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【1章:再会編】今日、出張でそっち行く

憧れの先輩から一転、超オモシロ発言連発妖怪として
女子会の血祭に遭った男と私の一連のお話。
前述の語録は2度目の逢瀬のお話でしたので、
せっかくだからと初夜の記録も思い出していきます。

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時系列の目次はこちら
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「今出張で〇〇へ来てるよ、急だけど飲まない?」
という連絡を、この年に入って数回もらっていた私。

最後に支社の送別会でお別れしてから5年以上。
SNSでの年始の挨拶や誕生日コメントなどで、「近くに来たら声かけてください」「今年こそ飲み行こう」という話は毎年毎年毎年…していました。

個人の連絡先を交換していたわけでもなく、
SNSで送って下さったメッセージに気づかずに後から
「すみません!スミマセン!」と平謝りしたこと、
当日どうしても外せない予定でお断りしたことなど数回。

夏に入り、ようやく「行きます!」と答えることができました。
嬉しい!嬉しい!ほんと何年ぶり⁈
お誘いありがとうございます! と、弾みまくる私。

その場で私がしたことは、同じ地方で働いていて今は”こっち”にいる、
共通の知り合いに連絡をすることでした(元上司の女性と元同期男子)。

「●●さんが今日こっち来るらしいんですよ!
 飲みに行くので、もし空いてらしたらご一緒しませんか?♪」

私ったらなんと純真無垢!なんと職場大好き!
彼はハントの場と認識していたと思うので、
もし上司か同期のどちらかが来られていたら、
さぞがっかりしたことでしょう笑

幸か不幸か(いやホントどっちか分からん!)2人とも予定があり、
「残念!今日は無理、●●くん(さん)によろしく!また誘って!」
という返信。

「あらー、ざんねーん」と返信を打ったあと、
駅に近く、地元の名物料理が食べられるお店を数件ピックアップ。
美味しいお店探しなら任せろ!何年地元で合コンにデートに女子会に飲み歩いたことか。
仕事のできる先輩を相手に、気の利く後輩ぶりを発揮したい私!

私「ここが近くて美味しいんですけど(それぞれの特徴とURLを送って)●●さん、気になるとこありますか?予約しときます!」

彼「いや、ホテルのすぐ裏に美味しそうで気になってるお店あるんだ、のべ、そのどれかのお店、行きたい?笑」

私「(あら残念、ホント美味しいから食べてもらいたかったな)いえいえ、どこでも大丈夫です!そこ駅も近いですし助かります♪」
(※もちろん終電までに帰る予定で)

今思えばわかる、分かるさ!

連れこめりゃどこでもいいよな!うん!近ければ近いほど都合がいいよな!
ただ、この時の私には彼のそんな魂胆、さっぱりわかっていませんでした。

・私のヤリチンアラートの精度が低かった
・まさか私がそういう対象に見られているとは一ミクロンも思ってない

だって私モブだった!「女なら誰でも良い」の”女”ですらないと思ってた笑

だから、
「パンツ上下揃ってたっけ?あ、上下どころか上がブラトップだわ、アポの合間に下着見に行けるかしら」
なんてことは全く、まっっったく、考えてもおりませんでした。

そう、この日のお昼、私が気にしていたことは、

・っていうか●●さんと飲みだよ!マジかスゲー!
・何の話するか考えとかなきゃ、終電まであんま時間ないし(田舎)
・そうだ、あの子の育成に今困ってるのと、どうやってクライアントの紹介とか(以下略)

という、まるでめったに来日しないハリウッド俳優に独占インタビューの時間をもらった番組ディレクターの気持ち。

彼と飲みに行ける嬉しさに加え、当時の私の職場環境では、
職場のみんなと仕事帰りにちょっと一杯★という飲み方が激減し、
そういうのなくなって寂しい、という不満を抱えていました。

そんなわけで、仕事のできる人に教えを請いながら飲む、という
課外授業みたいな飲みを、色気ゼロで胸を弾ませて期待しまくって楽しみにしすぎながら(笑)、その夜はやってきたのでした。
さあ、衝撃編へ続くよ

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