ラ・リーガ#1 エスパニョールvsアトレティコ・マドリード
ラ・リーガ第3節 エスパニョールVSアトレティコ
昨年ラリーガは、レバンテを中心に記事を投稿してきた。パコ・ロペス監督の戦術は面白く、強豪相手に自分たちのスタイルを崩さない。
今季は、ラリーガもレバンテ以外も観て、試合分析していきたいと思う。
それでは、スタメンから
エスパニョール
1-4-5-1の形。昨年、2部セグンダ・ディビジオンで優勝してラ・リーガ1部に復帰を果たした。
どんな戦術を用いて、昨年ラ・リーガチャンピオンチームに挑むのか。
➤ボール保持
2CBが開き、モルラネスが右か左の斜めにポジションをとる。図では右のような形を作り出す。守備に安定感のないグリーズマンサイドを狙ったようにもみえた。
また、セルジタルデルの動きは規則的なものはなく、空いているスペースやライン間でボールを受ける。テクニックが高く、ボールを奪われないため、ここで時間がつくれる。
このような選手に怖さはないが、分析する上でどう対応するか結構面倒な選手だと思う。
➤非ボール保持
能力的にも戦術的にも相手のが上回っていると見たのか、5,6バックで構えるシーンも観られた。図のように相手を繋がらせないような立ち位置で守備をしていたのは印象的。
最初から引いて守るという感じではないが、相手の3バック&2WBに対して4バックでは、どうしてもここまで運ばれてしまうとこのような布陣をとるしかないのか。
アトレティコ・マドリード
1-3-4-2-1の布陣。昨年ラ・リーガ王者となったシメオネ監督。今までの1-4-4-2から1-3-4-2-1の形を活用し、カウンターだけでなくビルドアップからの崩しを含めた戦術を用いてきた。
復帰したグリーズマンが新しくなったアトレティコにどうフィットしていくか。
➤ボール保持
引いてくる相手に対して、WBのカラスコにボールを渡して仕掛けさせるシーンが多く見られた。ニアゾーンは、埋められているのであまり効果的に使えていなかった印象。
この形のみで、あまり効果的な崩しは見られなかった。
➤非ボール保持
相手が格下だろうと、5-4-1の守備ブロックを形成する。あえて相手を引き込んでカウンターを狙っているようにも思えるし、シメオネイズムが選手に浸透しているからこそできる戦術。
試合内容
前半は、エスパニョールのペース。保持率は低いがセルジタルデルを中心にシュートシーンまでもっていけていた。
エスパニョール40分:左CKからニアでラウルデトマスが頭でそらして先制。1-0
うまくいかないアトレティコはハーフタイムで3枚の選手を代える
うまくいかなかったとき、思い切ってHTに3枚変えるとは思わなかった。
後半は、左のカラスコだけでなく右にポジションをとったM・ジョレンテの両WBをうまく使いながら押し込む展開が続く。
アトレティコ78分:ペナルティーエリア内で粘ったカラスコがシュート。これが決まり追いつく。1-1
このまま試合終了かと思われたアディッショナルタイム
アトレティコ90分+9:ルマルがドリブルで運び、カラスコとワンツーフリック。エリア内から強烈なシュート。これが決まり2-1
劇的な逆転勝利を果たしたアトレティコ。
終わりに
ハーフタイムに3枚使ったシメオネ監督。結果、これが逆転勝利へとつながったのは間違いない。
特に、最後の得点は守備が得意でないセルジタルデルの所を突いたのは、偶然ではないはず。
ただ、ボールを持つと可能性を感じさせるプレーを見せていたセルジタルデル。今後の活躍に期待したい。
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