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龍に会えた日

 新年、明けましておめでとうございます。今年も細々とnoteを書いていこうと思いますので、宜しくお願い致します。

 元旦は家族で近所のお寺に初詣に行った。この町で暮らし始めて五年。今年わたしたちはこの町を離れることになる。これまで、そのお寺に足を踏み入れたことはなかったけれど、この町で過ごさせてもらったことへのお礼を伝えたいと、わたしが提案をした。

 お寺だけれど鳥居があって、そこで夫と息子の写真をわたしが撮った。龍の口から水が出ている手水舎で手と口を清め、参拝をする。広々としていて、明るい雰囲気で、とても居心地の良いお寺。「近くにこんなにいいお寺があったのに、これまで一度も行かなかったなんてもったいなかったな」と思った。

 帰宅して先程撮った写真を観ると、虹色の光が映り込んでいた。「きれいだな」「いいことがありそう」と思って、ふと「これって心霊写真的なもの?」と怖々検索してみた。すると、これは〝オーブ〟と呼ばれるもので、虹色の光はとても高貴なもので守護霊が何かを伝えようとしているのだそうだ。人生の何かを決める分かれ道なのかもしれない、とも。わたしたち家族にとって大きな変化を迎えるタイミングということもあり、虹色のオーブが応援してくれているようで嬉しくなった。科学的には光が反射して映っているだけとも書かれていたけれど、わたしは俄然見えない力だと信じたい。

 このお寺の名前には「龍」の字が入っている。8月に「夢」というタイトルで夢の中で鳥居の前に龍が現れたことを書いた。そう、オーブが映ったのは、まさに夢の中で龍がいた場所なのだった。「これは絶対に意味がある!」「龍がわたしを呼んだのだと思う」と一人興奮していると、夫がわたしを見て微笑んだ。「バカにしてるでしょ」と言うと「違うよ。可愛いな、と思って」と応えた。龍さん、会えてよかった。

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