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マインドフルネス

一昨年の9月から、東京の赤坂にある豊川稲荷東京別院にて行われている早朝座禅会に参加しています。この座禅会は月に2回、早朝6時半から開催されています。

20年くらい前になりますが、瞑想に興味を持ちました。その時は瞑想を教えてくれるような講座もなくて、瞑想の指南本を購入して実践してみました。そして、思考というのは、絶えず頭の中に沸いては消えて湧いては消えて…を繰り返すというのを、初めて知りました。

それから、瞑想というのが市民権を得て、海外の起業家が取り入れているというニュースを目にしたり、気持ちを落ち着けたり心の健康を保ったりするために、当たり前に実践する人が増えました。

瞑想と違い、座禅は目を瞑りません。目を瞑ってしまうと眠ってしまうこともあるからです。半眼と言って、半分だけ瞼を閉じた状態にします。こうすると眠らないのもありますが、自分の内側に意識が向きやすい気がします。

思考が湧き上がってきてもそれを追いかけず、座っている自分に意識を向けます。今、足がどこにあるのか、手がどこにあるのか。感覚はどうか。どんな音が聞こえているのか。聞こえていてもそれが何によってもたらされているのかというジャッジはしません。ただ、その音がすることには気がついているという状態です。

マインドフルというのは『十分に気づいている』状態のことです。mind=気づく。その状態がFull=十分であること。それがマインドフルネスです。

座禅によって、わたしはいつも何かしらをジャッジしているということに気づかされました。人間なのでそれも仕方ないし、まぁそんなものかなとも思いますが、『起きてはいるけれど、周囲の出来事に白黒つけない』という状態に一瞬でも入れた時の、気持ちよさというか清々しさみたいなものを味わってしまうと、この状態に再び入りたいと思ってしまいます。

そうそう毎回その状態になれるわけでもないのですが、その入り口に立つだけでも世界が違って見えるのが面白い。家でやろうと思っても気が散ってしまうので、早朝の赤坂に月2回向かっているのです。


写真も、色がなくなるとその形に集中できのが面白いですね。



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