貧しくてパスタしか食べてなかったフリーランスを始めた頃の話
コロナの状況で厳しいシチュエーションに立たされているフリーランスの人が多いと聞いた。
そんな状況は特に駆け出しのフリーランスの人が多いのではないかと思って、私がフリーランスを始めた頃のことを書いてみようと思う。
私の体験が参考になるかは分からないけど、
悪い状況は永遠には続かない、というメッセージだけでも伝わったら幸いです。
当時私はドイツから日本に帰国した。
知り合いの家で一ヶ月ほどお世話になったあと、
シェアハウスに引っ越した。
ちなみにドイツから持ってきた所持金は2000ユーロしかなかった。
もちろん貯金はない。(笑)
その2000ユーロは、知り合いの家の滞在費、シェアハウスの敷金と家賃、食費、交通費であっという間に消えた。
人生で一番お金がないとその当時感じた。
シェアハウスは戦後数年で建てられたらしいかなり古い一軒家で、
こんな家が東京にあるの?!と初めて見た時は正直びっくりした。
家賃は確か55000円だったと思う。
中は外に比べたらまあまあだったけど、古いし地震があるとすごい揺れて怖かった。
そんな感じで家にいても落ち着くことができないので、
仕事はほとんど外のカフェ。
450円のコーヒーで8時間以上ねばったことも。
仕事はぽつぽつといった感じで、売り込みのメールを送る日々が続いた。
食事はパスタとマヨネーズのみ。
パスタは1キロ一番安いものを買って、味はマヨネーズだけ。
パスタが好きなのでこれだけをずっと食べていてもあまりしんどくはなかったけど、具がないので栄養面では最悪。(笑)
食事よりも住んでいる家が嫌で嫌で仕方なかった。
いつまでもここにいたらいけない、とそれが原動力になった気がする。(笑)
そして当時受けていた仕事で給料がピンハネされていたことが判明。
そうとわかったのはその仕事が終了して数ヶ月後のことだった。
しかもその仕事は聞いていた内容と中身がまるで違う、作業時間はオーバーしているなどいろいろ問題がありすぎる。
内容と中身がまるで違う仕事をイヤイヤやっていたのだが、
その当時はお金がすっからかんなのでやるしかなかった。
そう、ある程度信用していたクライアントに裏切られたのである。
そしてコントラクトが更新されるかどうかのタイミングで自分から辞めた。
向こうは引き止めようとあの手この手をつかってめちゃくちゃ必死そうだったけど、
私は自分で決めたら絶対に変えないタイプなのでパッとバーイした。
私は別にこのクライアントのことは恨んでいない。
ピンハネされた額も、もともとの額が大したことないのであれだけど。
今では高い勉強代だと思っている。
契約書をちゃんと読むこと
請求書を確認すること
など当たり前すぎることをきちんとやってなかったからだ。
騙す側がもちろん悪いけど
確認していなかった自分の甘さ
を学んだ。
今から思うとクライアントも自分の都合の良い話ばかりして
いる人だなと確かに思ってはいたけど、
まさかこんな私からピンハネするとは思ってはいなかった。
今思うとそれはとてもナイーブだったし馬鹿だったと思うけど
当時はわかっていなかった。
人は話を聞くことは誰でもできる。
けど自分の身に降りかからないと、分からないことはたくさんある。
騙されたのが良かったとは思わないけど、
これを機にちゃんと契約書もめんどくさがらずに読むようになったし、
条件を確認することもおこたらなくなった。
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