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アンドロゲン補充療法中の歯神経の注意点

テストステロン軟膏を使って低緊張の身体に筋肉を少しでもつけてやろうと必死になっていた頃、丁度うちの子供は歯が生え変わる時期でした。ほとんど前歯が抜けかけていて、その後ろから新しい歯が生えてきていたんです。歯医者で見てもらったら「もう1~2か月で抜けるよ」と言われたのですがそれから1年以上経過しても抜けませんでした。

どうなったかというと、新しい歯は普通に生えようとするので前に生えていた歯を押し出します。古いほうの歯はもともと生えていた位置から90度角度を変えて生えていました。


前歯が4本上に生えている


その間に何度も歯医者に通ったのですが「もうすぐ抜ける!もうすぐ抜ける!」と言われるだけで全く抜けず、次第に新しい歯が内側の方を向いてきてめちゃくちゃな角度で生えてきたのです。

「たかが歯がなかなか抜けないくらいでお母さんは気にしすぎ!何があるって言うの?歯は待っていたら誰でも抜けるわよ」と歯医者で言われたのですが、結局ぐらついていて今にも抜けそうだと言われた時期から1年6か月抜けなかったのです。普通そんなの絶対にありえないし、気にすすぎなんてこと言えないと思います。

私は我慢ができずに別の歯医者に連れて行って抜いてもらいました。
通りすがりの秋田の山奥の歯医者でした。

蟹の爪の先みたいな形をしたペンチみたいなのでつまんでポイですよ!一瞬でした。2~3秒できれいに取れてアッという間!

1年以上悩んでいたのが嘘みたい!抜いてくれと言っているのに「勝手に抜けるまで待とう」と言っていた意味がわからない。簡単に抜けたのに。そのあっけなさに腹が立って腹が立って!うれしそうな顔をしながら「うちは矯正歯科もやっているから治しましょう」と言われたときは「早く抜いてくれてたら矯正せずに済んだのに!」と思いました。歯磨きの度に嫌がられてどれほど苦労したことか。抜けそうな歯が抜けないことは子供と親にとっては決して簡単なことじゃないですよ。

ただ新しい歯医者さんの先生も「抜きはしたけど、思った以上にしっかりついていて驚いた。どうしてこうなったの?」と言われるので「いったんはもうほとんど取れてぐらぐらになっていたのに、そのあとなぜか最後しっかりと神経が深く根付いて硬く生え戻ってしまった」というと首を大きくかしげていました。「聞いたことないよ?そんなの」と。

そこで私は「なぜ子供の歯が抜けるのか」を調べたのです。

・下から生えてくるから押し出されて抜ける

と、ネットではこのように歯医者のホームページがたくさん検索でひっかかりました。その中には「一度抜けかけたのに再び生え戻った」というようなことについて説明したものはなく、もっと詳しいことが知りたいと思い海外の論文を検索してみたところ気になる表記が。

「歯が抜けるときは酵素の働きで抜ける」と、あったのです。

具体的にどんな酵素なのか調べたくてもあまり情報がなく、そのことについて大学病院の歯科で聞いてみたものの「そんな酵素の話なんて聞いたことがない」と言われてしまいました。これはいつものパターン。

ホルモンを分泌させるために酵素誘導をしているのだから、妙な酵素が多かったり少なかったりすることはあると思います。おそらくテストステロンが高い値の時は歯の神経は元気いっぱいになって、歯が抜ける酵素は減ってしまうのでうまく生え変わらなかったのかも。

次に歯が生え変わるときには、その間だけでもテストステロン軟膏はお休みしようと思います。でもそれ結構困ることですよね。長期間軟膏を塗らなかったら、明らかに筋肉はやわらかくなるし、抗エストロゲン薬を停止しても寝たきりに近い状態に戻って車いすから降りれなくなります。

歯を取るか、筋肉を取るかというような状況になりかねません。

でも次に歯が抜ける時は歯医者なんか行かずに家庭内で抜くと思います。あんなの家でできるわ。

ただ1つ気になるのは、うちの子供の歯は生後8~9か月ごろにはもうちょっと生えてきていたんです。その頃やっと首が座りかけた頃だったので「早い」とどこでも言われました。筋緊張が柔らかい子供は歯の生え始めが早いと、看護師さんが言っていたのも気になりました。確かに身体が柔らかい時には歯が良く生えている実感があります。歯の神経はテストステロンとエストラジオールのバランスによって調整されているのかも、なんてふわっと考えていたのですが、その後気になる記事を発見。

「グリコーゲン合成酵素キナーゼ-3(GSK -3)の活性化を抑制すると歯の象牙質を修復する働きを促進する」


歯のことはおいておいて、グリコーゲン合成酵素キナーゼ-3(GSK -3)は脳性麻痺とは切っては切り離せない重要な要素です。

グリコーゲン合成酵素キナーゼはその名の通り、グリコーゲンを合成する酵素を溶かすモノなので、GSK -3が多いと筋肉はつきません。

そして「グリコーゲン合成酵素キナーゼ阻害剤」というものも世の中には多くあります。このニュースの認知症の薬もそうですが、「ベリリウム、リチウム、タングステン、水銀、銅、チタン、ステンレス」などの金属がそうです。麻酔薬のケタミンはこれに当たるので、おそらく私たちは使うことができません。

実際にタングステンのブレスレットを私がつけてみたところ、一晩で手がパンパンに腫れあがりました。これとは真逆の働きがあるのが24金です。24金のネックレスを手首に巻いて手に握りこんでいたところ1時間ほどで指がシュっと細くなっていたんです。

そのことがわかってから私たちは24金のアクセサリーを常につけるようにしていました。子供の身体は目に見えて改善していっていたのです。

つまりグリコーゲン合成酵素キナーゼが多ければ筋肉はつく。普通は逆のような気もするのだけど、そうなのです。


そしてこんなページにもヒット。

抗炎症薬としてのグリコーゲン合成酵素キナーゼ3 阻害薬の検討

https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_download_md/1654793/dent0708_abstract.pdf

GSK-3は炎症性サイトカインの産生にも関わっているんですね。

協力してくれそうなお医者さんもいないので、非力な母はこの図を見ながら「やっぱりコルチゾールが高いのが悪い」という結論に行きつくしかなく、そのため最近グレリン誘導に希望を見出したのですが、この流れがわかってきたのが歯の不具合からだということが本当に興味深いことです。歯はとても小さいですがたくさんのヒントをくれました。

GSK-3からPGG2へ。

脳性麻痺とは発症した時期からずっと今も続いている脳内の炎症性の疾患なのだという認識が私の中で強くなってきました。


そもそもシアリダーゼを作っているのはジンジバリス菌で歯槽膿漏の原因菌です。口の中の問題は脳性麻痺の低緊張と脱髄性の発作に深く関わっています。

そして「ケイ素の不耐症があるんだから、もしも歯科治療が必要になったときに使える歯科材料がないということにもなりかねない!だから絶対に毎日ちゃんと歯磨きをして何が何でも虫歯は作らないでね!」と、大学病院の歯科医の先生には念をおさてたのですが、もし私と私の子供が次に治療をすることになったら金歯にします。

これは確定。

ただセメントがケイ素になると思うので間違いなく苦しむと思います。何とか考えなければ。ケイ素と硫黄の関係がここでも出てくるのです。ということはこれらには硫黄代謝微生物と古細菌が深くかかわっているような気がして、生物学をもっと深く勉強しなければ…と思うものの毎日暑くて夏バテぎみ。

もうちょっと涼しくなってきたら、頭も回るかも…。

グリコーゲン合成酵素キナーゼの働きが、歯髄の幹細胞とどのように関りがあるのかがもう少しわかると、血液や脳の発達に関してもっとわかってくることが増えるのではないかと思います。




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