父と向き合った日々5 フルーツ弁当

父は江戸っ子気質で美味しいものが大好き。お酒が大好きです。
入院中は、病院の食事が美味しくないと言い、ほとんど食べず体重がみるみる落ちてしまいました。
お煎餅やフルーツが食べたいと。
私は子供か!と思いましたが(笑)どうしたものかと思いました。
いよいよ医師が、あまりに食べない父をみて、また数値をみて、フルーツのOKがでました。
最初はフルーツは少しでしたが、最終的には父の望み通りに食事全部がフルーツになりました。笑

私はジップロックコンテナ1100を3個(そのうち一個は冷凍)毎週フルーツ弁当を作りました。
なんとか父に元気になってもらいたかったのと、フルーツを美味しい状態で届けたかったので、50度洗いというのを調べてしました。
ジップロックコンテナ2個は生のフルーツ。1個はフルーツを小分けにして冷凍。
可能な限り旬の果物にしましたが、父はアメリカンチェリーとぶどうが好きでした。
そしてこっそりお煎餅も忍ばせました。(笑)
お煎餅は看護師さんにバレてしまい、医師に怒られるということがありました(笑)

このフルーツ弁当を毎週か週に2回病院に届ける日々でした。
私自身が疲れていた時は2週間に一回にしてもらった時もありました。
3箱のフルーツを50度洗いしたりして仕込むには1時間はかかりました。
これを入院の間数ヶ月続けました。

当時持っていっていたフルーツ弁当 1/3箱


私は父の身体は父自身が動物の本能としてわかっていると思ったので、父が食べたいフルーツを聞いたり、旬のフルーツを入れました。
医者からは時折血糖値が上がるといけないから量を少なくと言われたこともありましたが、私は父の感覚を信じて、同じ量を続けました。
後から知ったのは、ケイシー療法的にはフルーツを食べるのは良いことだったそうです。
私自身が、今現在振り返ってみても、このフルーツの期間が良かったと思っています。

父のケアにケイシー療法をしていると話したら、対処療法に過ぎないと言われたこともありました。
私は対処療法だろうがなんだろうが父が楽になれば良いという考えでした。
根治にこだわらず対処しながらでも生きていけたらいいのではないか。いかに生をまっとうするかではないか。
私自身は父の病気を完全に治すという考えはありませんでした。病気を抱えながらでも身体や心が少しでも楽になったらいいと考えていました。

結果的には良くなっていました。
私は信念とかなかなかもてないタイプの人間ですが、愛する人を救いたいと心から強く思う時、人は強くなるのかもしれないと思いました。


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