じた。

配信でもう一度見た『何を見ても何かを思い出すと思う』がやっぱり好きだった。配信は綺麗にカメラがスイッチして見やすくなっていたけど、時間軸が複数ある舞台全体を俯瞰で見た記憶があるからこそ、これだけ面白いんだと思う。


YouTubeでニューヨーク対ナイチンゲールダンスを追いかける。ニヤニヤ先輩の土足ノリだ、焚きつけたニューヨークが悪いという結論は茶番になってもいいから、納めどころであり続けて欲しい。


『ここオズ』と『踊り場』を続けて聴いて「エロ虫裁判」でのかたまりに少し同情する。
もう中が『テレビ千鳥』に出ていた!「僕が呼ばれるとしたら「味の濃い氷が食べたいんじゃ」の回だと思っていました」に大笑いする。味の濃い氷で思い出す味があるからこそ、性懲りもなく毎年夏に期待してしまうのだ。


水曜日  フィッシュ&チップス

先輩たちとアクアラインを渡るドライブをする。集合時間と遅刻のブラブラした関係が久しぶりにやってきて、この人もまた愛に飢えているのだという先輩が別の友達のところから合流するまでの2時間を待つのが懐かしかった。愛がストレートにスケジュールに表れる先輩を羨ましいとも思う。一人は踊り場Tを着ていて、俺はリトルトゥースだった。貝を焼いて、食べて、アウトレットを真剣にブラついて、違法アップロードされた向井秀徳の「忘れられない」のを聴きながら東京に戻ってきて、先輩の家でもんじゃを焼いて食べた。キャベツを切るだけで感謝される楽勝メニューなのにお酒がどんどん進む美味しさだった。みんなでゴッドタンと新しいカギ、霜降りAマッソ修学旅行を見てたくさん笑った。「夢みたいなこの日を」と歌った向井秀徳の声を一生忘れないと思う。

木曜日  シークレット・インヴェージョン

昨日はみんなで「明日からまたがんばろう泣」な別れをしたのだけど実は今日も有給を取っていて、昨日それを言うことはできなかった。自分の体力を心得ている過去の自分に感謝しながら12時まで寝る。頭がボーッとする。今日からのGWをどう過ごそうか考えた一週間前がつい昨日、というか今日始まったくらいに休みはあっという間だった
部屋を少し片付けて、ベローチェでアララを書き進める。コンプソンズのアーカイブが終わるまでには公開したい。観劇した日にすでに予兆はあったのだけど、それから向井秀徳の「忘れられないの」を聴いたり、GWに友達と会ったりする中で『何を見ても何かを思い出すと思う』が自分の中でどんどん膨らんでいった。会話が織りなす記憶の再現が、次第に混ざり合い新しい過去が再生される舞台上の自由が、自分にとっての過去としてこれからも励ましてくれる気がする。そんなことを書きたいのだけど、全然うまくいかない。

キャプテン・アメリカがヒドラの戦士だったらの世界、スティーブ・ロジャースを知る誰にとっても最悪の物語『シークレット・エンパイア』を遂に読み終わる。大傑作だった。絵も脚本もコマ割りもすべて、カッコよくて深い。『インビンシブル』は少し休憩していいくらい、ヒーローにとっての正義を考えさせられる。



帰って見た『相席食堂』は珍しく芸人回(徳井と哲夫)で、どっちも面白かった。しくじり学園お笑い研究部のコットン・西村回もテンションが右肩上がりに盛り上がりを見せて楽しい。

行き先を確認したバスに乗って、アナウンスがしたら、ボタンを押して、降りて。なんにもまちがってないのに、なにもかもがちがってるような気がする。それをごまかすみたいに、ぼくらは、われ先にボタンを押す。

これが、誰の文章だったか思い出せない。多分小説だ。

会社員になって実質1年が経つ。
GWは会いたい人、好きな人たちにたくさん会えたので頑張れるかなあとも思うけど、かつては当たり前に積み重ねられたこのハッピーさを、働くための気持ちに変換しなきゃいけないのはとても寂しいしもったいない気がする。ESを書いていたときの気持ちもこんなだったかもしれない、面接のときに眼鏡をかけることで何かの侵入を防ぐ気持ちになっていたことが懐かしい。
テレビの速報で緊急事態宣言の月末延長が報された。仕事では根拠や必然性を上司に詰められるのもあって、それが全く存在しない政府の発表にうんざりしかしない。

金曜日

TAMTAM『We Are The Sun! Home Edition』を聴きながら出社。「worksong!」何度も支えられる。仕事嫌だねえ!が別れの決まり文句だったけど、実際のところ嫌だなあと口にしながら平日1人で何とかできるタイプではない。頑張らなくてはいけないと思えなければ食欲がどんどん無くなって消耗していく。

高井息吹のEPレコ発ツアーが6月にある。これは絶対に行きたい。
音楽を久しく聞いてない、見ているアニメとドラマの主題歌くらいしか聴けなかったので、音楽を聴いた解放感に驚く。今年もTOKYO MAPSには行けなかった。みんなでエゴラッピンを見に行く感じがただの忘れない記憶になっていくのがしんどい。
『大ダーク』1巻を買って帰り、アララの記事を書き直して更新。
好きなものを好きと言うだけでも難しいのに、それを自分が言語化できないうえになんで好きかもつかみ切れないものは本当に難しい。
マーライオンと盛火日・金内のポッドキャストで、ロロ『いつだって可笑しいほど誰もが誰か愛し愛されて第三小学校』の話がされていた。視聴して感激したマーライオンが、手を伸ばせば自分にも作れるぞこれは!と興奮した気持ちを話している様子が羨まし過ぎて、いつからそういう目で何かを観たり読んだりなしなくなってしまったのかと思う。忙しさというよりは思考のパターンが減っているのか。
『座王』全国特番回で最後に残った3人が西田、R藤本、岩部と通常営業すぎておかしかった。

土曜日  『街の上で』

ずっと炎症を起こしていた皮膚の塗り薬を病院へでもらう。
『霜降り明星ANN』OP冒頭から面白すぎてちゃんとラーメンが食べられなかった。机をテーマに詩吟をやれとフラれてすぐ「コンパスの穴で〜」が出てくるせいや大好きだ。昨日の『漫才JAPAN』の話もたっぷりありそうだったので、中断してTVerで見る。これもめちゃくちゃ面白い。オードリーと霜降りがメインを務めるネタ番組は嬉しいし、オードリーが霜降りに好かれているのも以外で楽しい。春日とせいやの即興漫才、春日は春日になると全然ツッコめなくなるシステムエラーみたいだった。

ジュンク堂を通ると何かを買わないと気がすまなくなっているので『ウォッチメン』にする。これまで3回くらい悩んではやめていたのだけど、最近アメコミに対する金銭感覚がおかしくなっている。ロロ『いつだって可笑しいほど誰もが誰か愛し愛されて第三小学校』をアーカイブ視聴。本当なら今日は東京にこにこちゃんの芝居を見に行けるはずだったので、ここは躊躇いなく購入。

18時半からロサで『街の上で』を見た。チケットを買ってすぐに文芸坐の『PASSION』と時間がかぶっていたことに気づいた。昨日今日の限定上映どっちも見そびれてしまった、もう少し希望をもって生きるために見ようと思っていたのに。
だけど、そんな気持ちが吹き飛ぶくらい『街の上で』がよかった。これこそ『サッドティー』で知った監督の映画じゃん!と思った。
街が変化していく。ジム・ジャームッシュ、ケージももうないしな。魚喃キリコ。街は変わっていくよね、人々が会話する一連のシーンを見ながら、そこに映る街の景色すら今はもう消えていることに気づいて、手の届かないところに行ってしまった今までの当たり前加減に泣きそうになる。

映画館を出ると池袋の街が広がっていて平衡感覚がおかしくなったけど、これをトリウッドで見ていたら、加わったものと無くなったものばかりに目がいって、グルグル歩き回ってとまれなくなりそうだから、そうならずに済んだと思えばよかったのかもしれない。
いい映画だったことの嬉しさまかせに歩き始めて、栃木の友達に電話をかけた。友達は、恋人や友人たちとライブハウスに行った帰りで、離れたところで人は出会って時間を共有している感じが身に染みて嬉しかった。映画を勧めて、近く栃木に行くことを約束して、缶ビール飲みながら帰った。
ゴロゴロしながら、ロロの森本さんが好きな漫画を紹介するインスタライブを見る。ちょうど『女の園の星』2巻発売日だったので、そんな話を聞いた。
『街の上で』の城定が自己紹介で「お城の城に、とんかつ定食の定です」と話していたのを思い出す。そういう自己紹介が必要のない苗字に生まれたことを少しもったいないような、やっぱりたいしたことではないような、そんなことを考えながら寝た。

<もうあまりよく覚えてない、見終わった後のメモ> 
そういやサッドティーの競歩、東京塩麹の水泳キャップ男と被るな。
THREEの灰皿
スマホを閉じる成田凌
お忙しいところを訂正する監督
扉が開くシーン2回
十両とメンソール
座り位置の高低差
始まりのシーン、本読みナレーション、みんていのカメラ目線
金髪男の裏切り成田凌じゃないんだ
広い部屋、いろいろあってね。の状況説明
成田凌のジョッキ?家。
ウェルカムの扉飾り。インビ?そんなのあった?
嫉妬するわあー。をちゃんと言語化する男
古着屋の時点で03のコントじゃん。きたきた今泉力哉。サッドティーだったらあいつ消えてるぞ
イハの名前はジェームズイハからか?
衣装を返す握手のシーン。無意識的な不器用だけど言語化はできる人、への憧れ自分の。

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