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個人の興味から、事業を拡大・売却へ。100%メンバーが複業・副業する組織から生まれた2つのM&A事例

エルボーズでは、12月25日に向けてアドベントカレンダーを実施中。今回は20日目の記事をお届けします!

エルボーズは、フリーランスの集まりが拡大して法人化したような組織形態をとっています。そのため、今でもエルボーズに関わる方の大半が複業フリーランスや副業として関わっており、なかにはご自身で事業を展開している人もいるんです。


そこで今回はデザインスクール卒業生に向けたディレクションサポート事業を展開・売却した経験をもつエルボーズのデザイナー・えりさんにインタビューをしました。

来年小学生になるお子さんを育てながらエルボーズではデザイナーとして働き、さらには事業をM&Aしたというえりさん。

詳しい事業内容や売却した理由などをバックオフィスチームの責任者であり、同じく自身で事業を展開しM&Aした経験をもつ椿原ばっきーが詳細に迫ります。

デザインスクールだけでは満たせない、リアルな課題の伴走役として

ばっきー:
──私も先日、自分のM&Aに関してインタビューを受けて記事化してもらったのですが、周囲への経験のシェアとしても、自分の振り返りとしてもとても良い経験だったなと思ったので、今日はえりさんのお話を聞かせてもらえたらと思います。

早速ですが、えりさんがM&Aされた事業の概要を教えていただけますか?

▼椿原が立ち上げたクラフトコーラブランド「熊本クラフトコーラ」についてはこちら
https://focuson.life/article/view/198

えり:
デザインスクールを卒業した受講生に向けた、ディレクションサポートサービスです。これからデザイナーとして本格的に活動する方に向けて、目指したいキャリアに対する相談・伴走やクライアントとの仲介を行うサポート事業を1年半ほど展開していました。

昨今、フリーランスになりたい!デザイナーを目指してみたいという方に向けたデザインスクールが多く出てきたと思います。そういったスクールはPhotoshopの使い方やデザインを作成する上でのスキルは教えてくれるのですが、そこを卒業しただけでデザイナーとしてすぐにお仕事が獲得できるわけではないんです。

ばっきー:
──あー、なるほど!卒業生のコミュニティを作ってるスクールや、初学者向けのオンラインコミュニティなどをよく見かける気がしますが、伴走支援なんですね。

たしかに。デザインに限らず「スクール」は増えていますが、特にスクール卒業後に即フリーランスとして活動するとすれば、難しさはその先にあると思います。

えり:
そうなんです。それに、3ヶ月〜半年ほどスクールで勉強しただけでデザインスキルが極端に上がることはないですからね。今後自分がどういったデザインを得意とし、何系のデザインを手がけるのか方向性に悩むのも全くおかしくないんです。

身のまわりでも、スクールを卒業したあとに仕事の獲得や就職ができない方や、仕事が取れても必要な情報をクライアントから引き出せずクレームを受けてしまったケースは聞いていて「需要がありそうだな」と。

椿原:
──なるほど。やっぱり最初は身のまわりの方に提供するところから始まったのでしょうか?

えり:
そうですね!β版を展開した当初は、30〜40人ほどからお問い合わせをいただきました。皆さんと面談をさせてもらい、最初にサービスを提供したのは7〜8人くらいです。

サポートを開始してから1年ほどで就職が決まったり「LPデザイナーになります」「コーディングを学びたいので、別のスクールに行ってみます」と方向性を決断したりする方が出てきました。

椿原:
──いきなり30〜40人!?すごい反響ですね…。そこから、サービスとして本格的に展開されたと思うのですが「拡大できそう!」「拡大しよう!」と考えたきっかけなどはあったのでしょうか?

えり:
β版の結果もある程度表れたので、次の集客を考えていきました。私の場合は、ちょうどそのタイミングでWebデザインスクールのFamm(ファム)さんにセミナーの登壇依頼をいただいて。

ターゲットも似ていたことから「チャンスかも!」と思い、宣伝してもらえないか相談したところ、快くお引き受けくださったんです。ありがたいことにFammさんに宣伝していただいてから、1〜2日でお問い合わせを200通ほどいただきまして、一気にサービスを拡大することになりました。そのときは、かなり対応に追われましたね(笑)。

ニーズをより満たしてくれる会社との出会い。事業売却のきっかけ

椿原:
──今度は、2日で200通ですか...!まさに嬉しい悲鳴ですね。ちなみに、事業を売却することになったのはどういったきっかけからなのでしょうか?

えり:
売却先である、女性向けのキャリア支援を行う人材会社さんとの出会いがきっかけです。

最初はデザイナーとしてお取引をしていたのですが、当時の企業課題と作ったサービスがマッチしたことから「買い取りたい」と言っていただけて。マニュアルを作っているわけでもなく、本当に手探りでやっていたので最初はまさか売れるとは思っていなかったんですけどね。

椿原:
──えりさんご自身で事業を拡大し続けることもできたと思うのですが、売却への抵抗感はありませんでしたか?

えり:
もちろん支援をしたいという気持ちはあるのですが、ユーザーさんが求めるものを提供するには私ではなく人材会社さんのほうが良いと思ったんです。

サービスを始めた当初はあまり考えていなかったのですが、実際にやってみると、ユーザーさんのニーズはただの伴走だけでなく「職務経歴書の書き方講座」や「案件紹介」「面接の手厚いサポート」など個人ではやりきれないことが多くて。

こういった分野は人材会社さんの得意領域でもありますし、より満足できるサービスを提供するにはお任せしたほうが良さそうだと思って売却を決めました。

椿原:
──たしかに、最初に始めたときとスケールするときで客層やニーズが変わることはありますよね。

えり:
ですね。資金調達をするなど手段によってはもう少しやりようはあったかもしれないのですが、自分の状況も鑑みて自力で事業を伸ばすより他の方にお譲りする選択をしました。

子どもの“創作意欲”を満たせる環境を作りたい

椿原:
──本気で資金調達するとなると時間もなくなりますし、かなり大変ですよね……。今はフリーランスとして活動されていますが、今後、チャレンジしたいことや考えてる事業などはあるんですか?

えり:
小学生を対象にした、工作教室の開業を検討しています。

私は来年小学生になる娘がいるのですが、自宅で羊毛フェルトでぬいぐるみを作ったり、毛糸でマフラーを編んだりと一緒に工作をすることが多いんです。

元々教育関連の事業に興味があるのもあり、娘や娘の友達がもの作りを楽しめる場所を作れればと思っています。まずは身近なママ友に声をかけてβ版としてリリースして、反応を見ながら改善していけたらと思っています。

椿原:
──素敵ですね!そして、仮説検証の踏み方がエルボーズに似ている気がして、いいですね。エルボーズでの経験と個人の活動、ここが好循環を生むのは会社としても嬉しく思います。何か相談にのれることやお手伝いできることがあれば気軽に声かけてください!

えり:
たしかに!ばっきーさんにも色々と相談させてもらいたいです。

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最後まで読んでいただきありがとうございました!
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