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今日覚えたい表現

〜が残っている

「まだまだすることがたくさん残っている。」

どんなフランス語にしましょう。
2分で作文をしてください。

Êtes-vous prêt•e ? C'est parti !


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さて、どういう構文を使いましょう。
すぐに書き出さないで、日本語全体を見た後、フランス語を組立てる前に「どういう構文」を選択するかを考えてください。

いきなり日本語の文での主語は「すること」だからといって、
Beaucoup de choses… と書き始めてはいけません。

夕食はキムチ鍋だからといって、まずキムチを切り始めますか?
全体を見て調理の順序を考えますよね?「翻訳」も同じです。まず全体を見渡すことが大切です。

たくさんすることが残っているのです。一つや2つではないのです。
そう、伝えたいことは「たくさんすることが残っている」なのですね。

こんな時には、言いたいことを後回しにできる種明かし構文(こう呼んでいるのは僕だけですが)

IL 動詞…
非人称構文と呼ばれるものです。

il y a
il se passe
il va sans dire que
il manque…

たくさんあります。
「残っている」と言いたい場合は

il reste 名詞
この構文が便利なのです。

構造上の主語を il にすることで、
1. 動詞の活用がシンプルになる
2. 言いたいことを後回しにできる(伝えたいポイントとして表現できる)

では、
Il reste beaucoup de choses à faire.

良さそうですが、もうひと工夫を加えましょう。

「まだまだ」残っているのですね。
encore を付け加えると、焦っている感じが出ます。

Il reste encore beaucoup de choses à faire.

最後の一手間です。
誰の発言なのかが明示されていません。日本語ではわざわざ言わないですが、フランス語では(特に非人称構文では)「誰に」を伝えないと焦点がボケることがあるのです。

お買い物では
Il faut un kilo de tomates. よりも
Il me faut un kilo de tomates, une barquette de fraises et…
こちらのほうが明確な映像が浮かびますね。

Il me reste encore beaucoup de choses à faire.
はい、できました!

まず全体を見て順序を考えて、必要があれば日本語にないことを補ってください。

料理もフランス語も似たようなものです。

まず全体を見て料理手順を考えて、必要があればレシピにないことを補って(慣れてくると、隠し包丁を入れたり鶏肉の皮を炙ったりして「ひと手間」くわえますよね)ください。

料理本をたくさん持っていても、読んでいても、料理は一切うまくなっていないのです。
作ってみないと。作って食べてみないと。

参考書をたくさん持っていても、読んでいても、フランス語は一切うまくなっていないのです。
作ってみないと。作って書いてみないと。
作ってみないと。作って話してみないと。

ご参考まで

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