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日々のアレコレ

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#芸術学の基礎

鑑賞者が創り出す絵画の空間

美術鑑賞にどっぷりハマっているが、制作という面からは全く関われないアートの世界。これからの人生で、私は芸術とどのように関わっていけるのか。 そんな問いを持って、たまたま古本屋さんで購入した冊子『芸術学の基礎』。 前回まで[映画]に見る【美学】、[音楽]に流れる時間について考えてきましたが、今回は 空間という概念を[絵画]作品から明らかにする試みです。 ********** “土地の広さを基準にして税金を課す” という必要から、空間上の長さの単位が公式に生み出されたそうで

時間を見つける思考 〜音楽〜

映画のストーリーを例にとって【美学】を哲学的に説明してくれた第一部。 『芸術学の基礎』(副島善通先生)の第二部は【芸術学】です。 ここでは、時間と空間の概念を芸術作品から明らかにすることを目的とし、 第9章 … 時間の誕生 として[音楽]を、 第10章 … 空間の生成 として[絵画]を取り扱っています。 いやぁ〜、とても面白かったです。 この本について誰かに説明せよ!と言われても何もお話しできませんが、自分なりに大いに納得したフレーズがたくさんあったので投稿します。 以下、

芸術学は知識を愛する学問である

ふとした[きっかけ]で、時折り読みたくなるのが【哲学】についての本です。 最初の[きっかけ]は30歳の頃。小説を読んでいて、 「文豪と呼ばれる人はみんな “自分は何のために生きているのか?” の答えを探しているんだ」と発見(?)し、私も…と哲学の入門書を手にしたことです。 子供でもわかる入門書なので、その時は「ふむふむ」と少しだけ分かったつもりになります。しかし、元来じっくり考え続けることが苦手なタチなので、最初の10ページほど読んで脳に疲労感を覚えて終わり。本棚にそっと片