足元実践家

公立小学校教員(3年目)/1・2・3年生経験/教師修業(朱書き文字起こし100回)/泥…

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公立小学校教員(3年目)/1・2・3年生経験/教師修業(朱書き文字起こし100回)/泥臭く足元の実践を綴ります。

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不登校〜半年間の格闘〜

去年、初めて1年生を持った。 子どもたちは可愛らしくとても生き生きとしていた。 毎日が楽しかった。 しかし、7月わたしのクラスで不登校が出た。 夏休みに入る直前だった。 その日の放課後、母親に電話をかけたところ「理由はわからないです。」そう言われた。 私はとにかくその子がなぜ不登校になったのか原因を探った。 母親から手紙をもらい、養護教諭、学校相談員、私の4人で母親と面談もした。 それでも原因はわからなかった。 夏休みには家庭訪問に3度言った。 お喋りが大

    • 爆発するのはなぜ?

      余裕がない。 イライラが溜まる。 計画的に行かないとほんの少しのイラッとがポタポタと落ちていく。 コップに溜まる水滴のように。 あ、今溜まってるな〜。 感じる感じる。 わかってきただけ成長している証拠。 一方、爆発を抑えられない日もある。 子どもの問題行動が頻繁に起こり、それを指導する。 …ではない。 私が爆発するときのほとんどが「計画が上手くいない時」である。 今日もそうだった。 こっちは一生懸命に掃除をしたい。 しかし、子どもが私にこう話しかける

      • 他者貢献が〇〇につながる

        自分ごと 何でもかんでもそこにつなげている自分がいる。 全て無意識。 そういう生き方をしてきたからだろう。 自分を変える。 自己変革。 自分のために。 そんなことばかり考えてきたからかもしれない。 だから、他人のことを考えられない自分がいた。 今週の土日、それに気づかせてくれた方がいた。 教師になってからの恩師である。 一朝一夕で変わるなんて思っていない。 でも意識をもつきっかけはいただけた。 アドラーはこう言っている。 「他者貢献は最大の勇気づけであ

        • 勉強になったわぁ〜

          国語、算数、ほとんどを寝て過ごすYくん。 5時間目に遊びの問題点について話し合いを経て、授業に入った。 テーマは「インターネットの恐さ」 第一声 「インターネット、知ってる人?」 ザッと手が挙がる。 隣に黙って“ゲーム”と書いた。 「やったことある人?」 これまたザッと手が挙がった。 きっと身近なのだろう。 うちのクラスは特に多い。 「インターネットゲームをしているときの気持ちや思い、言える人?」 「最高!」 「楽しい!」 「色んな人と繋がれる!」 楽

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        不登校〜半年間の格闘〜

          先生みたいになりたいな

          Hちゃんが中休み、私のところまで来て話しかけてきた。 「ねぇ、先生?」 「なに?」 「先生は先生になるためにたくさん努力してきたの?」 「いや、違うよ。」 「いま、努力してるんだよ。」 「へぇ〜。」 「Hもなれるかな?」 「なにに?」 「え〜、先生みたいになりたいなって思ってるの。」 「立派な大人になるんだ。」 「何言ってるの〜。あなたは先生よりももっとすごい大人になるよ〜。」 そんな会話をした。 子どもがそう思える大人として見られるようになってきた

          先生みたいになりたいな

          はじめての完食^ ^

          小さな拍手が給食中に起こった。 私が子どもの机をまわりながら片付けている最中だった。 「先生!Rちゃんが初めて牛乳を全部飲んで、給食を全部食べましたよ!」 そこには嬉しそうに報告するNくんの姿がいた。 マスクをしていないからかRちゃんの笑顔が眩しく映った。 「食べなさい。」 なんて一言も言ったことはない。 自分で挑戦して食べ切ったのだ。 大きな達成感を私もみんなも、そしてRちゃんも感じた。 自然と拍手が起こったのは久しぶりだった。 だから大掃除も楽しかった

          はじめての完食^ ^

          人間らしい生活

          たのしみだ。 そんな感情が湧き起こる。 初任、2年目、3年目にはこのような感情は出てこなかった。 誰かと会うことが億劫だった。 それよりも自分のことをもっと向上させないと。 勉強しないと。 そんな想いばかりで過ごしていた。 実力が上がり、学級が安定したかというと全くの逆だった。 授業では荒れ、学級経営はままならず崩れていった。 今振り返れば、人間らしい生活をしていなかった。 家に帰っても勉強ばかりの日々。 晩飯はコンビニ弁当やお粗末なものですまし、すぐ机

          人間らしい生活

          雑魚

          怒鳴りつける。 そうすればその子は泣き崩れ、反省しただろう。 しかし、心の中はきっと反抗心で支配されていただろう。 指導とは何か。 そんなことを考えた。 その子はDチームにいた。7人のうちの1人だった。 そんな彼は昨日のボール蹴りゲームでボール拾いをしていた。 ある時、対戦相手チームであるDくんにこう言った。 「Cチーム人数少ないし、サッカーやってるやつが少ないから、雑魚なんじゃね?」 なぜ“雑魚”と認識されたCチームであるDくんに言ったのかはわからないが、

          感謝の日々

          「さて…外に出るか…。」 そう腰を上げると、 「私も出る〜。」 「私も〜。」 と普段外に出ない女の子たちが帽子を被り出した。 外に出て遊ぶ数は私のクラスが学年で1番である。 男女問わず。 楽しいんだろうなぁ。 そう思いながらここ最近は外を眺めていた。 私が外に出ると、子どもたちは必ず駆け寄ってくる。 「先生〜。」 “密”そのものだが、これでもかと寄ってくる。 去年の一年生とはまた違う可愛らしさがあった。 好いてくれているのが本当に伝わってくる。 私

          感謝の日々

          さすがです

          教頭とばったり会った。 会計差し引き簿を出そうと探しているところだった。 開口一番そう言われた。 やるなら徹底的に。 変わるのは自分。 そう思いながら、子どもが来る前の朝を過ごした。 流れを組んだ。 ただ片付けさせるのでは、子どもたちの身にならない。そう考えて計画した。 ①趣意説明  2点に絞った。  3年生になると教科が増えて、物がさらに増えること。  机上が荒れると集中力と心が乱れること。  これらをまず子どもたち全体に話した。 ②お泊まりの道具箱整理

          さすがです

          あなたは何が変わりましたか?

          「私は変わったとは思えません。」 電話した報告を終え、これからの改善点を話した後、教頭から言われた言葉だ。 「本当に変わろうと思ってる?」 「そう思ってるのなら、どうして今日道具箱の整理をさせたり、片付けを全体でさせなかったの?」 私自身の過失と思えば、それでいい。 そう考えていた。 加害者と被害者を変えればいい。 そう思っていた。 私に足りないのは行動だ。 トラブルが起きた後、どのように即対応するか、子どもたちを動かすか、システムをすかさず変えるかである。

          あなたは何が変わりましたか?

          目が潤む

          最近目が潤んでしまう。 悲しい 辛い きつい そんなことではない。 極上の褒め言葉を子どもに伝えているときに目が潤むのだ。 今日もある女の子に対して褒め言葉を投げた。 「先生できました。」 昨日、大縄が跳べなくて泣いていた子だ。 「おぉ、見せて?」 やっぱりこの子は感性がとても鋭く豊かだなと思った。 「君は本当に感性が豊かだね。これはね、なかなか書けない言葉だよ。2年生では出ません。」 こんな言葉を言っている間、やっぱり涙ぐんでしまう。 子ども以上に嬉し

          任せとき

          のんびりやで自閉症スペクトラムをもつKくん。 ふと帰る時、いつものように机の周りの片付けをしながら私にこう言った。 「せんせえ〜。僕1年生の時はいつもいじめられてストレスMAXだったんだけど、2年生になったらあんまりストレス溜まんなくなったんだよね〜。」 このタイミングで!? なんて思ったが、 「そうかそうか。先生嬉しいわ。」 そう返した。 なかなかそんな言葉を面と向かって言わないKくん。 もちろんまだまだ安心させていくよ。 任せとき。

          スーホの白い馬【第3時】

          スーホの白い馬 第3時 今日は1番大きな出来事を検討した。 1.場面の確認 全部で何場面あったのか再度確認。 はじめの段落や最後の段落を音読させながら、確認を進めた。 2.大きな出来事ではない場面の削除 あらすじの学びも少し含ませつつ、ミニタイトルをつけながら、検討して行った。 こどもたちのなかでは、5.6.7場面が残った。 3.最も大きい出来事が起こる場面を検討する 子どもたちは迷っていた。 一つ一つの意見が錯綜し、絡み合っていた。 立たせる。 書かせる。 様々

          スーホの白い馬【第3時】

          場を制す

          席替えをしてから、Mくんが落ち着かない。 時々カーテンをいじる。 今日は授業中時折あった。 眩しいのだろうか? 風が当たるからだろうか。 彼自身からカーテンを鉄棒に引っ掛け、カーテンが当たらないよう工夫していた。 それは正しいことだ見逃した。 しかし、生活の時間にカーテンの開け閉めをして「遊び」をしていた。 眩しそうにしている友達を見て笑っていたのだ。 「Mくん!」 「誰の許可を得て、カーテンを開け閉めしてるのですか?」 「カーテンの開け閉めをいいというの

          子どもだから…というマインド

          平山先生のYouTube 子どもの行動にイライラしなくなる教師の心構え https://m.youtube.com/watch?v=S0gflMDzbs8 今日のことを思い出す。 やっぱりこちらの思想、マインド、心構えが大切なのだと強く感じた。 それがあっての言葉や技術である。 子どもだから〇〇してしまう。 今日の出来事もそう。 もう一度、こちらのマインドを原点に戻す。 多くの方々からご助言をいただいたおかげだ。 本当に恵まれている。 感謝。

          子どもだから…というマインド