【FIT2023に参加】Masktrap: マスクの紐の入力インタフェース化 / 影を用いた食品表面上での情報提示手法の提案
はじめに
こんにちは。杉浦裕太研究室D1の山本匠です。
9/6から9/8の3日間、大阪公立大学で開催された第22回情報科学技術フォーラム(FIT2023)に参加し2件の発表を行いましたので、報告させていただきます。
発表1: Masktrap:マスクの紐の入力インタフェース化
1日目にFIT2023のイベント企画であるトップコンファレンスセッションで発表させていただきました。こちらは以前IUI2023で発表した内容と同様ですので、研究内容については下記をご覧ください。同セッションの研究はCHIやIMWUTなどトップ会議に採択された研究であり、非常に勉強になりました。
発表2:影を用いた食品表面上での情報提示手法の提案
こちらは一般セッションで発表した内容です。
研究内容
食品は人間にとって必要不可欠なものであり,HCI研究領域でも研究の対象とされ,人間と食品の新しいインタラクションを探求するHuman Food Interaction (HFI)と呼ばれる分野があります。私はその中でも食品の見た目に着目しています。食品の見た目を改変することで味覚に影響を及ぼしたり、メッセージなどの提示をする媒体にする研究が行われています。
食品の見た目を変更するために、近年3Dフードプリンタなどによって美しさを有する食品を出力する取り組みが行われています。しかし一度出力した食品の見た目を変更することは、多くの場合は困難です。
そこで本研究では影を用いて視点位置に応じて見た目を変わる食品を作る手法を提案しています。原理としては斜めから食品上に穴を空けることで、視点位置に応じて穴の奥の影の部分が見える場合と見えない場合を作ります。これによって、視点位置に応じて選択的に提示画像を切り替えることができます。本研究では,食品としてはクッキーに焦点を当てています。
当日のフィードバック
クッキー以外の食品への適用可能性についてのフィードバックを頂きました。今後は、より多様な種類の食品への検討をしていきたいと思います。また本発表でFIT奨励賞を頂きました。
感想
昨年のFIT2022のヤングリサーチャー賞の受賞式がありました。素晴らしい賞を頂き大変感謝しております。10月から博士後期課程に進学いたしましたが、今後とも研究を頑張っていきたいと思いました。
発表終わりにお好み焼きやたこ焼きを食べました。おいしかったです。
発表文献情報
Masktrap: マスクの紐の入力インタフェース化
影を用いた食品表面上での情報提示手法の提案
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