見出し画像

今日覚えたい発音

œuf(卵)と os(骨)

この2語には共通点があります。

・単数形のときには最後の子音(œuf / os)を発音する
・複数形のときには最後の子音(œuf / os)を発音しない

プチ・ロワイヤル仏和辞典ではこう記述されています。

*os /ɔs オス/  
(♦複数形の発音は /o オー/)(英bone)男

プチ・ロワイヤル仏和辞典(旺文社)

次に、この資料を見てください。
([o] と [ɔ] はほぼ同じなので、気にする必要はありません。)

dictionnaire de la prononciation française dans son usage réel

あれ、複数形のときにも [le.zos] と最後の子音 s[s] を発音している人が、8/21人います。

おそらく本来のルールでは辞書に書いてあるとおりなのでしょうが、実際の運用時には発音が変わることもあると考えざるをえません。

この問題に気づくきっかけは、YouTube で pot-au-feu を作っている最中に、フランス人シェフが
des os à moelle と s[s] を発音していたのです。(2:22 秒あたり)

謎が謎を呼びます。

人によるのか?
発音が変わってしまったのか?
à moelle と次があるから本来の発音と違うのか。

軽くアンケートを取ってみると、ぼくの周りのフランス人は7人中1人が [s] を発音していると、報告がありました。
発音のルールと実際の発音とは、やはりズレが随分あるようです。

言語のルールとはそういうものですね。

ご参考まで

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?