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チリを訪れるなら知っておくべき5つのこと

12月中旬になりました。お店にはサンタグッズが並びクリスマスソングが流れる一方で外は30度超え。「夏休み何するの?」という質問と年末年始が重なるのがなんだか不思議な感覚です。

いつも行くスーパー。
この光景が真夏に見られるという不思議

最近は日本から来た友人とチリで会うという嬉しいイベントがありました。来る前に知っておくと便利なこともありそうだなと思ったので、今回は旅行で訪れたいと思っている人や単純に興味があるという人向けに、チリを訪れるなら知っておくべき5つのことについて書きたいと思います。

1. 英語は通じない

まず基本的に英語は通じません。

お店でもレストランでもスペイン語で話しかけられます。英語で話そうとすると困った顔をされることが多いです。日本人が英語で突然話しかけられた時と似た感覚なのかなと思います。世界三大言語圏にいるので、英語を話せないというか話す必要がないという印象です。

それは空港も然りで、以前スーツケースに入れていたお土産の蜂蜜を申告し忘れ別室に通された時も保安官は一切英語を話せず、1時間くらい翻訳ツールを使いながらなんとかやり取りする始末でした(※)。

観光客の多いレストランやホテルでは英語を話せるスタッフはいますが、やはり基本的なやり取りはスペイン語でできた方が選択肢が広がりますしスムーズです。スペイン語が上手くなくても、頑張って話そうとすれば親切に対応してくれる人が多い気がします。もし時間があれば、行きの飛行機等で基本的なフレーズを覚えておくことをおすすめします。

※お土産はあえなく没収されました。
チリは農業が盛んなので税関は厳しめ…捕まると面倒なので申告し忘れないようにしましょう

2. ごはんは隣国の料理が美味しい

ごはんは美味しいの?とよく聞かれますが、日本人の舌だと場所によるかなという印象です。恐らく外さないのはペルー料理(セビーチェ!)やアルゼンチン料理(ステーキ!)などの隣国の料理で、駐在員に人気のレストランの多くは大体どちらかに分類されます。

ではチリ料理はどうかというと、美味しいけど見た目以上の感動はあまりないというのが今のところの感想です。チリ料理といえばエンパナーダで普通に美味しいですが、ペルーやアルゼンチンにも生地や中身は違えどエンパナーダはあるのでチリ特有かというとちょっと微妙。他にもpastel de choclo (マッシュドコーンで、多くの場合肉炒めの上にかけられている)やcompleto(玉ねぎ・アボカド・トマトなどのトッピングが乗ったホットドッグ)があり、美味しいですが絶品かというと個人的にはうーん…という感じ。ただし家庭料理をはじめチリ料理を全て食べたことがある訳ではないので、あくまで移住後3か月の感想であることはご承知置きください。

駐在員御用達のレストランLa Mar
海鮮中心で、セビーチェがとても美味しい

3. 治安は南米の中ではとても良いけど、油断大敵

南米=治安が悪いというイメージですが、チリは相対的にはとても安全で、派手な格好をせず貴重品管理さえ気を付けていれば基本的に大丈夫です。

とはいえサンチャゴ市内でもエリアによってかなり差があります。私が住んでいるLas Condesはホテルやオフィスビルが多く比較的安全ですが、観光名所の多いダウンタウン(セントロ)の方に行けば行くほど治安は悪くなります。街の雰囲気でその差は顕著に感じられるので、危ないなと思ったら特に周りに注意しながら歩きましょう。

比較的安全な地域でもひったくりや強盗事件は起きているので油断は禁物です。先日家の近くのレストランで食事中の観光客が銃を突き付けられ身につけていた高級時計を盗まれるという事件がありました。高級時計とまでいかずともブランド物のバッグやアクセサリーを身につけていると結構目立つのであまりおすすめしません。

エリアを問わず常に注意した方が良いのはスマホで、首にかけるなど目に見える形で携帯したり、歩きスマホをしたり、スマホで写真を撮りながら歩いたりするのはNG。通りすがりのバイクに盗られたり、ひったくられたりしたという話を頻繁に聞きます。レストランでもテーブルの上にスマホを置くのは危険です。

またカフェ等でリュックを床に置いていると知らない間に中身を他のものとすり替えられたという話も聞くので、どんな場所であれ荷物の管理は徹底しましょう。

帽子を除けばこれが冬の普段着でした

4. 物価は高い

南米だし物価は安そうだと思う人もいるかもしれませんが、チリは普通に高いです。スーパーはむしろ日本より高く、ちょっと買い物しただけで余裕で3,000円くらいします。ちゃんとしたレストランで食事すると一人一万円超えるのは当たり前。特に国民の平均所得に比べると物価はかなり高く貧困層や低所得者層を直撃しており、現在の左派政権誕生の後押しになったとの解説も見られます

一般的によく聞く理由としては経済発展による中流階級の台頭とそれに伴う需要増・供給不足、輸入への依拠といった事柄ですが、他にも要因はありそうです。いずれにせよ普通にお金はかかると認識しておくと良いと思います。

5. 旅行するならサンチャゴ以外の行先も確保すべし

サンチャゴ市内にも色々観光名所はありますが、街の雰囲気を知るという意味では1~2日あれば十分です。自然をはじめ観光資源が豊かな国なので、折角ならサンチャゴ以外のプランも立てておくことをおすすめします。

もしあまり時間がないなら、市内から車で2時間くらいでワイナリーに行けます。海岸沿いにあるバルパライソビーニャデルマールといった町も日帰りで行けます。サンチャゴから飛行機で数時間で行ける場所も多く、北のアタカマ砂漠や南のトーレスデルパイネは定番で絶景だそうです。そして意外と知られていないですがイースター島はチリ領なので、モアイ像を見たいという方はこの機会にぜひ。

少し遠いですが、カホンデルマイポも日帰りで行けておすすめ


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