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お葬式

自分自身のお葬式はいつになるのだろう。どこで行われて何人くらいの人が来てくれるのだろう。50年以上先のことなのか、はたまたすぐ先の未来のことなのかは分からないけれど、とにかくイメージができない。

もしかしたらこれから天変地異でもあり、日本に住めなくなってしまい、海外に移住してそこでお葬式を挙げるかもしれないし、コロナや他の伝染病で亡くなったとして、誰も立ち会わず完全なリモートかもしれないし、未来のことは分からない。

個人的には死んだと見せかけて、棺桶から出てきて驚かせたいところではあるが、死んだら冗談も言えなくなるので淋しいものである。「死」は空しさの真骨頂だと思うし、「無」になるというのは想像が出来なくて恐いなと改めて感じる。

まあとにかく僕のお葬式は楽しいものにしたいので、みんなして悲しみに暮れて欲しくないのだ。そんなことでは夜中、枕元にうらめしそうに立ちたくなってしまうし、未練ばかりであの世に行くに行けないではないか。ゲラゲラ笑ってバイバイしたいと考えている。そこでだ。生きている間に自分のお葬式を考えてみようではないかと思う。

まず、場所は普通の葬儀場や寺で良いが、クリスマスや誕生日のように、部屋にかわいい装飾をしたい。喪服ではなく、派手な衣装をしてアニメや漫画のコスプレもしたら良い。パーティーに来たかのような気持ちにさせたい。死は悲しむべきことではなく旅立ちなのだと思っている。お祝いをするような式にしたい。

流す音楽は好きなものを流したい。僕は10代からバンドをしているので、クラシックを流されるよりかパンクロックを爆音で流したい。CDを流すのではなく、アンプや楽器を持ちこんで演奏してもらえたら尚良い。

途中、ダンサーなんかが出てきても楽しい。サンバを踊るブラジル人を呼んできて、みんなで踊る時間があっても良い。それならば流す音楽はラテン音楽やファンクでも良いかもしれない。スカやレゲエもいいね。ダンスの渦の中、ぐしゃぐしゃに楽しんでもらってお別れを言いたい。

最後には参列者に、白装束の衣装を着て笑顔で橋を渡る僕の写真に「今までありがとう!!バイバイ!!」という言葉がプリントされたポストカードかミニポスターを渡したい。渡された側からすると、どうしたらいいのか分からない代物ではあるが笑ってほしい。

とにかく喪に服さないでほしいのだ。より愉快に最期を迎えたい。こんな風に最近はずっと家族や友達へどう感謝をそのときに伝えたらいいのかを考えている。死は思っている以上に側にいるのだ。

自殺しそうな人の文章だがまだまだ死にたくはない。娘の成長をしっかり見たいし、だいぶ大人(おばさん)になった娘に見守られながら、長生きして死にたい。孫の顔も見れるのならば見てみたい。やりたいことや行きたいことも沢山ある。(日本ならば、小笠原諸島と五島列島には行ってみたいし、ヨーロッパに行って教会など古い建築物も見てみたい)

神様、僕をまだ殺さないでくださいね。感謝を忘れずに謙虚に生活しますから。よろしくお願いします。

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