アクセシビリティとの出会い

この記事はアクセシビリティ Advent Calendar 2021の23日目の記事です。

こんばんは、合同会社Ledesone(レデソン)のTen(@tents1310)です。発達障害のADHDとLD(主に書字障害)の当事者です。発達障害や精神障害などの周囲からは分かりづらい障害を持つ当事者の視点からユニバーサルデザインの提案やインクルーシブデザインの考え方を活かした企画制作やプログジェクトなどの取り組みを行っています。弊社の代表的な取り組みとしては「ハッタツソン」というのがあります。

アクセシビリティに関する取り組みとしては「アクセシビリティの祭典」に登壇させてもらったり「Webグランプリ アクセシビリティ賞」にて当事者として有識者審査員を担当させていただいてます。

今日は自分自身がなんでこういった取り組みをしているのかや「アクセシビリティ」という言葉を知ったきっかけを書こうと思います。

全ては「アクセシビリティの祭典2019」がきっかけ

Ledesoneの活動自体は2018年からやっていましたが、その時はまだ自分自身がやってる取り組みをどう表現すれば良いのか分からずでした。

その時にやったのが今いちばん注力してやってる取り組みの一つの「ハッタツソン」です。

ハッタツソンは発達障害の当事者の方とそうでない方がチームを組んでサービスや仕組みを考えつくる3日間のプログラムです。(ほぼアイディアソン・ハッカソンです)

第1回目のハッタツソン2019では「発達障害の課題にテクノロジーをどう活かせるか?」をテーマに発達障害のある方とそうでない方(主にエンジニアやデザイナー)の方に参加していただき実施しました。

そのハッタツソンで生まれたアイディアが「あ、これ発達障害じゃない人にも活用できるやん!」っていうのがたくさんあったんですよね。例えばADHDの特性上の困りごととして「忘れ物をよくしてしまう」というのがあると思うんですけどこれって発達障害のない人にもある困りごとです。こんな感じで発達障害のある人とそうでない人の共通する特性や困りごとなどを解決する仕組みや逆に活かす仕組みを作ることができればより生きやすくなる人が増えるんじゃないかと思ったんですよね。

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でも、この時はこういったことをどう表現すればいいのかわからなかったんです。障害のある人を支援するっていうよりかは障害のある人の視点を活かして仕組みを考えてるから「障害者支援」ってのは違うんだよなぁって思ってました。(むしろ障害者支援じゃなくて障害者活用だよなぁって思ってました)

そんな時に出会ったのがアクセシビリティの祭典主催者の板垣さんでした。
板垣さんに初めて出会った時にハッタツソンの話しや自分が考えていることを話すと「すごい面白いやん!」って言ってただきアクセシビリティの祭典2019にて展示させて頂くことになりました。祭典が終わったあとの懇親会の時にとある方に自分の取り組みややっていきたいことや言語化できていないことなどを話すと「あ、君がやろうとしているのは障害者支援とかじゃなくてインクルーシブデザインやね」って言われたんです。

これが「インクルーシブデザイン」と「アクセシビリティ」ということばに出会ったきっかけです。

見えづらい障害の視点から考えるアクセシビリティ

この2つのキーワードを知ってから「アクセシビリティ」や「インクルーシブデザイン」についていろいろ調べてみたりイベントに参加したりしてみました。

そん時に思ったのが視覚障害や聴覚障害、身体障害の人の話しはすごい出てくるのに発達障害や精神障害の話って全く出てこないじゃんって思ったんですよね。

たとえばウェブの話しでいくと文字が詰まっているなどの行間の部分とかはディスレクシア等がある人からすると読み飛ばしがあったり読むのがしんどくなったりしますし、自分のタイミングで止めたりすることができないカルーセルだと見たい情報が追いつけなかったり。

他にも働き方や学び方、コミュニケーション、空間などいろんなことに「見えづらい障害の視点」って使えるのではないかなって思います。そうすることで今増えている「うつ」や「自殺」なども減らしていくことができるんじゃないかって考えています。

最後に

私が代表を務める合同会社Ledesone(レデソン)のミッションは「ひとりひとりが過ごしやすい社会をともにつくる」ということです。いろんな人や企業、行政がアクセシビリティ向上に向けた取り組みやインクルーシブデザインを実践していくことで一人一人にあった学び方、働き方、過ごし方を実現させることができるのではないかと思っています。

自分自身まだまだ勉強不足なところはたくさんありますが今後もどんどん実践していきますのでお力添えよろしくお願いいたします!

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