ブランドもの自慢をする中高年にはなりたくない

「ファッションブログ」というものはネット上にたくさんあるが、読んでみると、たいていは、ファッションについて「考えて」いるというよりも、「服飾品の買い物日記」なんだな。

余計なお世話だが、そういうところでブランド物の自慢をしている人たちを見ると、いいように購買意欲をあおられて、それに思うがままにされている自分を晒してるなあ、と思う。

自分が(一応)女性だから書き手が女性のものをチェックすることが多いんだけど、その場合、買ったモノを見せて「ドヤァ」か、「買って気分が上がった~」みたいなことを書いていることが多い。

ブランド自慢をするオバサンは、男が女や金の自慢をするのと同じように、ブランドもの自慢をして自己顕示欲を満たそうとしている印象を受ける。
カササギみたい。
真にモノの、長所も短所も含めた価値を理解していれば、自慢するのとは別の方向に向かうはず。
そこが、ファッションブログをやっていても蘊蓄を語りがちな男性とは違うところだと感じる。

オバサンの「高級品を買った」自慢はだいたい40前後からはじまるように見える。
更年期もあるのだろうか?身につけて見せびらかせるもので自己顕示欲を満たし、稼いだ金で老いていく自分を少しでもマシに見せようとあがいている。

とはいえ私も時代遅れの格好をしているオバサン、婆さんにはなりたくない。
東京に来たばかりの頃、電車で、バブル時代の肩パッドが入った中年女性を見かけた時は幽霊かと思った。
肉体も古びてるし、着てる服も古びている。

中年女性が「ファッションブログ」でブランド物自慢をするのは自分は時代遅れではないことを自己確認するためでもあるのかも。
自分の感性は古びてないですよ、ほら、モードのハイブラを買いましたよ、というアピール。
プラス、本格的に汚くなってきた肉体をカモフラージュするための戦利品の披露。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?