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今日覚えたい文法

「半過去形」って結局いったいなに?

先日も生徒さんに聞かれたのですが、ぼくの解答はいつもこんな感じです。
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名前が悪いのです。
少なくともぼくはこの名前を使いたいとは思いませんし、名付けた人のセンスを疑ってしまいます。

じゃあお前ならなんと名付けるんだと、聞きたくなりますよね。
反対したら対案を出すのが大人のルールでしょう。

ぼくだったら「過去現在形」でしょうか。
もっとわかりやすく言えば「現在形を使い伝えられることを過去の枠組みで語っている活用形」です。

半過去形という名前を使ったまま用法を説明しても、名前からの印象が強いので、よくわからないまま終わってしまうことが多いようです。

まずは現在形を捉え直してみましょう。

フランス語では現在形を使って何を伝えることができますか?
箇条書きにしてみてください。

(5分待ちます)

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Qu'est-ce que tu fais ?
- Je prépare le diner.
夕食の準備中
→今まさにしている行為ですね。

Qu'est-ce que tu fais comme travail ?
- Je donne des cours de français à droite et à gauche.
あちこちでフランス語を教えているよ。
→自分が置かれている状況ですね。

Qu'est-ce que tu fais demain ?
- Je donne des cours le matin et l'après-midi, j'ai un entretien important.
朝は授業で、午後は大切な面接があるんだ。
→近い未来に行う確実な行為ですね。

Qu'est-ce que tu fais ?
- Je pars travailler.
今仕事に行くとこ。
→ちょうど今からする行為ですね。

Qu'est-ce que tu fais le weekend, d'habitude ? 
- D'habitude, je fais la grasse matinée et je fais pas grand-chose.
普段は朝ゆっくり寝て、大して何もしないよ。
→習慣というか繰り返しの行為ですね。

これらの現在形が伝えている事柄を過去の枠の中で語ってみましょう。
現在にいる自分が過去の出来事を俯瞰して語っているイメージです。

Qu'est-ce que tu faisais tout à l'heure ?
- Je préparais le diner.
夕食の準備中
→先程まさにしていた行為ですね。

Qu'est-ce que tu faisais comme travail en 2000 ?
- Je donnais des cours de français à droite et à gauche.
あちこちでフランス語を教えていたよ。
→2000年に自分が置かれている状況ですね。

Qu'est-ce que tu faisais le lendemain ?
(Qu'est-ce que tu devais faire le lendemain ? の方が自然だと思いますが)
- Je donnais des cours le matin et l'après-midi, j'avais un entretien important.
朝は授業で、午後は大切な面接があったんだ。
→過去から見た、近い未来に行う確実な行為ですね。

Qu'est-ce que tu faisais quand je t'ai appelé l'autre jour ?
- Je partais travailler.
仕事に行くとこだった。
→ちょうどその時にしようとしていた行為ですね。

Quand tu étais étudiante, qu'est-ce que tu faisais le weekend, d'habitude ? 
- D'habitude, je faisais la grasse matinée et je faisais pas grand-chose.
普段は朝ゆっくり寝て、大して何もしなかったよ。
→学生時代の習慣というか繰り返しの行為ですね。

「半過去形は過去における現在形」でいいと思うのです。そこになにか「変化」や「出来事」が起こるのです。
それが「複合過去形(や単純過去形)」です。

これが一番シンプルだと思います。

「過去現在形」もセンスがないネーミングですよね。
誰か考えてください!

ご参考まで


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