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;2023.05.04. andante. //詩 #02


 
;流沙-砂沙;2023.05.04. ver.1.01.//andante, tranquillo. 1-4声//詩と散文
; écriture
 
;散文- contrapunctus //sāsya
すべての花々はあらゆる朝にしたたらせるがいい。…しずくを
 

         敏感な?
   うつくしい!なんて
      そしてあいまいな微熱。ほう
 
 
 
      ら
 
 
 
      ら
 
 
 
      ら
でも
 
 
 
 
 
 
 
 
 
…でしょ?
 
   だっ
    え?
   ええ。だっ
 
   ったんだから。…ね?
 
   ち。いっ
      いっ
    なに?この感じ
     うつくしい。わたしはまさに
   った?花。…散っ
 
   その
 
   ゆらぎ、ゆらいだ微風の気配を飛散さつづけていた翳りさえ
   え?
 
   あっ
    …が?花が
   あっ
 
   え?
    が。しずくが?
     と、やがて花
   あっ
 
   …が
      たちが
    が
     が?
   が
 
   が?
 
   ふとゆびさきは
      いっ
    かなしんでんの?
     そう。夢見られた
   ち。いっ
      いっ
 
 
 
 
 
       っ
    わたしが。…あっ
     奇蹟の花たちであったかに
   かくしとおし、ええ
 
;旋律のない音声のためのアリア;詩//rūsya
   見ていても、いい?
   あなたを。だっ
 
   だっ
 
   る、るのだか
   ら。まだ
 
   あっ
 
   ら
   あっ
 
   らか
 
   …え?ら
   わたしには
 
   目が。…ね?あ
 
   …か
 
   ら
   らっ
 
;responsorium- 散文- contrapunctus //sāsya
知れ!花々はすべて
 
   え?
      充満させたのだ
    しずくは、…と
     声。声を
   盗賊だったと?
      わたしたちを。これら
    一秒未満の、そ
     だれ?声をも…自分の?飲み込みはしゃいでしまってい
   え?
 
   え?
      ひかりのなかに
    あ、あ、あっ!…と
     散っ、ち
   ええ、そう
 
   え?
      ぶたないで。頬を
    の、声を?音響をきざすことさえできはしなかったその
     散っ
   ええ
 
ええ
 
…え?すべて
 
 
      とけてゆくかに!
    に、そっときみをゆがませてゆくだけの微笑を
     そう。くずれてゆくか
 
 
 
 
    を、見て
 
    い
 
 
 
すべて、花々はすべての朝にしずくをしたたら
 

 
   うつくしい!なんてうつくしさ
      …な、ぼくたちの変質
いっ
 
   波紋を?その
   大気は。…あ
 
   飛沫
    あ
   しずくが、あ
    あ
     あっ
   壊れた
 
   その時。迅速な
      きみは冴え切った
    見つめあっていて
     ら
 
 
 
      欠損であれ
    ふれて。ふれあっ
     ら
 
 
 
      え?
    あっ
     ふるえそう?きみは
 
 
   拡大を見せて…え?
 
    はっ
     たかなり!胸の、この
   波紋
 
   は。は
 
   波紋
   はっ
 
   まるく、まっ
      だれですか?いま
    は。はっ
     波紋
   は
 
   四維に。…は
   波紋を
 
   は
 
   はっ
   まるく、…あっ
 
   花を、しずくが
      見える?ほら
    くちびるを。そっとだけ、その
     波紋。あっ
   が!
 
   が!
 
   が!
 
   散らしただろう?…が
      わたしがきみの
    卑猥さで
     波紋。おっ
 
      まだ醒めないまぶたに
    ゆびとゆびとで、だ。もう思いっきりの卑猥さで、だ
     はっ。波紋
 
   か?…波紋を
 
ええ。…え?すべての花々はあらゆ
   見ていても、いい?
   あなたを。だっ

 
   だっ
らゆ
 
   だっ
朝のあ
 
 

 
 
らゆる…しずかだね
 
;旋律のない音声のためのアリア;詩//rūsya
   見ていても、いい?
   あなたを。だって
 
   あるのだから。わたしには
 
   目が。目
   目が。…ね?
 
;responsorium- 散文- contrapunctus //sāsya
知れ!花々はすべて
 
   え?
      あふれかえらせたの
    しずくは、…と
     声。声を
   盗賊だったと?
      わたしたちを。これら
    瞬間。その
     なぜ奪ったのですか?わたしの
   え?
 
   え?
      ひかりのな
    あ、あ、あっ!…と
     最後の
 
 
 
     ん?
   ええ、そう
      つかまないで。舌を
    声を?ひろがってゆくのです!音響は、いわば
 
 
ばっ
 
 
    波紋のように
ばっ
 
 
    波紋のように
     血?
   ええ
 
すべての花々はだからいつのいかなる朝のあらゆるすべての瞬間にも圧倒的な新鮮さを誇るのびやかなしずくをしたたらせつづけているがい
 
   波紋を?その
 

 
   波紋を?その
   大気は。…あ
 
…え?
 
   飛沫
   しずくが、あ
   の、破局。そう
 
   その時。俊敏な
      きみは赦しがたい
    見つめあっていて
     ら
   な
      喪失であれ
    ふれて。ふれあっ
     ら
   なに?この
      え?
    あっ
     ふるえを。ほら
   違和感
 
   いきなりに鮮明な
 
   肥大化を見せ…え?
    はっ
     この胸の情熱
   波紋
 
   は。波紋
   はっ
 
   は、まるく、まっ
      なぜですか?いま
    は。はっ
     波紋
   四維に。波紋を
 
   をっ
 
   まるく、…はっ
 
   花をも
 
   しずくが、花をも
      見える?ほら
    くちびるを。そっとだけその
     波紋。あっ
   飲み込んだに…ええ、微妙。ちが
      わたしがきみの
    ゆびとゆびとで思いっきりの
     波紋。おっ
 
      後頭部にさえ
    クッソすけべったら、
 
 
 
            ら、
 
 
 
            ら、
 
 
 
            ら、
     はっ。波紋
 
   ん?
 
ええ。…え?す
 
   消えて!この
 
ええ。…え?す
 
すべて、花々はすべての朝にさまざまなしずくをしたたら
   消えて!わたしの

   視野から。この

   まなざしのなかか

 
;旋律のない音声のためのアリア;詩//rūsya
   見ていて、いい?
   あなたを。だって
 
   わたしには目が
 
   目が
 
   目が!あるのだから
   …ね?
 
   …ね?
 
;responsorium- antiphona- aria- 散文//sāsya
知れ!花々はすべて
 
   え?
   盗賊だったと?
   …あ
 
   え?
 
   え?拒絶してしまっていた
    いいよ。いじめても…ってか
   が、た。が、にぎりつぶ…花を
    虐めて。わたしを
   滅ぼしてしまっ、蘭を
    残虐の限りをつくし執拗なまでにもわたしを虐待していてほ
   て、…ね?きみは笑うかな?
 
    ほ、え?…しい。だって
 
   あげたから。きみに
    拒絶してしまっていた
   すべてを。きみに
    が、に。ぎりつぶ…花を
   こころも、ね?そして
    花を。滅ぼしてしまっ
   肉体も、だ。この、きみに
 
    った、花を引き裂いてしまっ
 
   て、しまっ…ね、笑うかな?きみ
    見て。そして
   拒絶してしまっていた
    壊して。ぼくを
   が、にぎりつぶ…ええ。花を
    穢して。ぼくを
   滅ぼしてしまっ、まっ、まっ、花を
 
    だいないしにして!
 
   ください。見せて!最上級の悲惨を
    て、…ね。笑うかな?きみ
   ぼくに。留保なき、ぼくだけの
    胡蝶蘭をでも
     胡蝶蘭?あっ…
      胡蝶蘭を、で
       胡蝶蘭を
        を、でも
         …も
 
 
 
 
 
 
   苦悩を。そう
    あの花をでも…あの花を
   苦悶を。そう
 
    さえも。いい?踏みにじっ
 
…虹?
   踏みにじってしまっても
    そしてもう二度と
   花。あの、あれら
    返り見ないで!そればかりか
   盗賊だから。花々は
    忘れて。まるで
   ときには命を、さえ
 
    存在しなかったかにきれいに。完璧にきれいに。真っしれいだよ。きみは
 
   いまも、すぐさまに
    ええ、
 
   どうしても
   ほら、いまも
   かなしくて
 
   きみが、…あ
   あっ
 
   しかたがないって
   まだ。きみが
   って、しかたがな
 
   な
   な。あっ
 
   涙?泣きそうだ
   いまにも!
   …と。ささやくのなら
 
   あっ
   らら、ら
 
   花びらにしずくは
   綺羅めきかけて
   ぼくらは深刻な
   ささやきで
 
壊してやろうよ。あれらあざやかな胡蝶蘭をでも
 
   拒絶してしまっていた
    ええ。見てたの、わたしは
   が、にぎりつ…花?ぶっ
    ぶっ
     ぶっ
      ぶっ
 
    口蓋に。ね、たぶん
   滅ぼしてしまっ、蘭を
    ひかりたち!…を。あれら微細な
   て、…ね?も、いい?
 
    微細に?
 
   含みながら
    拒絶してしまっていた
   ら!ひかりを
    が、にぎりつぶ
     ぶっ
      ぶっ
       花。ぶっ
 
   咥えながら
    てしまっ…滅び。赤裸々な花たちを
   ら!きみを
 
    容赦なく、…ええ。しゃっ
     と。ぐ
      しゃっ
       と。ぐ
        しゃっ
 
   て、…ね?も、いいかな?
    盗み見ていたのだ
   拒絶してしまっ
    いっぱいの涙をいっぱいに堪え
   が、にぎりつ、花。ぶ
    ぶっ
     ぶっ
      ぶっ
       ぶっ
 
    終わりだね?もう。きみは
   ぼ。ぼ。ぼ。…してしまっ、花
 
    おわりにしない?おれら
 
   終焉。それは
    て、…ね?も、いいか
     な?
      な
       な
 
   敗北。きみの
    胡蝶蘭を、でも
 
 
ぼくらは無防備な
     胡蝶蘭?あっ…
 
 
愛のうたをさえ
      で、も。胡蝶蘭をで
 
 
 
歌えないなんて
       胡蝶蘭を
     を、で
       …も
 
   破綻。まさかの
    あの花をで
     …も
      …も
       …も。でさ
   失笑をさえ
 
    胡蝶蘭でさえも、あの。いい?
 
   踏んでしまっても。いっ
    わななかせながら
   花。あ、あ。あ。…れらは
    卑怯だ!え?
   盗賊だから。花々は
    永遠にきみは
   せせら笑っていた
 
    永遠に!…だ
   た、のだ
 
   赦せないだろ?
 
花は、あの花。花は、いわば ;recitativo
   え?
    穢い手で
花は、
   …ね?
      やめっ
    盗賊なの
     さわるな!
   ね?
 
;4声のカノン//sāsya
   どうしても
    拒絶してしまっていた
   ほら、いまも
    が、にぎりつぶ。…花を
   なおも、でも
    滅ぼしてしまっ、花を
   かなしくて、もう
 
   きみが、しかたが
      拒絶!…え?
    て、…ね?しまおうか?
     どうしても
   ない、と。まだ
      が、にぎりつぶ。…なにを?
    胡蝶蘭をでも
     ほら、いまも
   きみがしかたがない、と
      滅ぼしてしまっ…え?
    胡蝶蘭をさえも
     なにも、ね?ぼくはまだ
   ない、と。いまに
 
   涙?泣きそうだ
      て、…ね?しまおうか?
    踏んでしまっても?
     ささやけないんだ
   と。ささやくのなら
      胡蝶蘭を、でも
    あの花。あれらは
     猶も。ええ、だから
   と。うつむくのなら
      胡蝶蘭を、さえも
    盗賊だから
     と。だから返り見て
   いまにも、ほら
 
   花びらにしずくは
      悲惨だ。われわれは
    掠め盗るのだ
     と、焦燥
   ふるえかけていた
      あの花。あれらは
    奪い去るのだ
     涙?泣きそうだ
   ささやきを、…きみの
      盗賊だから
    いつも。俊敏にいつでも
     と、ぼくはひとりで
   耳は、この。もう
 
   拒絶してしまっていた
      掠め盗…あっ
    と。花、花、花
     失禁。ええ
   が、にぎりつぶ。ええ花を
      奪いさえ、あっ
    胡蝶蘭さえをもですか?
     吐く!花びらに
   てしまっ、滅ぼして。花を
      いつも俊敏に
    も。いたましく
     しずくは、…ね?
   て、…ね?しまおうか?
 
   胡蝶蘭を、でも
      無理?ね
    もう。見ていられはし
     微動
   胡蝶蘭を、さえも
      無理でしょ?
    もう。耐えられはしな
     拒絶して…なぜ?て、しまっ
   踏んでしまっても?これ
      ねねね!…無理?
    もう。あっ
     滅ぼしてしまっ
   あの花。あれらは
 
   と。花、花、花
   胡蝶蘭すら
 
   いたたまれなくて
   あしたの朝は
   え?
 
   わたしの自滅をあなたの翳りに…ええ
   しのばせておこう
 
   そっと
   と。しかも技巧的に
   …の
 
   背後に
 
   どうしても
      かなしいよかなしいよかな、って
    拒絶してしまっていた
     と。花、花、花
   ほら、いまも
      好き?
    が、にぎりつぶ。…花を
     胡蝶蘭をすら
   でも、いまにも
      え?
    花を。滅ぼしてしまっ、花
     いたたまれなくて
   たえられず、もう
 
   きみが、なすすべが
      拒絶!…え?
    て、…ね?て、おこうか?
     どうしても
   ない、と。まだ
      が、にぎりつぶ。…なにを?
    胡蝶蘭をでも
     ほら、いまも。らっ
   きみが、完璧になすすべがないと
      え?滅ぼしてしまっ
    胡蝶蘭を…なんですか?を、さえも
     ぼくはまだなにも
   ない、と。いまに
 
   涙?泣きそうだ
      て、…ね?て、おこうか?
    踏んでしまっても?
     叫べないんだ
   と。ささやくのなら
      胡蝶蘭を、でも
    あの花。あれはら
     猶も。ええ、だから
   と。うなだれるならば
      を、さえ。胡蝶蘭を、さえ
    盗賊だから
     と。だから返り見て
   いまにも、ほら
 
   花びらにしずくは
      滅びた。われわれは
    掠め盗るのだ
     と、苛立ち
   はじけかけていた
      あの花。あれらは
    奪い去るのだ
     涙?泣きそう
   ささやきを、…を。きみの
      盗賊だから
    無言。すみやかに
     と、ぼくは不当にも
   耳、この。もう
 
   拒絶してしまっていた
      掠め盗、あっ
    と。花、花、花
     自滅。ええ
   が、にぎりつぶ。花をぶっ
      奪いさって。あっ
    胡蝶蘭さえ
     吐く!花びらに
   滅ぼしてしまっ、花を
      無言。すみやかに
    も。あどけなくかついじらしくかつつやや
     しずくは、…ね?
   て、…ね?て、おこうか?
 
   胡蝶蘭を、でも
      無理?ね
    もう。見ていられは
 
   胡蝶蘭を、さえも
      無理でしょ?
    もう。耐えられは
 
   踏んでしまっても?
      ねねね!…無理?
    もう。あっ
 
   あの花。あれは
 
   と。花、花、花
   胡蝶蘭すら
 
   ただ
 
   せつなくて
   せつなすぎて
 
   あしたの朝は
 
   え?
 
   やめてね
    え?
   喰いちらすのは
 
   花。はっ
    やめてね
     どうしても
   胡蝶蘭を
 
   やめて
      どうしても
    喰いちらさな
     耐えられない?…と、衝動的欲求
   ね?
 
   ぼくたちはいちども花たちを
   …を、埋葬しなかっ
 
   どうしても
      せつないよせつないよせつな、って
    拒絶してしまっていた
     と。花、花、花
   ほら、いまも
      好き?
    が、にぎりつぶ。ぶう、ぶ。花
     胡蝶蘭すら
   しかも、息さえ
      え?…も
    滅ぼしてしまっ、花を
     ただ、ただただあなたにせつなくて
   止まった?もう
 
   きみが、すくいようがな
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   な
 
   な
      拒絶!…え?
    て、ね?笑うかい?きみ
     どうしても
   ない、と。まだ
      が、にぎりつ。なにを?ぶっ
    胡蝶蘭をでも
     いまも!ほら、…そう
   きみが、だ。すくいようがな
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   な
 
   な
      滅ぼしてしまっ、え?
    胡蝶蘭を、さえも
     まだぼくはなにも
   ない、と。いまに
 
   も
 
   も
 
   も。…もう
 
   涙ですか?泣きそうだ
      て、…ね。きみは笑う?
    いっ。踏んでしまっても?
     つぶや…あっ
   と。ささやくのなら
      胡蝶蘭を、でも
    あの花。あれらは
     猶も。ええ、だから
   と、うらぶれるなら
      胡蝶蘭を、を。さえも
    盗賊だから
     と。返り見て
   いまにも、ほ。ほうら
 
   花びらにしずくは
      と、だから致死量超過の?
    掠め盗るのだ
     と、懐疑
   こぼれかけていた
      あの花。あれらは
    奪い去るのだ
     涙?泣きそうだ
   ささやきを、…きみの
      盗賊だから
    いまもすぐさまに
     と、ぼくは突然の
   耳は、この。耳が!もう
 
   拒絶してしまっていた
      掠め盗、あっ
    と。花、花、花
     失笑。ええ
   が、にぎりつぶ、ぶ。花
      奪いさっ、どこ?
    胡蝶蘭さえ
     吐く!花びらに
   滅ぼしてしまった。花を、あの
      いまも、すぐさまに
    も。いびつすぎ
     ね?しずくは、…ね?
   て、…ね?しまっ。笑うかな?きみは
 
   胡蝶蘭を、でも
 
    もう。見ていら
 
   胡蝶蘭を、さえも
 
    もう
 
   踏んでしまっても?
 
    も
 
   あの花。あれは
 
   と。花、花、花
   胡蝶蘭すら
 
   いたましすぎて
 
 
   あしたの
 
 
 
   の、朝
 
 
 
 
   え?
 
 
 
 
 
   すべて、わたしが求める
   …た、すべてをあなたには
 
   わっ
 
   裏切ってほしい
   と
 
   どうしても
      笑え!死ぬまで死にそうなくら
    拒絶してしまっていた
     と。花、花、花
   ほら、いまも
      好き?
    が、にぎりつぶ。花を
     胡蝶蘭すら
   の、花びらでさえも
      え?
    滅ぼしてしまっ、花
     いたましすぎて
   うしなったのですか?色彩を
 
   きみが、もがきようがな
      拒絶!…え?
    て、…ね?も、いいかな?
     どうしても
   ない、と。まだ
      が、にぎりつ。つ。つ。なにを?
    胡蝶蘭をでも
     いまもらっ。らっ
   きみが、もがきようがな
      滅ぼして、え?しまっ
    胡蝶蘭をさえ
     ぼくはなにも。まだ
   ない、と。いまに
 
   涙?泣きそうだ
      て、…ね?も、いいかな?
    踏んでしまっても?
     飛べないんだ!飛べな
   と。ささやくのなら
      胡蝶蘭を、でも
    あの花。あれらは
     猶も。ええ、だから
   と、うなじに火。火
      胡蝶蘭をさえ
    盗賊だから
     と。だから返り見て
   まだ淡く、まだ
 
   花びらにしずくは
      苦痛を!われわれは
    掠め盗るのだ
     と、激怒
   停滞。ようやくの
      あの花。あれらは
    奪い去るのだ
     涙?泣きそう
   ささやきを、…を。きみの
      盗賊だから
    いつも。いっ
     と、ぼくはあり得ない
   耳は、この
 
   もう
 
   拒絶してしまっていた
      掠め盗、あっ
    と。花、花、花
     り、得ない姿勢で白昼の失神
   が、にぎりつ。花
      奪いさっ…やらしい?
    胡蝶蘭さえ
     吐く!花びらに
   花。滅ぼしてしまっ、花
      いつも
    も。いかがわしく
     しずくは、…ね?
   て、…ね?も、いいかな?
 
 
   胡蝶蘭を、でも
 
    も
 
   胡蝶蘭を、さえも
 
 
 
   踏んでしまっても?
      ねねね!
 
 
   あの花。あれらは
 
   と。花、花、花
   胡蝶蘭すら
   ただ、ら
 
   …むごたら
 
   ら
 
   ら
 
   ら。…え?
 
波紋を、だ
   は。はっ
 
 
ひろげたのは、だ。あれら
   は。波紋
      朝も
 
落下だろう?
   は。はっ
      あしたも
         は。波紋
花びらの
   蘭の?
      の、朝には
         は。はっ
落下だろう?
   波紋を
 
 
ひ、
   ね、そう
 
 
 
   どうしても
   ほら、いまも
   なおも
 
   しかも
   いまにも
 
   この
 
   花びらでさえも
   …が。かな
 
   かなしくて、もうしかたがなければ
 
   ぶっころそうぜ
   むしろ
 
 
   わっ
 
 
 
   あれらすべての
 
 
 
 
   の
 
 
 
 
 
   花た
 
 
 
 
 
 
   わっ
 
 
 
 
 
 
 
   死んでいるにちがいない、と
   と。花、花、花
   あしたは、と
   ささやくの
 
   なら
 
   ば、花。花。花
    死んでいるにちがいない、と
   胡蝶蘭すら
    と。花、花、花
   いたたまれないから
    あたしは、と
   あしたの
 
   の、朝は
 
   と。花。花。花
    ささやくの、なら
     死んでいるにちがいないと
   自死を?と
    ば、
     と。花、花、花
   あしたは、と
    ばっ
     あたしは、と
   ささやかれつづけ
 
   られ、
    胡蝶蘭すら
     と、
   れ、え?
 
   ば。きみが
      死んでいるにちがいない、と
    いたたまれないから
     と。花、花、花
   あえて犠牲に
      と。花、花、花
    あしたの朝は
     自死を。あしたは
   と。花、花、花
      あたしは、と
    やめっ
     鮮烈な、…ええ
   あえて見殺しに
 
   花を
      見えないのだよ、と
    自死を?と
     あえて犠牲に
   しずくを、蕊に
      花。花。花。ええ
    あしたは、と
     と。花、花、花
   散らし
      あすの夜明けの紅蓮でさえも
    自死を?と
     殺しに。あえて見
   られ、れ
 
   え?
 
 
 
   と、花。ば、
 
 
 
   れ、え?花
      自死を?と
    あえて見殺しに
     散らし
   花?蕊に
 
   ひっ
 
   飛沫
      ひっ
    盗まれてしまった
     盗み取る。あの
   ひっ
      いっ
    花のせいなのだ
     容赦なく、にだ
   いっ
      ひっ
    ぼくたちからも
     掠め盗る。あの
   飛沫
 
   ひっ
 
   花
      いっ
    ええ。もう
     え?
   こっそりと
      ひっ
    始末しろ
     え?
   花
 
   どうしても
   ほら、いまも
   なおも、でも
   かなしくて、もう
 
   きみが、しかたが
   ない、と。まだ
 
   きみが
      どうしても
    咲き乱れています
     繚乱。…と
   より添いあっ
      ほら、いまも
    咲き、ええ
     絶句。あっ
   あっ!
      なおも、でも
    咲きこぼれていま
     あっ
   あって、わたしたちは
 
   朝も
      かなしくて、もう
    す。うっ
     愛してる?
   あしたも
      きみが、しかたが
    うっ
     そう?
   の、朝にさえ
      ない、と。まだ
    す。うっ
     ほんと?
   も。…ね?
 
   り、添いあっ
      どうしても
    花々は。だから
     繚乱。…と
   あっ!
      ほら、いまも
    すべての花々。あれら無数の
     絶句。うっ
   あっ!
      なおも
    色彩の差異に
     うっ
   あって、わたしたちは
 
   朝も
    ささげられたのだ。な、
     うっ
   あしたも
    なに?ええ
     うっ
   の、朝には
    わたしたちは
     嘘だ!
   ね、そう
 
   どうしても
    ささげら
   ほら、いまも
    ら。…花に?
   なおも、でも
 
   かなしくて
      かな
    な、しくて
     しくて
   かなしくて
      かな、な
    な。しくて
     かな
   な。な。なしくて
 
   なっ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   きみが
 
   見ていてもいいですか?
      蘭。ら、
    残酷な?いわば
     ええ。はっきりと
   あなたを。だって
      ら、ゆら
    鋭利な棘を?
     見た。そして
   あるのだ。まだ
      ら、ぎ。花
    喉に執拗に
     あいまいな、あえて
   わたしには
      ら、ゆ
    蔦。這わされる夢を
     ほほ笑みを、きみに
   目が。…ね?
 
 
 
;蘭、ブルボン、胡蝶蘭とその他あらゆる花々たちのための詩とフーガ #02
;構成;砂沙









score;現実的の声のためのスコア
 
;旋律のない音声のためのアリア;01a;alto;andante, tranquillo.
 
;responsorium- 散文- contrapunctus;presto, silencio
;responsorium
知れ!花々はすべて;agitato
 
   え?;盗賊だったと?;え?;agitato
      氾濫させたのだ/横溢させたのだ//充満させたのだ///あふれかえらせたの;わたしたちを。これら;agitato
    しずくは、…と;刹那。その/一瞬。その//一秒未満の、そ///瞬間。その;agitato
     声。声を;たてる隙さえあたえずに/たてずにうつむくけものたち//だれ?飲み込みはしゃいだのは、…あ///なぜ奪ったのですか?わたしの;agitato
 
   え?ええ、そう。ええ
      ひかりのなかに;締めないで。頸を/搔きむしらないで。肌を//ぶたないで。頬を///つかまないで。舌を
    あ、あ、あっ!…と;声を?音響をたてることさえできないで/声を?音響をたてることさえできないで//声を?音響をたてることさえできないで///声を?音響はひろがってゆく。波紋のように
     散っ、ち///最後の、ち;散っ///血?
;coda
   …だったんだから。ね?
    え?
 
   ち。いっ、散った?花。その飛び散る翳りさえ
      いっ
    なに?この感じ
     わたしはうつくしい。まさに
 
   …が?花が。しずくが?
 
   ゆびさきは、ふとかくしとおし
    かなしんでいるの?わたしが
     そう。夢見られた奇蹟の花たちであったかに
 
ええ。…え?すべての花々はすべての朝にしずくをしたたらせるがいい
         敏感な?
   うつくしい!なんて
      微熱。ほうら
;cotrapunctus
   波紋を?その大気は。…あ
 
   飛沫しずくが;はじけた/壊れた//の、破局。そう
 
   その時。すみやかな/その時。迅速な//その時。俊敏な
      きみはしずかな/きみは冴え切った//きみは赦しがたい;傷痕であれ/欠損であれ//喪失であれ
    見つめあっていて。ふれて。ふれあっていて
     ふるえを。ほら/ふるえそう?きみは//ふるえを。ほら
 
   膨張を見せて…え?/拡大を見せて…え?//肥大化を見せて…え?
    はっ
     この胸のときめき/この胸のたかなり//この胸の情熱
 
   は。波紋。はっ
 
   まるく、四維に波紋を
      なんですか?いま/だれですか?いま//なぜですか?いま
    は。はっ
     波紋
 
   まるく、…はっ
 
   しずくは花にも/しずくが花を//しずくが花をも;ひろげただろう/散らしただろう//飲み込んだにちがいない
      見える?ほらわたしがきみの;背後で/まだ醒めないまぶたに//後頭部にさえ
    くちびるを。そっとだけ、そのゆびとゆびとで思いっきりの;やらしさで/卑猥さで//クッソすけべったら、
     波紋。はっ
 
;canon;allegro
   しずくを、ん?花の、あのしろい花蘭?…ええ
      ・/傷めないでください!;・/そっと。限りない;・/やさしさを以て。きみは
    ・/目舞うがいい。その;・/ゆびさきの、花の//つめさきの、花の///爪を咬む歯の、え?////唾きされた目に、花の;・/屠殺。きみは//暗殺。きみは///扼殺。きみは////自殺。きみは
     ・/花々なら、蘭?;・/あのしろい;・/蘭も?裏切って仕舞った//蘭も?見棄てて仕舞った///蘭も?逃げ去って仕舞った////蘭も?苦笑をさえもら、/////蘭も?咬みついてくるのだ
 
   やや淫乱な/ややふしだらな//どうしようもなく猥褻な///ややでっぷりの////やや野蛮ですらあ;開口。花びらの/末端。色づきの//尖端。彎曲の///翳り。つけ根の////におい。花粉の?;に、ながれ…垂れた?
      ほうっておいてあげて!;お願いだから。あれらが;破滅するまで/燃え上がるまで//砕け散るまで///裂けて傷みを訴えるまで…え?////黙れ
    しずくを、ん?;花は、あの/花は、あっ//花!あっ!///え?…花////あっ!…なに?;しろい蘭は
     わたしたちを//わたしたちから///わたしたちに////わた、ええ。そう謂えば;息さえできなかったことが;ありますか?きみは
 
   れ、かけたしずくを。ん?
    やや淫乱な/ややふしだらな//どうしようもなく猥褻な///ややでっぷりの////わがままなくらいだ!
 
   も。もう、;拒絶して仕舞っ/侮辱して仕舞っ//せせら笑って仕舞っ///ふみつぶしてやろうか?;更に…どう?;も。もう、
      え?ええ、えっ
    花びらの開口。それは/色づきの末端。それは//彎曲の尖端。それは///つけ根の翳り。それは;に、ながれ、れ、…垂れた?;なに?そう、しずく
     しずくを、ん?花に、あの花々に
 
   なぜ、花をにぎりつぶしてしまったの?花を。なぜ、滅ぼしてしまったの?花を。な、…ね?;て、しまおうか?/て、おこうか?//えば、笑うかな?きみは///て、も。ね?いいかな?
      しずくを、ん?蘭に、あの蘭たちが、そう
    も。もう、拒絶して仕舞っ/侮辱して仕舞っ//せせら笑って仕舞っ///ふみつぶしてやろうか?
     散らすがいいのだそれ以外、なにが?;水滴たちはおびえていたが/水滴たちはまどうていたが//水滴た、ふいの歓喜!///水滴たちの沈黙を見よ////水滴たちは、と。…崩壊
 
   息さえできなかったことがありますか?きみは
   そのゆびさきの/そのつめさきの//爪を咬む歯の///唾きされた目の;花の屠殺に/花の暗殺に//花の扼殺に///花の自殺に自傷じみて
      それぞれの色彩を水滴たちに;与えた。しかも/移した。しかも//綺羅めかせ、しかも///しずみこま、しかも////奪ったのだ!しかも
    にぎりつぶさないでください。蘭を滅ぼさないでください。蘭。胡蝶蘭を。…ね?
     も。もう、ね、…どう?も。もう、
;cadenza
   きみはきみ自身の虐殺を思った
 
   なぜ?…見捨てて仕舞えよ
    きみはきみ自身の
 
   花は、あの花。いわば花は、…ね?盗賊なのだから
    自滅を思っ
     虐殺を
 
   花は、あの花。いわば花。花は、…ね?盗賊なのだから
      思った。きみはきみ自身の虐殺を
    見捨ててしまえ。蘭は、あの
     きみはきみ自身の虐殺であった。いまだに
 
;antiphona
   拒絶してしまっていたが、にぎりつぶしてしまっていたが、花を滅ぼしてしまっていたが、蘭を。;…て、ね?しまおうか?/て、…ね?て、おこうか?//て、…ね?きみは笑うかな?///て、…ね?も、いいかな?
    きみが、たとえば/抱きしめられたなら!//いじめても、いいよ///わたしは見ていた;あの、辛辣な/きみを。きみは//わたしを。だから///口蓋に。たぶん;ひとりの時間に/かなしまないね?ふかい//虐待していい///ひかりを。微細な
 
   孤立に。きみの/絶望に。恐い、と。そこに//あげたから。きみに///含みながら;ひとりの孤独に/つぶやきかけながら//すべてを。きみに///ら!ひかりを;孤絶に。きみの/切る?横に//肉体を。そして///咥え、ながら;だから失語に/どう?…と、笑み//精神も、きみに///ら!きみを
    拒絶してしまっていたが、にぎりつぶしてしまっていたが、花を滅ぼしてしまっていたが、蘭を。
 
   て、…ね?しまおうか?/て、…ね?て、おこうか?//て、…ね?きみは笑うかな?///て、…ね?も、いいかな?;拒絶してしまっていたが、にぎりつぶしてしまっていたが、花を滅ぼしてしまっていたが、蘭を。
    涙がこぼされてしまうのだというのな/本気じゃないでしょ?//見て。そして///盗み見ていたのだ;ら。ら/いつだって、きみは//壊して。ぼくを///涙を堪えて;なら、あっ!/諦めないのだ//穢して。ぼくを///もう。終わりだね?きみは
 
   涙?やめて/生存を。きみの//悲惨を。ください///終焉。それは;泣かないで。きみは/信頼されきった//ぼくに。ぼくだけの///敗北。きみの;知って。わたしが/生存は。きみの//苦悩を。そう///破綻。まさかの;存在しつづけているというこ…そばで/ゆびさきにいたぶられながら//苦悶を。そう///失笑をさえも
    て、…ね?しまおうか?/て、…ね?て、おこうか?//て、…ね?きみは笑うかな?///て、…ね?も、いいかな?;胡蝶蘭を、でも。あの花をでも…を。さえも?
 
   踏んでしまっても?花。あの、あれは盗賊だから。花々は;掠め取るのだ/奪い去るのだ//ときには命を、さえ///せせら笑っていたのだ
    させていた。存在を/輝いていると?//そして、二度と///わななかせながら;存在は。そう/生存は。きみを//返り見ないで。そればかりか!///卑怯だ!…え?;存在を。赤裸々に/裏切らないとでも?//忘れて。まるで///きみは、永遠に
 
   いつも。俊敏に/無言。すみやかに//いまも、すぐさまに///赦せないだろ?
    ええ、/卑劣だ!
 
花は、あの花。花は、いわば;recitativo
   え?
    穢い手で
   …ね?
      やめっ
    盗賊なの
     さわるな!
   ね?
 
;canon à 4
   どうしてもほら、いまも;なおも、でも/でも、いまにも//しかも、息さえも///この、花びらでさえも;かなしくて、もう/たえられず、もう//止まった?もう///うしなった?色彩を
      ・/かなしいよかなしいよかな、って//せつないよせつないよせつな、って///笑え!死ぬまで死にそうなくら;・/好き?;・/え?
    拒絶してしまっていたが、花をにぎりつぶしてしまっていたが、花を滅ぼしてしまっていたが、花を
     ・/と、花。花。花;・/胡蝶蘭すら;・/いたたまれなくて//ただ、せつなすぎて///いたましすぎて
 
   きみが、しかたが/きみが、なすすべが//きみが、すくいようが///きみが、もがきようが;ない、と。まだ;きみが、しかたが/きみが、なすすべが//きみが、すくいようが///きみが、もがきようが;ない、と。いまに
      拒絶!…え?が、にぎりつぶしてしまっていたが、なにを?滅ぼしてしまっていたが、え?
    て、…ね?しまおうか?/て、…ね?て、おこうか?//て、…ね?きみは笑うかな?///て、…ね?も、いいかな?;胡蝶蘭を、でも。胡蝶蘭を、さえも
     どうしても。ほら、いまもぼくはまだ、なにも
 
   涙?泣きそうだ、と。ささやくのなら、;と。うつむくのなら/と。うなだれるなら//と、うらぶれるなら///と、うなじに火。火が;いまにも、ほら///まだ淡く、まだ
      て、…ね?しまおうか?/て、…ね?て、おこうか?//て、…ね?きみは笑うかな?///て、…ね?も、いいかな?;胡蝶蘭を、でも。胡蝶蘭を、さえも
    踏んでしまっても?あの花。あれは盗賊だから
     ささやけないんだ/叫べないんだ//つぶや、…あっ///飛べないんだ!飛べないんだ;猶も。ええ、だから、と。返り見て
 
   花びらにしずくは;ふるえかけていた/はじけかけていた//こぼれかけていた///停滞。ようやくの;ささやきを、…きみの
   耳は、この。もう;悲惨だ。われわれは/滅びた。われわれは//と、だから致死量超過の?///苦痛を!われわれは
      あの花。あれは盗賊だから
    掠め取るのだ奪い去るのだ;いつも。俊敏に/無言。すみやかに//いまも、すぐさまに
     と、焦燥/と、苛立ち//と、懐疑///と、激怒;涙?泣きそうだ;と、ぼくはひとりで/と、ぼくは不当に//と、ぼくは突然の///と、ぼくはあり得ない
 
   拒絶してしまっていたが、花をにぎりつぶしてしまっていたが、花を滅ぼしてしまっていたが、花を
   て、…ね?しまおうか?/て、…ね?て、おこうか?//て、…ね?きみは笑うかな?///て、…ね?も、いいかな?
      掠めと、あっ。奪いさ、あっ;いつも。俊敏に/無言。すみやかに//いまも、すぐさまに
    と、花。花。花。胡蝶蘭さえ;も。いたましく、/も。いじらしく、//も。いびつすぎ、///も。いかがわしく、
     失禁。ええ/自滅。ええ//失笑。ええ///姿勢で失神;吐く!花びらにしずくは、…ね?
 
   胡蝶蘭を、でも。胡蝶蘭を、さえも踏んでしまっても?あの花。あれは
      無理?ね。無理でしょ?。ねねね!…無理?
    もう。見ていられは。もう。耐えられは。もう
     微動。拒絶してしまっていたが、花。滅ぼしてしまっていたが、
 
   と、花。花。花。胡蝶蘭すら;いたたまれなくて/ただ、せつなすぎて//いたましすぎて///ただ、むごたらしすぎて;あしたの朝は
 
   え?
;展開部01
   わたしの自滅をあなたの翳りにしのばせておこう
   そっと技巧的に。背後に
;展開部02
   やめてね?
   花。はっ。喰いちらすのは、胡蝶蘭を
   やめてね?
   ぼくたちはいちども花たちを埋葬しなかった
;展開部03
   すべて、わたしが求める…た、すべてをあなたには裏切ってほしい、と
;展開部04
波紋を、だ
   は。はっ
ひろげたのは、だ。あれら
   は。波紋
      朝も
落下だろう?
   は。はっ
      あしたも
         は。波紋
花びらの
   蘭の?
      の、朝には
         は。はっ
落下だろう?
   波紋をね。…そう
 
;attacca;canon
   死んでいるにちがいない。と、花。花。花。あしたは、と。ささやくのならば、花。花。花。胡蝶蘭すらいたたまれないから。あしたの朝は
 
   自死を?と。あしたは、と。ささやかれつづけ
 
   られ、え?
 
   ば。きみがあえて犠牲にと、花。花。花。あえて見殺しに
 
   花を。しずくを、蕊に。散らし
   られ、れ
      見えないのだよ、と。あすの夜明けの紅蓮でさえも
 
   え?
 
   飛沫
    盗まれてしまった花のせいなのだ。ぼくたちからも
     盗み取る。あの容赦なく、掠め取る。あの
 
   花。こっそりと、花
    ええ。もう始末しろ
     え?
 
;contrapuncutus
   きみがより添いあって、わたしたちは
      どうしても。ほら、いまも。なおも、でも
    咲き乱れています。咲き、咲きこぼれています
     繚乱。…と、絶句。あっ
 
   朝も。あしたも。あしたの朝にさえも。…ね?
    花々は。すべての花々。あれら無数の色彩の差異にささげられたのだ。なに?ええ、わたしたちは
     あいしてる?そう?ほんと?嘘だ!
 
;contrapunctus
   見ていてもいいですか?あなたを。だってわたしには目が。…ね?あるのだから、まだ
    残酷な?いわば鋭利な棘を?喉に執拗に…蔦。這わされる夢を
     ええ。はっきりと見た。そしてあいまいな、あえてほほ笑みを、きみに

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