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あのね

この前のセックスもできる友達の話。

あの時はもうどうでもよかった。自分のことでさえも。一緒にいられるなら騙されてもいい。傷ついてもいい。そんな覚悟はできてた。

こんな関係誰にも言えなかった。

彼女がいるって知ってからも、離れられなくて、つくづく私は最低な女だと思う。いや、最低な人間か。

依存か愛かもうなんでもよかった。好きも嫌いも、嘘も本当も、もうどうでもいいから愛してくれる人がほしかった。その愛が偽物でも。私がここに居るって証明が欲しかったのかもしれない。どんなにムカついても、どんなに裏切られても離れなきゃいけないのに離れられなかった。

結局離れる決心がついたのは、怒った時でも悲しかった時でもなく、疲れた時だった。自分を大切にしてくれない相手と一緒にいても、自分のためにはならないことも、この関係に未来がないことも、本気じゃないことも、全部わかってるけど、もしかしたらっていう少しの期待で離れられなかった。

離れなきゃ自分が傷つくのに、離れられない。この感情は好きというより依存だと知った。

木造建ての朝日が眩しかった7畳半の君との空間。少し肌寒くて目を覚ました午前2時。乾かしてもらいたくってわざと濡れたままだった髪の毛。風邪ひくぞバカって乾かしてくれる貴方の手。いなくならないでと泣きあったあの日。ごめんねと最後のキス。

本気じゃなかっただろお前も。そういった貴方。

馬鹿な男だ。本気かどうかはわからない。冗談ぽく好きと言っていたけど、冗談で好きと言ったことは無いよ。

誰にも言えない汚れた関係。本気じゃなかった。でも、ちゃんと好きだった。でも、その好きは愛なのか友達としてなのかわからなかった。色んな人を傷つけて、自分さえも大切にできなかった

そんな恋のお話。

騙されてもいいとか、傷ついてもいいとか

それくらい覚悟ができてるとか。かっこよく聞こえるかもしれないけどそれは違うよ。

騙されてもいいなんて、傷ついてもいいなんて

そんな覚悟をしなきゃいけない関係は酷く悲しいものだから。

そんな覚悟しなくても、信じれる人は信じれるから。

この関係は、この恋は、間違ってたと思うよ。でも、後悔はしてない。反省はしたけど。

間違った選択はしても、後悔しない選択をしような。

今日も強く、息してるだけで褒めたたえて、自尊心高めて、生きような

読んでくれてありがとう。