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牧場でボランティア~お仕事編~

東京に勤務するサラリーマンが、2週間のお休みをもらってボランティアをしてきました。

例年であれば長期休暇は海外旅行に行く人が多いですが(かくいう私もヨーロッパ1周旅行を計画してました…(悔))、2020年はご存じの通り一度出国したら会社復帰までに多くの障壁がありますんで、普段は経験できないようなことができたらなと思い、「住み込み」+「ボランティア」で検索。

そうしたら2週間~で牧場が募集しているというではありませんか!深く考えず早速応募。。。

一両日中にOKとのお返事がきました!!コロナもあるので行く前に体温を継続的に測らないといけないということで、いつもよりも気を付けて生活しました。

休暇初日から荷物をまとめて関東→関西へ。ワクワクです。単線列車を乗り継ぎ、信楽の町に着きました。ちょうど11月で紅葉も色づき始めた時期で、都会では味わえない景色と空気に着いた瞬間から感動していました。

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感動するのもつかの間、翌日から酪農家としてのお仕事のスケジュールを聞きました。驚愕のスケジュールです。

↓が2週間過ごした間の1日の平均的なお仕事スケジュールです。

5:00AM 起床

5:30AM - 9:20AM 朝の搾乳(準備、片づけ)

9:20AM - 10:00AM 朝食

10:00AM - 12:00PM 餌やり、洗濯・掃除、その他業務

12:00PM - 3:00PM 休憩(zzz...)

3:00PM - 4:00PM 餌やり、洗濯・掃除、その他業務、搾乳準備

4:00PM - 5:00PM 休憩・おやつの時間♡

5:00PM - 8:00PM 夜の搾乳(片づけ)

8:00PM - 10:00PM 夕食・お風呂などなど

10:30PM 就寝(健康的!)

サラリーマン生活と比べたら、時間軸変わった?っていうくらい全然違う生活リズムでしたが、よく食べて、よく動いて、よく寝るという意味ではとても健康的な生活でした(笑)

1日に2回の搾乳は絶対なので、全国の酪農家さんは365日無休でこのサイクルを繰り返していることになります。もちろん個人のやることもあるでしょうから、それをお昼休憩中とかにやっていると考えると半端ない体力ですね…(@_@;)

1日の中でのお気に入りは餌やりと人間のおやつの時間(笑)牧場内で工房があり、そこで作ったチーズを食べたのですが、とてつもなくおいしいです。今までチーズあまり食べたことなかったのですが、これははまってしまいます!

決して楽な仕事ではないですが、自然の中で酪農の現場を経験するにはとても良い機会だったと思います。長期休暇はなかなかとりにくいと思いますが、ワーケーションができたり、転職の合間だったり、自営業だから問題ないとかあれば、是非一度挑戦してみることをお勧めします。そこでの出会いも財産になりますし!

牛の可愛さとか、うんちくとか書きだしたらきりがないので割愛しますが、2週間過ごして思ったことを自分の備忘録代わりに書きます。

まず、数ある食品の中の1種類でしかない牛乳(その他乳製品にも派生はしますが)の生産というだけで、数えきれない人数が関わっており、毎日朝早くから夜遅くまで生産活動に時間の大半を費やしていました。スーパーで1L数百円で買えることの便利がどれだけ酪農家、農協、メーカー、流通者、遡っていえば、飼料の製造者、獣医の皆さんに支えられていたか初めて目で見て体感する事ができました。想像を超える大変さです。。もちろん私たちが消費するのは乳製品だけではなく、主食のお米から野菜、魚、肉などを考えると一次産業の重要さを再認識したし、近頃よく言われている人手不足は決して他人事ではなく、ややもすれば私たちが当たり前にスーパーで手に入る物資が消えてしまうという社会の分業体制の脆弱性を肌で感じました。それと同時に食料廃棄(フードロス)の問題はやはり気になるところです。特に日本では賞味期限切れたらすぐ捨てて燃やされてしまいますが、芽が出たじゃがいももその部分を切り取れば食べれるように(その前に食べることを目指しましょう)、もっと自分の目と鼻と舌で本当にもう食べられないのかと判断してから処分する、使いきれないほど買い込まないなど生活様式を考え直した方がよいかもしれませんね。ずっと言われ続けていますが、食料は有限ですので。

次に、牛乳やお肉などはその動物の生育環境で味が変わるといいます。というか変わります。どれだけストレスフリーな環境下で育てられたかが牛乳、そして肉の質に直結します。最近は顔の見える農産品ということで、スーパーでも生産者のプロフィールがのせられた野菜のパッケージを見ますが、倫理的な観点からもただの経済動物としてではなく、大切に育てられた畜産品を選ぶことでそうした農家さんを応援できたらなと改めて思いました。舌がバカなので安いものを選んでましたが、ちゃんといいもの選ぼうっと・・( ^ω^)(最大限がんばります)

最後に、牛はかわいい。書くと長くなるので写真でご覧ください。

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↑鹿と間違えるような顔つきをしたジャージー牛さん

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↑乳牛で有名なホルスタインさんですね

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ちなみに最初のカバー写真はペットとして飼われている山羊が日光浴しているところです。眩しそう(かわいい)

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