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躓きながらも歩く歩く

躓かない人生なんてない。すべての道に、大なり小なりの石や凹みがある。

派手にひっくり返って転ぶときもあれば、よろめく程度のこともある。

平らに見える舗装された綺麗な道でも、誰も歩いたことのない道なき道でも、躓く時は躓く。

はじめて一歩を踏み出したその日から、毎日躓いて転び、ぶつけて痛さと驚きに泣き、でも歩くことを辞めず、走れる喜びに笑う。

躓かないようにすることに囚われすぎたり、躓いた思い出を人生の大きなポイントにするのは勿体無い。躓いて泣いた顔よりも、再び走り出せることの嬉しさに笑う顔を覚えていよう。

成長すると、カバンにいざという時の絆創膏やら元気が出る飴やらを詰め込めるし、なるべく、躓きにくい、安全な道を選び、快適な道を選んでいくようになるけれど、すべての道は自分だけで選べるわけでもなければ、誰ともすれ違わない道もあまりない。

いろいろな道を歩いてみたいし、山の上からの景色が見たくなったり、ちょっと危なくてもその先に広がる何かを目指してみたい時もある。

今日もそうやってたくさんたくさん躓きながらも少しずつ歩くのです。

最近は、あまり挑戦しすぎず、目的地を設定しすぎず、歩くこと自体をもっともっと楽しみたい。日々の天気や季節の移り変わり、小ささな変化を慈しみたいと思うのです。

が、まあついついスマホで効率の良い歩き方を探したり、あ、あの店によっていこう、この店にも行ってみよう、もう少し足を伸ばせるかも?なんて欲張って、そして足元をよく見ていないので躓き、転び、目的地に遅れる日々です。

40年近く生きていて、それはあまり変わらないみたい。



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