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時差ボケあるある〜肩を張らずにフランス120

 現在絶賛時差ボケ中。日本滞在中に8時間の遅れとなった。日本の朝8時がフランスでは夜中の0時。単純に言うと寝付く時に目が冴えることになる。

 現実にはそう単純ではないようだ。メカニズムはよくわからない。どうして上の単純計算のように体が機能しないのかいつも不思議に思う。

 ともあれ前回の帰国時にはフランス帰国の翌日に仕事が入っていた。午後一番、14時30分に最初の生徒が来た時にはそれほど疲れは感じなかった。「ぼけ」もなし。普段通りの体調だった。

 しばらく経って頭がボーッとし始め、欠伸が止まらなくなってきた。17時を過ぎた頃だった。一人目と二人目の間に2時間ほどの待ち時間があり、その間に体の変調を感じ始めていた。二人目が終わり最後の生徒が来る頃には頭も体も停止状態に近かった。意識しないと目が閉じてしまう。呼吸も遅くなる。幸いなことに長年の経験からほぼ自動操縦ができるので、生徒には気づかれずに済んでしまった。

 今回は一日余分に休みをとったので(厳密には休みではない。不在だった時間は別の機会に取り戻さないといけない)前回ほど情けない状態にはならないだろうと思う。

 今この記事を書いているのは余分にとっていた休みの日の夕刻。体がストップし始める時間帯だ。この日は時差をなんとか早く正そうと寝られるだけ寝ようと心がけた。昼寝もきちんとした。ちなみに昼寝は時差とは関係なく昼飯の後に必ずしたくなる。体が血液中の糖分を下げるためインシュリンを作る際に眠気を催させるらしい。生理現象なので時差ぼけよりも強いようだ。

 というわけで夕食時は割と頭はハッキリしていた。
 
 ところがしばらくして体の内部、内臓とか筋肉とかの動きが、頭の状態と裏腹に鈍ってくるのが感じられた。それにつれ頭も、というより目の動きが緩慢になってきた。

 「あっこれは時差だ」

 独特な感覚で、意思は起きていようとするのに体が勝手に寝ようとしている。なんだか自分でない体に取り憑いた魂のよう。放っておいたら起きたまま眠ってしまいそうになる。そうならないように無理やり体を奮い立たせてここはなんとか長く目を覚ましていようとする。そうしないと翌日の仕事で前回の二の舞になってしまう。今回は上級の生徒なので自動操縦は通用しない。現在19時30分。なんとか乗り切ったか?

 明日のこの時間は自宅に帰るだけなのでとりあえず仕事はOK。

 車の運転中に居眠りをしないことだけに気をつければいい。

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