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思い込みの幻想の世界で③

さようなら。。って死を覚悟したあたりまでは記憶がある。

次の瞬間、大海原に投げ出されて、叫んで、船にあげてもらって。
助かって、生きてる。

newわたし(以下newわたしを MOEと書く)誕生。

一緒に海に同行していた方々がわたしのためにいろいろと動いてくれている。
でもわたしの腕は、ウエットスーツの上からもはっきりわかるほどにポッキリ折れていた。

すぐに島にある救急病院へ
診察して、レントゲン撮って、また診察して。ポッキリ折れているからすぐに入院して、手術になりますと告げられてこの島に入院かと思いきや、島には手術に必要な道具がないから、やはり東京帰ってすぐに手術を受けてください。ということになり、応急処置をしてもらい、紹介状を受け取り病院を出た。

ここで初めて東京にいる旦那くんに電話をした。
「大怪我しちゃった。腕を骨折しちゃったよ。」めちゃ怒られるって肩があがっちゃったのを覚えてる。その時は精一杯の優しい言葉をかけてくれた。きっと本心は心配のあまり怒りたかったんだろう。

ずっと愛用していた水着とフルオーダーのウエットスーツは脱ぐためにハサミでジョキジョキにカットされ、その残骸とともにホテルの部屋に帰ってきた。

大変なことになってしまった。それでもまだ、ここまで人生が大きく変わってしまうほどとは想像できなかった。



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