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;2023.05.04. andante. //詩 #03


 
;流沙-砂沙;2023.05.04. ver.1.01.//andante, tranquillo. 1-4声//詩と散文
; écriture
 
;散文//sāsya
…え?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
(…って、いいよ。きみはその)資格があるから
 
;旋律のない音声のためのアリア;詩//rūsya
   好きですか?
   風は。さわやかな
 
   …な、微風。死屍たちをも
   とおりすぎ
 
   ぎっ
 
   すぎさっても来た
   微風。好き?…た、
 
   微風。ひたすら
   泣き伏したいくらいにもさわやかな
 
   …な、
   さわやかなものたち。あれら
 
   日射しに、そっと
   くちびるを
 
   …を、咬み
 
;contrapunctus //sāsya
   好きですか?
    好き?たとえば
   風は。さわやかな
 
   れは、…そう
   れら、は
 
   わっ。…風。あまりにも
      好き?
    沈黙。見つめあいかけた
     すべて。ささやきが
   みすぼらしかった死屍たちをも
 
   を、
 
   おっ。…あれら
    須臾の、好き?たと
     こおりついてゆくのだった。わたしたちに
   微風
    え?好き?
     とり残さ…好き?れ
   あっ
 
   …なの?
   きっ
 
   とおりすぎ、そよぎ
      好きですか?あれら
    かなしみ。たと…好きなの?えば、すれちがいざま残された香りたちの感じさ…ん?
     すべて。ささやきが
   かえり見もせず
 
   …て、来
 
   とおりすぎ、そよぎ
    好き?たとえば
     こおりついてゆく
   かえり見もせ
 
   …好きなの?
   なん
 
   わななきました
    いつだっ…最後に
     ったけ?ほら
   ゆらいでいました
    あなを、だ。この目に見たのは
     キス。あのあいまいな
   日射しに、え?
 
   に、目を
   好き?
 
   だから
    いつだっ…好きですか?った
     ええ、見逃してしまったから。ね?わたしたちを
   目を。ななめに
 
   を
 
   …を、お
      好きですか?
    いっ
     すべて。ささや
   や
 
   おお!
   ささやきあいませんか?ほう…この
 
   ほう
 
;旋律のない音声のためのアリア;詩//rūsya
   ら
   ら
   ら。ほう
 
   ら。雨の日を
   蘭で。…蘭
 
   らっ
 
   むらさきの、あの
   ら。色彩
 
   うるわしい蘭たちの
   …を、
 
   蘭?
 
   処罰しておこう。わたしたちはたえまない微笑をもって
 
;contrapunctus //sāsya
   すばしっこすぎた
   抱擁。一瞬の
 
   の、…ん?
 
   ええ。雨の日を
      昏んじゃった?…目。きみの
    白濁。そして
     ひらいてゆくんだ。そして瞳孔が
   蘭で。むらさきの
      白濁。そして
    ぼくたちはわれをわすれて仕舞う
     が、…眸。だからさ迷いだしたかにも
   色彩。…蘭
 
   らっ
 
   蘭で。こらしめましょうか?
    白濁。そして
   青み、ふかく…蘭
 
   らっ
    雨のしずくのとびかうなかに
   青みすぎ
 
   蘭。らっ
   ら
 
   赤み、ふか…蘭
      無機質な、いまや虹彩たちが
    濃くなってくね?
     白濁。そして
   赤みすぎ
 
   ぎ、蘭
   らっ
 
   ほほ笑みを
      …な、綺羅めきを。なんですか?
    色彩は。すべての
     昏んじゃった?…目。きみの
   わたしたちが俊敏にかざりおせた
 
   ら
 
   蘭
   らっ
 
   蘭?むらさきはあざやかすぎて
      好き?
    樹木に。…の
     きみの眸、きらい
   蘭に
 
   …って、いた
    あ
   花々に!
    あ
     あっ
   見て
 
   わたしたちは、だから
      白濁。そして
    葉々に、…の
     なんかないのに!雨つぶには色彩なんか一切
   あたえてゆくのだ。あざや
 
   色彩を
   見て!
 
   …を
    ん?
   を、この
    ん?
   微痛
 
   綺羅めきを
      昏んじゃっ…目。きみの
    色彩は。すべての
     白濁。好きなん
   あたえてゆく。…見て
 
   見て!
      ひらいてゆくんだ。くちびるさえ
    色彩は。すべ
     す、か?昏みきってゆく眸たち。きみの
   翳りを
 
;散文//sāsya
いいよ、…を。をっ
 
 
 
をっ
 
 
をっ
 
ほほ笑んでいて。なぜならあなたにはその資格があるから
      翳りを?影を
   ふまないで!
         と、ひだまりを
…なに?
 
;4声のカノン//sāsya
   好き?風は
   好き?…んで、来
   なぜ?きみは
 
   好きですか?
 
   さわやかな
    好き?風は
   風。風たちが
    好き?…なぜ?きみは
   好きですか?
 
   すこやかな
    さわやかな
     好き?風は
   風。風たちは
    風は。風たちが
     好き?…てから、来
   衰えてゆく。すみやかに
 
   風たちは、…ええ
      好き?風は
    ふいに落ち込む
     なぜなんだ?きみは
   凄惨な、あれら
      好き?…ら。屠殺者たちめ
    沈黙にも似た唐突な
     やめるの?生きるのを
   死屍たちをもとおりすぎ
 
   て、…
 
   え?
 
   …て
 
   さわがせて来
    …な、失神
   そよがせて、来
    やかな、失語
   …て、来
 
   て、…え?
 
   って、だから
      花々の?
    な、ええ
     好き?風は
   あくまでもあえてあたりさわりのないほどのぼくたちの
      花たち、め。恥を知らな
    失望を。なぜ?
     好き?…る、かにも来
   抱擁。すばしっこすぎた
 
   あ
   一瞬の。…て、
   あっ
 
   え?
 
   て。…えてい
   ええ。て、いて
 
   まばたきかけて
      好き?…風は
    抱擁を。すばしっこすぎた
     飽和してくね?
   途中で、あっ
      好き?屠殺者た
    わたしたちの過失
     ほうら、きみに
   で、ね?やめられて仕舞ったきみのあいまいな
 
   な、
 
   まばたきは…ね?
   なぜ
 
   風を咬む。あっ
 
   雨の日を
    好き?
     に、飽和してゆ
   蘭で。むらさきの
 
   蘭。蘭?
    好き?
   しで、やがて蘭でかざっ…きみの?
    好き?…風は
   て、ええ。この微風。みたら
 
   あるいは不遜なほほ笑みを
   をっ
 
   うしなわれないで!
 
   風?突風では
      を。おっ
    吹きぬけ、ええ
     好き?
   …は、ない。色彩を
      を。おっ
    そう、この雨の日を
     好き?…風は
   見るがいい!…あれら
 
   綺羅めきを
    らっ
   好き?
 
   …を
    好き?
     ら。ら。おびえていなさい、花たちよ…ら。これら赤裸々な綺羅めきたちに
   おっ
 
   見るがいい!翳りを
      好き?
    蘭たちは…ええ。やさしい雨に
     あなたの頭上には、だ。けっして、だ。停滞しはしな
   見るがいい…の
      好き?…風は
    色彩をなくし
     な
   の、微動を
 
   …を
    す
     すっ
   おっ
 
   好き?
 
   風?突風では、な
    好き?猶も
   ささやきをやめていて
 
   好き?風は
      だれが!だれが!だれだ!だっ
    衰弱の蘭たち
     雨に。色彩のない雨に。深刻な蘭たちは
   好き?…がら、来
      とむらうというのか?あれら
    好き?
     ええ。色彩をなくし
   きみはなぜ
 
   ぜっ
 
   好きですか?
   きっ
 
   さわやかな
      破綻を。われわれの
    好き?風が
     あなたに失語の
   風。風たちが
      破滅を。われわれの
    好き?…きみにあきらかな
     余地をさえ残さなかっ
   好きですか?
 
   好き?
 
   すこやかな
      どうしたって本質的には滅びはしな…生まれるとは如何なる事象か?い、わたしたちの
    微笑をあたえた
     好き?風は
   風。風たちは
      …の、来。吐息が
    風は。風たちが
     好き?…んでも、来
   滅びてさえゆく。ひそやかに
 
   好き?
    きっ
     って
   て来
 
   きっ
 
   ええ。風たちは
      好き?風
    残酷さだろうか?
     なぜなんだ?きみは
   憂鬱な、これら
      好き?…屠殺者たちめ!
    完全な無視にもひとしいおだやかさ
     やめたの?死ぬの
   残骸たちをもとおりすぎて
 
   て、…
 
   て
 
   てっ
 
   …て。さわがせて、
   来
 
   …て。そよがせて、
   来
 
   …て、え?
 
   て、来
   て、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   だから
      花殺したち
    な、だから
     好き?風は
   え?あえて一瞬の情熱さえきざさなかったぼくたちの
      ち、め。恥を知らな
    失望を。なぜ?
     好き?…たちと、来
      きっ
       き
 
 
   抱擁。俊敏にすぎた
 
 
 
 
 
   った
 
 
 
 
 
 
 
 
   一瞬の。…で、さえあっ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   あっ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   ささやきかけて
      好き?…風は
    屠殺を。蘭を
   …を
 
   おっ
     飽和してゆく
   無音で、ね?
      好き?屠殺者た
    きり殺したのはわたしたちだっ
     ほうら、きみに
   ひらかれもしなかったきみのあいまいな
 
   な、
 
   くちびるは…ね?
   なぜ
 
   な
 
;散文//sāsya
花に見蕩れたわれわれが最初になすべきだった仕事はあるいは花々の
 

 
   褪せてゆく。情熱が
      笑って…ほうら。ね?
…の、埋葬だったのではないか?嘘の
 
   醒めてゆく。情熱
      ね?
…の、の。ええ、涙をわずかに顎になが
 
 
 
;蘭、ブルボン、胡蝶蘭とその他あらゆる花々たちのための詩とフーガ #03
;構成;砂沙











score;現実的の声のためのスコア
;recitativo;tenor
 
;旋律のない音声のためのアリア;alto;andante, tranquillo.
 
;contrapunctus
   好きですか?風は。さわやかな;alto
    好き?たとえば;soprano
 
   それは、
 
   …風。あまりにもみすぼらしかった死屍たちをも
    沈黙。見つめあいかけた須臾の、…ん?
     すべて。ささやきが;basso
 
   おっ。…あれら微風
    好き?たとば…好き?
     こおりついてゆく。わたしたちにとり残され
 
   とおりすぎ、そよぎ、かえり見もせず
    かなしみ。たとえばすれちがった香りの残された、…ん?
     すべて。ささやきが
 
   …て、来
 
   とおりすぎ、そよぎ、かえり見もせず
    好き?たとえば
     こおりついてゆく
 
   わななきました。ゆらいでいました。日射しに、目を
    いつだった?最後にあなたを見たのは
   
 
   だからななめに、目を
    いつだった?
     わたしたちを見逃したから。
 
   ささやきあいませんか?この
    いっ
     すべて。ささやきたちはすべて
 
;旋律のない音声のためのアリア;adagio.;tenor
 
;contrapunctus
   すばしっこすぎた抱擁。一瞬の;tenor
 
   ええ。雨の日を蘭で。むらさきの蘭で。蘭。色彩。
      昏んだ?…目。きみの虹彩に白濁。そして;alto
    白濁。そしてぼくたちはわれをわすれて仕舞う;soprano
     ひらいてゆくんだ。瞳孔。眸は;basso
 
   蘭で。こらしめましょうか?青み、蘭。青みすぎ
    白濁。そして雨のしずくのとびかうなかに
 
   赤み、蘭。赤みすぎ
      虹彩たちが無機質な
    濃くなってくね?
     白濁。そして
 
   ほほ笑みを、せめてわたしたちがかざりおせたら。…俊敏に
      …な、綺羅めきを。なんですか?
    色彩は。すべての
     昏んだ?…目。きみの
 
   蘭。蘭に
    樹木に。…の
 
   花々に!見て
 
   わたしたちは、だからあたえてゆくのだ。色彩を
      白濁。そして
    葉々に、…の
     色彩なんかないのに!雨つぶには
 
   見て!
 
   綺羅めきをあたえてゆく…見て
      昏んだ?…目。きみの
    色彩は。すべての
     白濁。そして
 
   見て!これら散らばった翳りを
      ひらいてゆくんだ。くちびるさえ
    色彩は。すべて
     昏んだ?…目。きみの
 
;recitativo
いいよ、ほほ笑んでいて。なぜならあなたにはその資格があるか;basso
      翳りを?影を;soprano
   ふまないで!;tenor
         と、ひだまりを;alto

 
;4声のカノン;canon, andante;主部
   好き?風は;好き?…んで、来/好き?…がら、来;なぜ?きみは;alto
      ・/だれが!だれが!だれだ!だ、;・/とむらうというのか?あれら;soprano
    ・/衰弱の蘭たち;・/好き?;tenor
     ・/雨に。蘭たちは;・/色彩をなくし;basso
 
   好きですか?
 
   さわやかな風。風たちが好きですか?
      ・/破綻を。われわれの;・/破滅を。われわれの
    好き?風は/好き?風が;好き?…なぜ?きみは/好き?…きみにあきらかな
     ・/あなたに失語の;・/余地をさえ残さなかった
 
   すこやかな風。風たちは;衰えてゆく。すみやかに/滅びてさえゆく。ひそやかに
      ・/けして滅びはしないわたしたちの;・/吐息が
    さわやかな/微笑をあたえた;風は。風たちが
     好き?風は;好き?…てから、来/好き?…んでも、来
 
   ・/好き?
 
   風たちは;凄惨な、あれら/憂鬱な、これら;死屍たちをもとおりすぎて/残骸たちをもとおりすぎて
      好き?風は、好き?…屠殺者たちめ
    ふいに落ち込む/残酷さだろうか?;沈黙にも似た唐突な/完全な無視にもひとしいおだやかさ
     なぜ?きみは;生きるのをやめるの?/死ぬのをやめたの?
 
   て、…
 
   さわがせて、来。そよがせて、来。…て、来
    …な、失神。…な、失語
 
   て、…ええ
 
   だから;え?あえてあたりさわりのないほどのぼくたちの/え?あえて情熱のきざさなかったぼくたちの;抱擁。すばしっこすぎた/抱擁。俊敏にすぎた
      花々の?/花殺したち;ち、め。恥を知らな
    な、だから失望を。なぜ?
     好き?風は;好き?…かにも、来/好き?…たちと、来
 
   一瞬の。…えていて、/一瞬の。…で、さえあっ
 
   まばたきかけて/ささやきかけて;途中で、ね?/無音で、ね?;やめられて仕舞ったきみのあいまいな/ひらかれもしなかったきみのあいまいな
      好き?…風は;好き?屠殺者たたち
    抱擁を。すばしっこすぎた/と殺を。蘭を;わたしたちの過失/きり殺したのはわたしたちだっ
     飽和してゆく。ほうら、きみに
 
   まばたきは、…ね?/くちびるは、…ね?;なぜ
 
   風を咬む。あっ/な、
 
;4声のカノン;canon, andante;展開部
   雨の日を;蘭で。むらさきの;soprano
    好き?;alto
     に、飽和してゆ;tenor
 
   蘭。蘭でかざったら。…て、みたら
    好き?…風は
 
   あるいは不遜なほほ笑みを
 
   風?突風ではない。色彩を見るがいい!…綺羅めきを
    吹きぬけて、ええ。雨の日を、この
     好き?…風は
 
   好き?
 
   見るがいい!翳りを。見るがいいのだ、微動を
      好き?好き?…風は;basso
    蘭たちは雨に色彩をなくし
     あなたの頭上には停滞しはしなかった
 
   好き?
 
   風?突風では、ない。ささやくことをさえやめていて
    好き?猶も
 
;rcitativo;basso
花に見蕩れたわれわれが最初になすべきだった仕事はあるいは花々の埋葬だったのではないか?嘘の涙をわずかに顎にながして;fine
   褪せてゆく。情熱が。醒めてゆく。情熱が;soprano
      笑って…ほうら。ね?;alto

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