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春先のもの思い

こんな季節の風のつよい日は、とりとめもなく何十年も前のことや数年前のことや、つい1年前のこと、いろんなこの季節のことが頭の中に浮かんできます。

ずっと若い頃、新生活の買いものをしてた時の町の空気。
紺色のシリーズの電化製品。隣の隣の子は全部赤で、信じられないと思ったけど、最近なぜか赤に縁があり、少しわかるようになった。


7、8年前仕事何度も行った港町の空気。海峡の古戦場跡で海を見たな。そういえばあの戦いは季節はいつだったんだろうとさっき調べたら、3日後やん。

そうだ。これは20年も前か。
その前の戦いの四国。そこでものすごい突風で転んでケガしたのも、ちょうど今頃だった。

港町にもどるけど、ほんとに自分はがんばってたんだなぁ。そんなにがんばらなくてもよかったんたけど。
疲れたよね。その時は疲れてることにも気づかなかったけど。

でもあの時、何か大きなものを受けとってたんだな。ナゾの手紙を受けとって、翌年からそこへは行かなくなった。
リーナちゃんの前のやつが現れたのも、この仕事からだった。

翌年は手紙の流れで、津和野行って長崎行って、いっぱい本読んで、考えて、そのまた次の4月、リーナちゃんがやってきた。

全部つながってるんだ。
そうだ。あの新生活と津和野もつながってたんだから。
手紙は関係なさそうな西洋の縁のものなのに。それはでも、もっと奥でやっぱり同じ。

戦い。それと、‘教え’。それから、‘嘘’。

今こんな世の中になって、またわかった。
ここにつながってたんだ。


何十年、いろいろ苦しかったし、嫌ったりうらんだり悔やんだり、悲しかったけど、なんだかずいぶん自分は、いろんなものが好きだったんだなと、ふと思う。

もっと早くに離れてしまっていいことでも、ずいぶん長くがんばった。
何かをしようとしていたし、そこやその人たちが、好きだったんだな。意外と。


だから今は、わりと静かな気持ちで、リーナちゃんたちと一緒に‘そこ’で自分ができることをしていこうと思ってるのだと思います。

‘そこ’とは。ここか。いろんな人たちのいる、いろいろメチャクチャな、ここ。
して、じゃないのかな。いこうもなんかちがうような。


いろいろ整理されて、今創ろうとしてるのは、絵本の最初から描きなおし、戦いの向こうの話、リーナちゃんっぽいスモック。

頭は遠くへ行ってても、ちゃんと新しい外仕事もしてるし、だいじょうぶです。よくわかんないな。どういうバランスで今生きているんだろう。



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