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エッセイ『眠っていた記憶が灯る瞬間』

何年も前にあった事、
何年も前に言われた言葉を
何年、何十年たってふと思い出すことがあります。

人の脳って不思議ですよね。

それまでの数年、数十年もの間その事を意識するわけでなく
完全に忘れているのに。

前に書いたエッセイ『お米の大切さ』の中で
30年近くたって、もはや誰から言われたかも忘れてしまうくらい前の事。
先生から言われた言葉を紹介しました。

恐怖を感じた事、悲しい記憶は忘れたくても忘れられず心に刻まれやすいと思いますが、たいして辛い体験でもない、かといって嬉しい体験でもなく。
その時は ”どうでもよい” と思えるような、日常のたわいない事。
だから次の瞬間にはおそらく忘れていたと思う、それくらい気にも留めない事を、長い年月経ってふと思い出す不思議さ。
そんな体験ありますでしょうか?

脳の記憶って人が思っている以上にすごい容量あるのでしょうね。
と、ふと思ったのでした。

さて、そう思うと
自分が相手に対して発する言葉や、態度、心遣い・・・
相手にとっては忘れているようで、
どこかでふと思い出すのでしょうか・・・💦

”思い出してしまうのかな・・・”と思う反省の部分と、
”思い出してくれるだろうか・・・”という思いやりがあったと自負することに分かれてしまうように思う。

今までは自分が誰かに発する言葉や、対応についてあまり深く考えることがなかったけれど、若干の責任を感じるような気持になる。

どうせなら、自分が関わる相手の方が
「そういえば〇〇という言葉をかけてもらったな♬」
「〇〇さんから、△△△してもらった事あったな!」と、
良い思い出・良い言葉として思い出してもらえる方が良いなぁ~、と。

人間だからその時々で色んな物理的状況や、心情の波があるけれど
人に「思いやり」の心をもって接するようにしたいものだ🌸

こんなことを書いていると、また思い出す。
幼少期に言われた祖母からの言葉
「人に言ったことは、二度と消せないのよ。
言われて嫌なことは言っちゃだめよ。」と。

偉人でなくても、先人の言葉は凄いなぁ✨

ご期待やお気持ちありがとうございます。