見出し画像

2024年に。「いろは歌」で振り返る(2)

一年間に投稿した[note記事]や、
訪問した<美術展>
を中心に2023年を「いろは歌」で振り返っております。
前回「い・ろ・は・に・ほ・へ・と・ち・り・ぬ・る・を・わ・か・よ・た・れ・そ・つ・ね・な・ら・む・う」
と半分まで来ておりますので、今回は後半戦です。

**********

「ゐ」
Instagram の投稿に刺激を受けて、いくつかの記事を書きました。
フォローしているのは、訪れたことのある美術館(ルーヴル、オルセー、オランジェリー、ピカソ、ロダン、ドラクロワ美術館)や、いつかぜひ訪れたい美術館(ウフィッツィー、ロンドン・ナショナル、アムステルダム・プラド美術館)などなど。
毎朝 電車の中で投稿を見て楽しんでいます。
今年もどうぞよろしくお願いします。
         +++++
「の」
ノートルダム大聖堂・パリ。
2019年4月に大規模火災が発生したため、同年 秋に訪れた際には、近くから見守ることしかできませんでした。

2019年10月撮影

火災から4年8ヶ月経った2023年12月、再建工事中のパリ・シテ島に建つこの大聖堂から、嬉しいニュースが届きました。姿を現した尖塔の頂上に不死鳥をイメージした黄金の風見鶏が取り付けられたそうです。
大聖堂の公開は今年12月8日というのですから、もうしばらくの辛抱ですね。
       +++++
「お」
[お帰りなさい!岡本太郎さん]
という記事で川崎市 岡本太郎美術館を訪れた時のことを投稿しました。
エネルギーあふれる美術作品群を観たとき、その反応はふたパターン。圧倒されすぎて鑑賞後にぐったりしているか、作品からエネルギーをもらって やる気と情熱に満ち溢れるか。
私の場合、岡本太郎氏の作品は後者。パワーをもらって、足取り軽く家路についたのです。
       +++++
「く」
『雲』が描かれた作品を観て不思議な体験をしたのが2022年〈自然と人のダイアローグ展〉

2022年7月撮影<自然と人のダイアローグ展>
左)クロード・モネ『船遊び』
右)ゲルハルト・リヒター『雲』

水面に写る不思議な雲と、画面全体を支配した雲から カンヴァスの奥に広がる広大な宇宙を感じた作品でした。

そして2023年<テート美術館展>で観た雲は、“影”だけでなく“光”を作りだしていました。

上)ジョン・コンスタブル『ハリッジ灯台』
下)ジョン・ブレット『ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡』

コンスタブルの丁寧な筆づかいで描き出された雲の影(上)が、陽光を受ける海面と灯台を際立たせていました。
そしてジョン・ブレット作品(下)。見上げる雲は眩しく、陽光をスポットライトのように変化させるのもやはり雲でした。
記事[<テート美術館展>“光”と鑑賞論]
       +++++
「や」
<やまと絵展〜受け継がれる王朝の美〜>
記事は書いていませんが、東京国立博物館で鑑賞してきました。

<やまと絵展>HPより

やまと絵は、ユーモラスで痛快、滑稽だけど美しいのです。やはりアニメのルーツはこのやまと魂にあるのだ!と会場で叫んでおりました。
奥が深い日本画。もっと知ればきっと何倍も楽しめるのでしょうね。この楽しみはもう少し先延ばしさせてもらうことにします。
       +++++
「ま」
【マニエリスム】への理解を少しだけ深めることができた2023年でした。
「いろは歌」の「ほ」で取り上げた『ポントルモの日記』をきっかけに、ポントルモの弟子ブロンズィーノに触れ、さらにポントルモの師匠アンドレア・デル・サルトもnoteに登場。そしてパルミジャーノ、エル・グレコ。。。
【マニエリスム】とは、調和の取れた甘関な美を誇るルネサンスの巨匠たちの完全性を模倣ではなく「破壊」することで新たな道を切り拓いた少し異端で歪んだ流派。
私にとっては「おいおい!」とツッコミを入れたくなる作品=【マニエリスム】、愛おしいのです。
記事[ポントルモが生み出した【マニエリスム】]
       +++++
「け」
形而上けいじじょう絵画】というワードに出会ったのがデ・キリコ作品。
初めて聞く絵画様式に興味を持ってnoteに投稿しました。
デ・キリコは、日常的な景色を不安な歪みに変える天才であり、ニーチェの言葉「かぎりなく神秘で不安に満ちた孤独な詩情を描き出している」のです。

私がnote に記事を投稿した後で、東京都美術館が<デ・キリコ展>を開催する事を発表!

東京都美術館<デ・キリコ展>
2024年4月27日[土]~8月29日[木]

おーーーっ!。
「Le yusée さん、目の付け所がなかなか良いですね!」
と褒められたようで嬉しいのです。
記事[デ・キリコの教え]
       +++++
「ふ」
藤原伊織氏。
ここ数年、小説はほとんど読んでないのですが、美術に関係している小説は別。
レンブラント『ダナエ』が登場する小説『ダナエ』、ゴッホの『ひまわり』がキーワードになっている小説『ひまわりの祝祭』。久しぶりに藤原伊織氏のハードボイルドを感じたのであります。
記事[藤原伊織とハードボイルド]
       +++++
「こ」
極上の美術体験をしてきました。
<8Kだから見えてくるルーヴル美術館空間を超えた映像アート体験>

今日は『モナ・リザ』を貸し出します。この不朽の名作を手元に置いて、拡大鏡で好きなだけご覧ください。明日は『ナポレオン一世の戴冠式』、明後日は『宰相ロランの聖母』にしましょうか

↑  あくまで妄想のお誘いです

こんな夢のような体験でした。
記事[極上の美術体験 8K・ルーヴル美術館]
       +++++
「え」
エリック・サティとの不思議なご縁について記事にしました。
彼がつむぎ出す物悲しくも美しい旋律に惹かれた高校時代、シュザンヌ・ヴァラドン(ユトリロの母)への深い想い、そして彼を描いた数々の肖像画。
そして私は毎朝、サティ作曲の『グノシエンヌ 第1番』で目を覚ましているのです。
記事[エリック・サティとの付き合い方]
       +++++
「て」
天地創造に思いを馳せました。
昨年2月、演奏会<ハイドン『天地創造』>(ヨン・ファン・フェルト・ホーヴェン合唱団)に行ってきました。
絵画作品『天地創造』で予習して、演奏会当日は、楽器の音色に酔いしれ、合唱の素晴らしさに心打たれ、指揮者の力量に唸ってきたのです。
記事[【天地創造】を想像する]
       +++++
「あ」
“アンディ・ウォーホル展が素晴らしかったのでお勧めします” とお世話になった方からメールをいただきました。
引越し準備に追われていた プラス 会場が京都だったので訪れるのを断念したのですが、とても嬉しいお誘い。
私も誰かを誘いたくなってnoteに投稿したのです。
記事[アンディ・ウォーホル展へのお誘い]
       +++++
「さ」
挿絵の世界に少しずつハマり始めています。
2022年、エドゥアール・マネやギュスターヴ・ドレの描いた『大鴉』で挿絵に目覚め、2023年<スペインのイメージ展>で、ドン・キホーテの挿絵群を満喫してきました。
そして2024年に続くのであります。
記事[【挿絵】の世界へようこそ!]
       +++++
「き」
〈キュビズム展〉(国立西洋美術館)に行って来ました!
とても刺激を受け、私の中に埋もれていた未知のドアが開かれたような気がしています。自分の言葉で紹介したい!と熟考を重ねているうちに年が明けてしまいました(汗。
1月28日の東京展閉幕までに投稿できると良いのですが…。
       +++++
「ゆ」
[唯一無二の北斎の肉筆画]を投稿しました。
軽い気持ちで訪れた<琳派、若冲、ときめきの日本美術展>
北斎の『夜鷹図』にノックアウトされましたよー。北斎には「色気」「音」「ひん」「しなやかさ」そして「欲」がありました。
       +++++
「め」
姪っ子に café de Floreのペア・グラスを、そして甥っ子に「メトロ(地下鉄)・パリ」のノートと「ウォレスの泉」のペーパークラフトをプレゼントしてもらいました。

左から)café de Floreのペア・グラス
中央)メトロのノート
右)ウォレスの泉ペーパークラフト

パリ、サン・ジェルマン・デ・プレのcafé de Flore。シンプルで使いやすいのコップ(左)は毎日 愛用しています。

メトロ・パリの入り口は、アール・ヌーヴォーの建築家エクトール・ギマールの作品。ノート(中央)の表紙はハードカバーになっていて少しビロードを感じさせる深いグリーンが美しい✨勿体なくて、まだ使っていません。

そしてパリの街角でよく見かけたウォレスの泉。資金提供した慈善家リチャード・ウォレス卿にちなんで名付けられた 公共の水飲み場です。シャルル・オーギュスト・ルブールによってデザイン・彫刻された芸術作品から湧き出る水は、今でも飲料水として利用できるそうですよ。
そのウォレスの泉をペーパークラフトで組み立てて(右)玄関に飾ってます!
いつもありがとうね✨。
       +++++
「み」
[三つのブルターニュ]という記事を3回に分けて投稿しました。
SOMPO美術館<ブルターニュの光と風展>と、国立西洋美術館<憧憬の地ブルターニュ展>。同じ日に同じテーマを取り扱った美術展を、全く別の美術館で見ました。異なる文脈の中に流れる大きなテーマを感じとり、痺れました。
ガレット・ブルトンヌのおまけ付きです。
       +++++
「し」
〈真珠のようなひと展〉(ミキモトギャラリー)に行きました。
高峰秀子さんの潔い生き方に憧れた次第です。
「潔さ」は私の人生のキーワードです。
記事[真珠のようなひとに憧れる]
       +++++
「ゑ」
エベレスト初登頂に成功(1953年5月)した記事を見つけました。
日本人がエベレスト初登頂を果たしたのが1970年、三浦裕一郎氏が80歳(当時)で制覇したのが2013年。。。
ちなみに私の苦手なこと=寒い冬に雪山を登山する人たちのことを考えること
です。
記事[アンドレ・ドラン(序章)]
       +++++
「ひ」
引越し。2023年の最も大きな出来事はやはりコレ。
引越しを1ヶ月後に控えた去年の今頃は、楽しくもあり苦しくもあったのです。
記事[断捨離しないもの][そのとき、別れのとき][引っ越しました!]
       +++++
「も」
<モネ展>(上野の森美術館)は今月28日まで。今頃はきっと大混雑でしょうね。それにしても、
◉ 1月27日(土)から<印象派展〜モネからアメリカへ〜>(東京都美術館)
◉ 10月5日(土)から<モネ展〜睡蓮のとき〜>(国立西洋美術館)
が開催予定!と続いていくモネ関連の美術展。。。
2024年もモネを楽しむしかない!ですね。
記事[<モネ展>は自由に楽しむべし!]
       +++++
「せ」
[瀬戸内のオリーブオイル]
友人に教えてもらったオリーブオイル🫒。
今年の冬、お肌の調子が良いのはもしかして。。。
       +++++
「す」
[スタイルブック]
雑誌『GISELe』からお気に入りのスタイルを切り抜いてファイルし、コメントを書き込んだ手作りのmyファッション雑誌を持っています。
この冬も大活用しています!
       +++++
「ん」
んーーーーー。
ちょっと駆け足気味になりましたが、2023年を「いろは歌」に乗せて振り返ることができました。

これで思い残すことなく気持ちよく2024年がスタートできます。
皆さま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

<終わり>

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?