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【SICE2023に参加】Identification and Authentication Using Clavicles

はじめに

こんにちは。杉浦裕太研究室M2の川﨑です。
9/6~9/9に三重大学で開催されたSICE2023にて口頭発表をしてきました。

発表タイトルは"Identification and Authentication Using Clavicles"です。鎖骨の個人差を利用した個人識別についての研究です。

研究の概要

ワイヤレスイヤホンはPCやスマートフォンと接続し、音声情報を再生するデバイスとして使用されています。
将来的にワイヤレスイヤホンが単体で機能し、秘匿性の高い情報へのアクセスや、デバイスの操作が可能になることを想定するとワイヤレスイヤホン使用時に個人認証をする必要があります。
そこで本研究では首掛け型のワイヤレスイヤホンの使用を想定し、鎖骨の音響特性を利用した個人識別を行いました。鎖骨に一定の振動を与えた際に得られる応答の個人差を利用しています。

具体的にはアクティブ音響センシングという技術を利用し、ホワイトノイズやピンクノイズを鎖骨に伝播させた際の応答を測定しています。

アクティブ音響センシング

実験を実施し、5人の個人識別の精度は98.8%、個人認証の等価エラー率は4.0%という結果が得られました。

当日のフィードバック

立っている状態や歩いている状態などの音響特性も測定すべきとの意見を頂きました。フィードバックを踏まえて今後は実際の生活シーンを想定した測定を行っていきます。

感想

2回目の国際学会でしたが、非常にリラックスして臨むことができました。

発表文献情報

Y. Kawasaki and Y. Sugiura, "Identification and Authentication Using Clavicles" 2023 62nd Annual Conference of the Society of Instrument and Control Engineers (SICE), Mie, Japan, 2022.

発表スライド

発表動画


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