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【ひとりディベート】コンコルド効果は継続の味方なのか?

いつも記事をご覧いただきありがとうございます。
Biz Craftです。
本記事では主に思考改善や悩みの解消をテーマに情報発信を行っています。

金曜日はメインテーマ(思考改善、心理学、癒し、脳科学など)を取り扱っていきます。

今回のテーマは心理学で有名なコンコルド効果の是非について論じていきたいと思います。

なお、本記事は以下の方にお役に立つのではないかと思います。
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✅物事を短期的に捉えてしまう方
✅成果を金銭的価値で捉えてしまう方
✅いちど冷静に自分の活動を見直したい方


1⃣コンコルド効果とは何か?

まずは定義から。

コンコルド効果とは、それまでに費やした費用や時間に対して「もったいない」という心理が働き、合理的な判断ができなくなるような心理効果のことを指します。

もともとは超音速旅客機コンコルドの商業的失敗から由来しています。

つまりそれまでの金銭的・精神的・時間的投資をし続けることが損失につながることがわかっているのに、それまでの投資を惜しみ、投資をやめられない状態のことを指します。

例えばですが、ある機械の開発のために設備投資に1億円を投じたとしましょう。

その開発には社員が5名加わっていて、精神的時間的にも投資をし続けています。

ところが2年たっても3年たっても、その機械からは何も利益を得ることができません。

焦った彼らは合理的判断を失ってしまいます。

そしてこれまでに投じた資金や時間、精神的負荷を考えると
ここで辞めるのは割に合わないと判断

そのまま開発を継続しようとします。

このように、客観的に見て明らかな損失が出ているにもかかわらず、言わばもったいない精神が働くことで、途中でその活動を辞められなくなってしまうのです。

これがコンコルド効果と呼ばれるものです。
(別名サンクコスト効果)


2⃣コンコルド効果の是非

では物事を継続するにあたって、この心理的効果が果たして肯定されるべき動機なのかどうかについて考えてみたいと思います。

試しにひとり簡易ディベートで考察してみたいと思います。

単純にコンコルド効果について説明しても面白みがないと思ったからです。
(そして何よりもいい思考訓練になります🤔)

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■PROS(肯定側)

物事を継続する上でコンコルド効果は有効な心理的動機であると考えます。

なぜなら、モチベーション維持のうえで欠かせない作用だからです。

例えば、人というのは一度成功体験を経験すると、それがまた成功につながるものだろうと考えるようになります。

そしてその過程には必ず資金的、時間的、精神的コストが絡んでいます。

この過程が自己肯定感達成感を高めてくれますし、困難に直面した際にも粘り強く取り組む力を与えてくれるのです。

成果がなかなか出なくても物事を継続できるのは、この過去の困難な体験未来の成果を必ず生むと期待させるからです。

たとえ評価が上がらない時期が続いていても、やがてこれまでの努力が報われるんだと信じることで、モチベーションを維持しやすくなります。

さらに、コンコルド効果は明らかな損失が判明した後も継続することです。
この点損失かどうかの判断は金銭的価値では置き換えられません。

従ってコンコルド効果は物事を継続する上で、有効な心理的動機であると判断できるのではないでしょうか?

PROS(肯定側)

こんな感じです。
ディベートもどきなので緻密な論理を立てていません😅

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■CONS(否定側)

物事を継続するのにコンコルド効果は避けるべき心理的動機です。

なぜならその多くは非効率費用対効果の低い結果になりがちだからです。

例えば具体的なデータでは・・・云々。
(簡易ディベートなのでお許しください)

しかも肯定側の主張している「成功体験が次の成功に繋がる」という考え方は、諸々の条件が異なれば必ずしも成功を保証するものではありません。
(一つの反証を示したつもり)

物事を継続する上で必要なのは熱意です。
もったいない精神ではありません。

もったいない精神はしばしば焦燥感に襲われ、真の継続とは言えません。

しかも過去の投資損失にこだわっているようでは、それこそ未来を向いているとは言えませんよね?
(相手の矛盾点を突いたつもり)

従って、コンコルド効果は物事を継続するうえで避けるべき心理的動機であると言えるのではないでしょうか?

CONS(否定側)

3⃣コンコルド効果はあっていい(と思う)

むなしくも思考訓練に効果の高いひとりディベートを行ってみました😅

ちなみに私は肯定側(コンコルド効果賛成)の考えです。
なぜかというと、物事には損得の尺度が人それぞれ違うと考えるからです。

そして物事の損得の判断は、ぶった切る時点が人により異なります。
頑張っている最中にもったいないと考える人はいないはずなんです。

確かに金銭的な投資価値で見れば、一定程度のマイナスになった時点で打ち切るのが合理的かもしれません。

それがビジネスであればなおさらです。

しかし精神的な投資時間的な投資というのは、個人によってその価値観が異なります。

なので継続においてはコンコルド効果が動機であっても良いのではないかと考えています。

もちろん、途中でやり方を見直すなどの改善は必要ですが。

でもそれがあることによって、エジソンや松下幸之助、本田宗一郎などの伝説的偉人を誕生させたのではないでしょうか?


記事まとめ

今回は心理学で有名なコンコルド効果の是非について考察してみました。
(しかもディベートもどきで)

これについては賛否両論ありますし、そもそも論点が違う問題なのかもしれません。

きっとビジネスと精神論は違うと考える方もいらっしゃるかと思います。

ですが何事も無心で継続している間は、人は損得のことは考えないものだと思います。

途中でそれを考え出すから、継続が困難になるのだと思います。

でも、ここまでやったんだと自分自身が納得できるまで継続できれば、それでよいのかなと思います。

たとえ目に見える成果が無かったとしても、きっとどこかでその経験は生きてくるはずです。

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