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付加価値のつくりかた


【書籍情報】

タイトル:付加価値のつくりかた
著者:田尻望
出版社:かんき出版
定価:1,760円(税込)
出版日:2022年11月9日

【なぜこの本を読むべきか】

成功している会社と、うまくいかない会社。

両社に差が生まれるのは「付加価値をつくる仕組みの違い」にある。

本書は、本当に価値がある仕事をしていく方法を紹介した一冊だ。

本書は以下のような方にオススメしたい。

■仕事の生産性を高めたい
■会社の利益を増やしたい
■作った商品が売れない……
■そもそも付加価値って何?

「付加価値のつくりかた」を身につければ、誰でも仕事の生産性を上げることができ、どんな立場にあっても高収益な会社に変えていくことが可能になる。

いわば、働く人にとっての最強スキルといえるのだ。

【著者紹介】

田尻望

株式会社カクシン 代表取締役社長CEO。
大阪大学基礎工学部情報科学科卒業。
株式会社キーエンスにてコンサルティングエンジニアとなった後、企業向け研修会社の立ち上げに参画して独立。経営戦略コンサルティングなどを行い、月1億、年10億円超の利益改善をした企業を次々と輩出。
著書に『構造が成果を創る』がある。

【本書のキーポイント】

📖ポイント1

価値の定義がわからなければ、価値を作り出すこともできない。結果として、あなたの報酬も上がらない。

📖ポイント2

時価総額12兆円を誇る「キーエンス」の特徴を知れば、付加価値をつくるヒントが見つかる。

📖ポイント3

一番深堀りしてニーズ探索できるのは、実際に顧客と向き合う営業である。まずは、顧客の成功につながる情報を提供しよう。

【1】付加価値における「価値」の話

「価値」がわからないと報酬は低いまま

まずは、本書における「価値」「付加価値」の定義を伝えておこう。

■価値
「顧客(相手)が感じる(決める)ものである」

付加価値
「ニーズ(求めているもの)が源泉である」

つまり「価値」は、商品やサービスに対して顧客が「これには価値がある」と感じるものであり、「付加価値」は、顧客のニーズを叶えるものである。

売り手主体ではなく、顧客主体で考える必要があるということだ。

しかし多くの人が、そもそもの「価値」の意味を理解していないため、価値をつくること自体ができない。

たとえ偶然つくれたとしても、再現できないのだ。

では、再現できないとどうなるのか。

■再現できないから、仕組みにできない
■仕組みにできないから、システムにできない
■システムにできないから、自動化できない
■自動化できないから、生産性が低い
■生産性が低いから、報酬が低い

もしもあなたが今の給料や報酬に不満を感じているなら、あなたやあなたの会社の人が、価値の意味を理解していない可能性がある。

まずは価値の定義を理解しよう。

それが付加価値をつくるためにできる、一番最初のことだ。

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なぜ、お金を支払った顧客から「ありがとう」と言われるのか?

顧客が「ありがとう」と言うとき、そこにはシンプルな理論が存在する。

支払うお金 < 価値

つまり、受け取った価値の大きさが、対価として支払ったお金よりも大きいため、感謝されるのだ。

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